こころを安定させる脳にいい食べ方 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


「こころの変化は脳の働き」 から「うつ症状の原因は栄養不足にあった!?」 までの一連のシリーズからわかることは、こころの安定も含むからだの健康には、食事が大切ってことですね。


東洋医学では『薬食同源』あるいは『医食同源』ですから、養生の基本は『食』にあります。食物の性味を体調管理に活かす 考え方が先にあって、食で間に合わないときに薬や鍼灸治療が加えられるのが、本来の姿なんだな。


では、うつを予防して、こころとからだの健康を保つには、どんなことに気をつけたらいいんでしょう。基本的なことは、西洋医学も東洋医学も変わりません。それは、バランスビックリマーク けっきょく、それはてなマーク そう、それ!! 不足も過剰もなく、偏りのない状態がいいのだ音譜


そりゃそうなんだけど、それじゃ具体性に欠けるので、溝口徹先生の『「うつ」は食べ物が原因だった!』(青春新書INTELLIGENCE)を参考にみていくことにいたしましょう。


① 加工食品やスナック菓子を食べ過ぎない。糖質過剰と亜鉛・ビタミンB群不足になるから。

② ストレスにさらされているときは、ビタミンCとコレステロールが不足しやすい。

③ 酒好きな人は、葉酸とナイアシンを多く含む食品をつまみにする。

④ 喫煙習慣のある人は、ビタミンCを補給する。

⑤ 慢性的な痛みを抱える人は、鉄の不足・低血糖・オメガ3系脂肪酸不足に注意する。

⑥ ダイエットのカロリー制限には、タンパク質や脂肪よりも、糖質を控える。

⑦ 血糖値の急激な上昇と低下を防ぐために、よく噛んで、ゆっくりと食事をする。

⑧ 血糖値を緩やかに上げるために、食物繊維→タンパク質→糖質の順に食べる。

⑨ トランス脂肪酸を避け、オメガ3系・オメガ6系脂肪酸をバランスよく摂る。

⑩ おいしいものを、おいしいと感じて食べる。新鮮なもの、旬のもの、スローフードがよい。


健康的にダイエットするときの注意事項と、ほとんど変わりないような感じです。「からだの健康=こころの安定」なんですね。


溝口先生は、食事以外の「うつを遠ざける3つの生活習慣」というのも提案されています。それは、

① 運動する

② 季節や天候に気をつける

③ ひきこもらずに、とにかく外に出る


ストレス解消と落ち込む気分を引き戻すきっかけとして、運動を取り入れるのがよいとおっしゃっていますが、とくに食後の散歩がお勧めだそうです。食後の散歩は、貝原益軒先生も勧めてました(→「食後の養生法」 )。


季節や天候の変化は、それ自体をどうこうできるものではありませんが、影響を受けることを自覚して、食事や睡眠など、いつも以上に気を配るようにすべきとのこと。


溝口先生の主張には、共感できることが多いです。これまで考えていたことが、「そう、そう、そうだよね!」と腑に落ちる感じです。東洋医学の養生法にも精通していそうな、どこかそんなにおいがするからかも。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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