前回の記事、コメント欄の皆さんのほうが怒っていて、ありがたいやら、ミスリードしちゃったかな?と反省するやらショボーン

この、遅れてきた100万円の見積を見て、私たちが戦闘モードに入ったのは本当ですが、もしかするとそれは、みなさんが考えている「怒り」や「戦う」といったものとは少し違うかもしれません。

思いもよらぬ見積もりを突きつけられて、私たち建築士夫婦が何を考えたのか、まずはそのあたりからご説明してきたいと思います。
 
 
まず最初にしたことは、見積書内容を精査です。
 
駐車スペースの舗装や、レッドシダーをつかったフェンス、実家の門扉の費用も計上されています。
ざっと見るかぎり、工事費としては適正、むしろ安いくらいかなあ?と思う項目もありました。
 
お願いしていない工事代金が計上されているわけでも、工事していない内容が計上されているわけでもありません。
見積書としては、むしろ良心的な内容と言えそうでした。
 
見積書を出してくるタイミングと、提出の仕方(メールで送ってきて終わり)プンプンには文句はありましたが、それだけで「一銭も払わない!」というわけには、さすがに行かないだろうと思われました。
 
 
となると次は条件闘争です。
 
100万円すべては払わないとして、いくらまでなら払うのか?
工務店も納得する「満額支払わない」理由があるのか?
 
社長も交えた打ち合わせの前に、建築士夫と妻で、よく話し合って頭合わせをしておかなければなりません。
 
 
100万円満額支払わない理由はなにか?
 
 
まずは何と言っても「約束よりも外構工事の完成が遅れた」うえに、「外構工事の出来が悪い」ことが挙げられました。
 
指示した内容は守られず、土間コンクリートには笑っちゃうくらい立派なジャンカがありました。
間違いばかりで何度も積み直したコンクリートブロックの塀は目地がガタガタ。
そのブロック塀に取り付けられた郵便ポストは斜めにひしゃげていました。
外部コンセントは雨が降ると水たまりに水没して、漏電しそうな場所についています。
 
ほとんどの項目は是正していただけましたが、当初8/31に引き渡すと言っていた工事が結局10月になるまで終わらなかったのですから、少しは文句を言う権利がありそうです。
 
 
もうひとつ、これは若干揚げ足取りなんですが、「ハケ引き仕上げにする」と、言っていたコンクリート舗装が、金ゴテ押さえになっていることも指摘したいと思いました。
 

もともと私たちがは金鏝押さえで考えてたものを、「雨が降ると滑るからハケ引きにします」と言ったのは工務店の監督さんだったんですよね。
それが結局金ゴテ押さえになってるんですよ。
 
一回固まったコンクリート舗装の表面仕上げをハケ引きに変えるのは不可能です。
どうしてもハケ引き仕上げにするなら、コンクリート舗装を全部剥がして打ち直すしかありません。
そんなことをしたら一体いくらかかるのか?少なくとも100万円で済まないことは間違い無いでしょう。
 
もう一つ、外構工事とは関係ないのですが、土中に埋設してある排水管が、基準よりかなり浅くしか埋められていないことが判明していました(この件は後日別記事にしようと思っています)
この件は少し前に工務店にも伝え、「ちゃんとやれやムキー!」と怒っていたところだったのですが、もしきちんと是正するなら宅内の水をすべて止めて配管を掘り起こし、新たに適切な深さに埋めなおさないといけません。
 
建物工事が終わっているので、作業スペースはかなり制約されるなかでは、なかなか困難な工事です。
 
さらにこの工事期間中は水をまったく排水できなくなるので、この家で生活することができません。工事期間中のホテル滞在費も工務店負担とすると、さていったいいくらかかるのか。
こちらも数十万円になることは間違いありません。
 
 
コンクリート舗装の仕上げをやり直すことや、排水管をより深いところに埋めなおす工事は、実際にやろうと思っても、現実的ではないんですよね。
無理なものをやれと言っても、工務店と私たちの関係が悪くなるだけで、何の解決にもなりません。

ここは現実的な落とし所を探すべく、コンクリート舗装や配管の埋設深さは現状のままで容認する代わり、100万円から大幅に減額してくれよ、とネゴしようと考えました。
 
 
具体的な金額は?という話になると、これがまた難しいショボーン

タダにしろ、というのは流石に阿漕だ、というところは夫婦とも合意。
実際に工事はやっていただいているわけですからね。

ざっくり半値の50万にしてくれ、というのは悪くない線に思えました。
コンクリート舗装を撤去して打ち直したり、埋設配管を全面的にやりかえる費用よりは、半値の50万円を泣いたほうが、工務店さんもはるかにお得です。私たちも、半値になれば心情的に許容できるかな、と思いました。

そこからさらに、外構工事の出来の悪さや、職人さんのちょっとあり得ないとある行動の対価として、もう一段の値引きを期待したいところですが、工務店さんには工務店さんの主張があるでしょうし、まずは話を聞いてからだね、と、夫婦の頭合わせは完了。
 
 
そして翌日、社長と監督がやって来ました。
 
 

 

[入居前|失敗したこと後悔したこと]

ワースト 1位〜3位 |4位〜6位7位〜10位 |

[入居前|自慢したいこと]

ベスト 1位~3位4位〜6位7位〜10位11位~13位14位~16位17位~20位

 [入居前WEB内覧会]

その1 計画概要・外観など 

その2 アプローチなど表側の外構計画 

その3 とにかく明るい玄関 

その4 コンパクトな身支度動線~クローゼット・洗面・バス

その5 猫との暮らしを快適にするための廊下 

その6 夫婦それぞれの寝室

その7 階段と、階段下収納と

その8 空を見ながら料理がしたい〜キッチン

その9 網戸って面白い〜2階LDKとバルコニー 

その10 LDK以外のお部屋

補遺1 外観写真撮りなおしました編

補遺2 トイレ・洗面のアクセサリー編

設計段階の間取り紹介は→こちら 

 

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