⬇️前回記事はコチラ
https://ameblo.jp/starless43/entry-12563282256.html
『古事記に書かれた真実①～神と祀りと文明の「前史」』
“然、乾坤初分、參神作造化之首、陰陽斯開、二靈爲群品之祖。所以、出入幽顯、日月彰於洗目、浮沈海水、神祇呈於滌身。故、太素杳冥、因本教而識孕土產嶋之時、元始綿邈、頼先聖而察生神立人之世。寔知、懸鏡吐珠而百王相續、喫劒切蛇、以萬神蕃息與。議安河而平天下、論小濱而淸國土。”
( ・`ω・´)💡
まず、天地(あめつち)が分かれ、初めて造化三神があらわれ、
陰陽(めを)が開けて、二柱の、よろずの祖(おや)となる神、イザナギ、イザナミが誕生します。
( ・`ω・´)💡
ここで注目すべきは、男女一体の、男女の別がない別天神のあとに、
男女(をめ)が分かれて男神と女神がお生まれになった❗と言っているところですね( ・`ω・´)💡
これがプラトン『饗宴』からの引用だったらビックリ！Σ(￣□￣;)ですが…
https://ameblo.jp/starless43/entry-12562251384.html
『ヴィーナスの誕生②豊穣の美神❗縄文のヴィーナスは両性具有⁉️』
フツーに考えれば…
人類が現代的行動をとる以前の狩猟採集時代には、男女の役割分担が明確ではなかったとする説があります。
肉食獣の中には、オスがあまり狩りをせず、ハーレムを形成してメスが積極的に狩りを行う動物もいますが…
ヒトが定住を開始する以前、男も女も一丸となり、集団で移動しながら狩りを行っていたと思われます。
近代以降の狩猟採集民は、ベースキャンプを設け、半ば定住しているケースが殆ど(狭い土地に追われて定住を余儀なくされたと考えられる)ですから、男が狩りに出掛け、女は家を守る役割分担が進んでいると思いますが、
長距離を移動するマンモスやナウマンゾウを追いかける時代は、男も女(10～20代)も一緒になって狩りに出掛け、祖父母達(30～40代)が子供の世話をしながら追いかけていったのではないでしょうか？
後期旧石器時代の日本列島には、
既に半定住生活を始め、採集の度合いを高め、男女の役割が別になった部族と、
未だ狩猟をメインにし、男女の別がない部族が、
共存していたかもしれません…
いち早く男女の役割が分かれた部族から見れば、男女の別がない部族は“野蛮な原始人”に見え、自分たちは“男女”が分かれることで、大きく進歩した部族なのだと自覚し、
～(´∀｀～)
昔は男女の別がなかったけど、先進的な俺たちは、男女を分けるようになったんだよ～
って、孫に言い伝えておこ～
( ・`ω・´)💡
が、男女の別が分かれて文明が始まったのだという伝承になっていったのかもしれないですね❗
後期旧石器時代が始まり(38000年前～)、磨製石器を作り出した頃、日本列島はどんなだったかな⁉️
( ・`ω・´)💡
日本列島中部山岳地帯は、寒冷な3000メートル級の内陸高地から、
伊豆半島、紀伊半島の温暖な太平洋岸沿いまで、
様々な暮らしをしていた部族が大勢いたと思うよ❗
寒冷地では毛皮を着込んでブーツや帽子を被って暮らしていただろうし、
温暖な海沿いでは、裸同然で暮らしていた人達もいただろうね❗
(o´・∀・)o
様々な環境で、様々な暮らしをしていた部族が、
一日二日で歩いて行ける距離に暮らしていたんだね❗
( ・`ω・´)💡
異なる文化だけれども、互いに交流していた証は、37500年前に伊豆諸島神津島の黒曜石が長野県まで運ばれていたことでわかるよね‼️
日本列島の住人には、そうした文化の差は当たり前の出来事だっただろうし、互いに山の幸や海の幸、それぞれの特産品を交換することで、
異文化の部族同士が交流し、争わず共存共栄する文化が生まれていったんだろうね…
内心では、
～(´∀｀～)俺たちの文化の方が進んでるぞ
っと孫には言い聞かせておこう
と、思っていたかも知れないけれど…
(o´・∀・)o
大陸では、どうだったんだろう⁉️
( ・`ω・´)💡
狭い島国に、様々な環境がひしめき合い、太平洋の暖流に恵まれ、暑くも寒くもない中緯度で、豊かな植生(食糧、木材)、豊かな漁場、豊かな鉱物資源(石器材料)に恵まれた日本列島は、旧石器遺跡が多く、人口密度も高く人口も増加していったと思われるけれど、
氷期の大陸は厳しい環境で、その上広いので、異文化の部族が交流しあう機会は、少なかったんじゃないかな⁉️
(o´・∀・)o
異文化の交流が、日本列島の更なる文化の発展に繋がっていったのかもしれないね‼️
( ・`ω・´)💡
日本列島では世界最古の磨製石器、世界最古の大規模集落(70～80人の集落と想定される38000年前～の環状ブロック遺跡群)、22000年前の竪穴住居(はさみ山遺跡)、世界最古級の土器(16000年前)と、速やかな土器の不況、広範な交易ネットワークの形成、37500年前の外洋航海の確実な証拠…
まさに、異文化の交流が、争わずお互いに切磋琢磨しあう文明の夜明けに繋がっていったのでしょう‼️
(o´・∀・)o
古事記序文には、そうした“はじめ人間”の言い伝えが、ちりばめられている気がしてきたよ‼️
( ・`ω・´)💡
序文、というのは、やはり最初に言いたいことをズバリ伝えているのだと思います。
我々(世界で唯一、文明の前史を経験した伝承を持っている日本列島の民)だからこそ、世界の始まりの様子を、正しく言えるのだ‼️という『古事記 上巻 并序』は、出だしから気概に満ちた名文になっています❗
( ・`ω・´)💡
続いて、古事記序文は、
二神があの世とこの世に別れて、イザナギノミコトが目を洗うときに日神と月神が生まれ、
イザナギノミコトが海水(うしほ)に浮き沈みして禊をしたときに、天つ神と国つ神が呈(あらは)れた、
そう記したあと、
世界の始めは、遥か遠いことで明らかではないが、
本(もと)つ教えに因って、国生み嶋生みを識(し)り、
先の聖(ひじり、聖天子)のお蔭で、神が生まれた時代から人が立って治める時代までを知ることが出来た。
と、書いています。
( ・`ω・´)💡
本つ教えは、偉大なる二神、イザナギノミコト、イザナミノミコトに因るもの(古代からの伝承を受け継いでいることがわかる)ですが、
先の聖とは、天武天皇のことを言っているようです( ・`ω・´)💡
偉大なる二神を讃えると共に、続いて、先帝天武天皇を讃えているところは、
読者の意識を、二神から(その間にいる天照大神やニニギノミコト、初代神武天皇をすっ飛ばして)聖帝天武天皇に持っていこう、という作者の意図が感じられます。
( ・`ω・´)💡
『古事記』が、天武朝の正統性を高らかに宣言している、という意図が明らかにされる部分です。
これに続き、
“寔(まこと)に知る、鏡を懸け、珠を吐きて、百(もも)の王(きみ)相續(あひつ)ぎ、
劒(つるぎ)を喫(か)み蛇(をろち)を切りて、萬(よろづ)の神、蕃息(うまは)りしことを。
安河(やすのかは)に議(はか)りて天下を平(ことむ)け、小濱(をばま)に論(あげつら)ひて国土(くに)を清(しず)めたまひき。”
(天武天皇のお陰で)“寔(まこと)に知る”ことが出来た、と念を押した上で、
鏡、珠、剣という天皇の正統性をあらわす
“三種の神器”
に、言及しています。
ここで、はっきりと二神の伝承を正しく継承し、
三種の神器を受け継いでいる「天武朝」の正統性を、重ね合わせて念を押しています。
天武朝の成立、壬申革命の真相は、定かではありませんが、
その真相を知る者にとって、ここまで133字の序文を読んだだけで、『古事記』が何を謂わんとするかを、思い知ったことでしょう。
そして同時に、剣を噛んでヤマタノオロチを切り、
八十万(やそよろず)の神(諸豪族)を招集し、国土を平定し、
(それまで各王家の有力者が代わる代わる大王になっていたのを改め)、百王(天武朝の子孫)が代々継承(万世一系)すると定めた人物こそ、天武天皇であると、明らかにしています。
鏡を懸け～以降は、天照大神とスサノオの誓約、国譲りを表していますが、そこに天照、スサノオ、大國主といった固有名詞は出てきません。
( ・`ω・´)💡
事情を知る者にとっては、
それらの事績が全て「先の聖」天武天皇にかかっていると
暗に読み取れるような表現になっています。
“是以、番仁岐命、初降于高千嶺、神倭天皇、經歷于秋津嶋。化熊出川、天劒獲於高倉、生尾遮徑、大烏導於吉野、列儛攘賊、聞歌伏仇。卽、覺夢而敬神祇、所以稱賢后。望烟而撫黎元、於今傳聖帝。定境開邦、制于近淡海、正姓撰氏、勒于遠飛鳥。雖步驟各異文質不同、莫不稽古以繩風猷於既頽・照今以補典教於欲絶。”
その後、ニニギノミコトが高千穂峰に天下ったこと、神倭(かんやまと＝神武)天皇の大和への東征の経緯に触れたあと、
崇神天皇が賢后であること、
仁徳天皇が聖帝であること、
成務天皇が国造、県主を定め、
允恭天皇が氏姓を定めたことを、
サラッと記し、
歴代の天皇がそれぞれ違ったやり方ではあるけれど、古(いにしえ)の教えが廃れることなく絶えることなく伝えられてきたことを控え目に讃えています。
( ・`ω・´)💡
控え目に…というのは、
“今を照らして典(のり)の教(をし)へを絶えなむとするに補(おぎな)ひたまはずといふこと莫(な)し”
と、○○しないことはなかった、という風な椀曲した書き方になっている辺りに、感じられるのです。
これに続いて、
天武天皇の輝かしい功績を絶賛する文章が続きます。
( ・`ω・´)💡
以下は、次回に続きます‼️
https://ameblo.jp/starless43/entry-12553045865.html
『武則(＝すなわち)天『武照＝天照』天武朝が封印した倭人の物語』
( ｀・∀・´)ﾉ ｨﾖﾛｼｸｰ
天竜茶、春野の茶を育む産地、天竜川とその水脈に連なる山々…悠久の歴史❗
縄文の…、というより、天竜川～八ヶ岳～富士が、いかに自然環境豊かで農耕にも適し、過去から未来まで永続的に人が暮らせる場所として適しているか？
そして、歴史の真実を知ることが目的ではなく、老子が理想とした上古代の文明国家の在り方
＝ムラとムラが広範囲にネットワークを形成し、必要以上に追い求めず、高い精神文化を伴って、争うことなく繰らした縄文時代中期の社会❗
それを、一人でも多くの人に知って頂きたい、そしてもう一度、未来に豊かに暮らせるネットワークを残していきたい❗と思っています‼️
https://ameblo.jp/starless43/entry-12561589486.html
『ヴィーナスの誕生①野尻湖のヴィーナスとホーレ・フェルスのヴィーナス』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12561817866.html
『縄文人とラピタ人、古代倭国の海洋交易ネットワーク～中国の史書から見た倭人④』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12534911239.html?frm=theme
『ホツマツタエに書かれた「不都合な真実」～中国の史書から見た倭人③』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12529338312.html
東夷王は倭国王だった『漢書 王莽伝』～中国の史書から見た倭人①
https://ameblo.jp/starless43/entry-12530781620.html?frm=theme
『炎帝神農氏は日本人だった⁉️ 東夷に支配され続ける漢民族の歴史～中国の史書から見た倭人②』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12548504378.html
『縄文土器が解き明かす富士八ヶ岳天竜川古代王朝』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12560512243.html
『ホツマ国とヒタカミ国～封印された縄文王朝』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12559143321.html
『縄文人は万世一系❓ 海を渡っていく古代人たち
https://ameblo.jp/starless43/entry-12557249208.html
『都市文明の憂鬱とサスティナブルな縄文文明』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12556264485.html
『4500年前、春野町熊切に古代国家が存在した⁉️』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12555636961.html
『日本列島の石器時代は氷期で唯一のパラダイス‼️』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12546401943.html
『月のサラスバティー 封印された秘の本の巫女』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12547697474.html
『天竜川と鉄とスサノオ～封印された縄文製鉄神～根之堅洲国と黄泉之国』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12528178194.html?frm=theme
『五万年の日本史①～Ｙ染色体ハプロタイプD1a2』
https://ameblo.jp/starless43/entry-12538286582.html?frm=theme
『まつり上げよ！』
(o´・∀・)o
皆さん、わからないことがあったら、何でも質問して下さいよ‼️
縄文地政学に基づいて、あらゆるジャンルの情報を、世界最速レベルで高速リサーチして、お知らせ致します( ｀・∀・´)ﾉ ｨﾖﾛｼｸｰ
なお、コピペ情報ではなく、膨大な情報から確度の高い情報を選び出し、考察した上でレポートにまとめて報告します‼️
陰謀論の正体⑥踊るB層信じるB層
https://ameblo.jp/starless43/entry-12563031611.html
陰謀論の正体⑤卑弥呼。鬼道に事え能く衆を惑わす
https://ameblo.jp/starless43/entry-12562452862.html
陰謀論の正体④ 上善若水水善利万物而不争
https://ameblo.jp/starless43/entry-12551212587.html
陰謀論の正体③アルタイ諸族と漢民族の危険な関係
https://ameblo.jp/starless43/entry-12543461958.html
陰謀論の正体。②テュルクの黙示録https://ameblo.jp/starless43/entry-12537567163.html
陰謀論の正体。①八百万の神と善悪二元論
https://ameblo.jp/starless43/entry-12536949013.html