縄文土器が解き明かす富士八ヶ岳天竜川古代王朝 | 縄文家族|天竜楽市

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天竜川流域に岩宿、縄文の昔から連綿と続く山暮らし。

大祖先から受け継いだ五万年持続する森と共生するサスティナブルライフを未来の子供たちへ伝えましょう‼️



井戸尻考古館所蔵
人面香炉形土器
縄文中期
BC3000~2000頃

井戸尻では、正面のファニーなマスクを伊邪那美命(いざなみのみこと)とし、円窓の明いた本体を女神の胎内、香炉に灯る火を火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ)に見立て、

裏面のグロテスクな造形は、火之神を生んだことで黄泉津大神と化してしまう伊邪那美命、父神である伊邪那岐命によって斬られる軻遇突智(かぐつち)を表していると説明しています。

5000年前の井戸尻からは、まだ活発に造山活動を行っていた頃の、富士(ハラミ山)の噴火が見られました。



軻遇突智(かぐつち)、別名を火産霊(ほむすび)、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)と称される火神の原初のイメージは火山から噴き出す溶岩流であり、

軻遇突智(かぐつち、秋葉山本宮秋葉神社御祭神)のカラダからは、

正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ、頭)
淤縢山津見神(おどやまつみのかみ、胸)
奥山津見神(おくやまつみのかみ、腹)
闇山津見神(くらやまつみのかみ、性器)
志藝山津見神(しぎやまつみのかみ、左手)
羽山津見神(はやまつみのかみ、右手)
原山津見神(はらやまつみのかみ、左足)
戸山津見神(とやまつみのかみ、右足)

以上、八柱の山の神が化生しました。

また、『日本書紀』の一書では、伊弉諾尊(イザナギノミコト)が軻遇突智を斬ったとき、十握剣の刃から滴る血が固まって“天の安河"のほとりにある岩群・五百箇磐石(イオツイワムラ)となり、これが経津主神(香取神)の祖であるとしています。

そして、
伊邪那岐命が火之夜芸速男神の首を切り落とした際、十束剣「天之尾羽張」の根元についた血が岩に飛び散って生まれた甕速日神(ミカハヤヒノカミ)が建御雷神(タケミカヅチ、鹿島神)の祖であるともされています。

闇淤加美神(くらおかみのかみ、二俣郷社椎ヶ脇神社御祭神)
闇御津羽神(くらみつはのかみ)
以上二柱の神も、十拳剣の柄からの血より化生された神々であると云います。



井戸尻遺跡の近くには、鹿島神の元宮とされる社があるらしく、

地元では、天竜川の源流八ヶ岳に抱かれた、富士(ハラミ山)を間近に見渡せるこの場所こそ、

神が産まれた地、高天原であると考えているようです。

火山の爆発によって、火山雷(火山が噴き上げる水蒸気、火山灰、火山岩などの摩擦電気により生じる雷)が轟き、溶岩流は固まって山を生じる。

火の神、山の神、雷の神は、噴火するハラミ山を眺めるこの地において、三位一体の神であり、噴火によって生じる大地は、地下世界にいる地母神・黄泉津大神のマグマのようなエネルギーが源泉である…

こうした、神話に語り継がれるストーリーは、5000年前のこの土地でしか生まれないエピソードでしょう。

そして、どうやらそのストーリーは、土器にデザインされて伝えられたようです。

縄文土器には、様々な文様や造形が刻まれていますが、それは文字を持たなかったと考えられている縄文人の、文字を使う以上に雄弁なストーリーが刻まれているのかもしれません。

八ヶ岳(高天原?)、諏訪湖、天竜川(天の安河?)、富士山…
そこがまさに世界文明の原郷であるとすれば、

そこに国津神の子孫を封じ込め、天竜川流域の神々を封印していった天武朝の意向も、何となく察しがついてきます。

そして、地母神比売神(ひめがみ)=縄文のヴィーナスの姿も、この土地でしっかりと形にされ、今も国の宝として大切に祀られています…

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