4~5000年前の縄文土器『人面香炉』は、ファニーな表面とグロテスクな裏面という相反するテーマが一体となりデザインされています。
そこには、「陰陽一如」「表裏一体」という東洋思想の根底にある“和合"の精神、
“平和への祈り"が込められています。
「陰陽の気を和し、日月の光を理(おさ)め、開塞
の時を節し、星辰の行を列ねる」『淮南子』
相反する陰と陽、日と月…対立する利害関係を、時間をかけて和合し、こと(争い)をおさめていく。
それぞれの立場から見れば、
自分たちが「善(正義)」であり、
対立する相手が「悪」であって、
相手から見れば、その逆。
善悪は絶対ではなく、相対的なものです。
( ・`ω・´)💡
それに対し、
西洋的な『善悪二元論』善神と悪神の対立という単純な構図は、
国家、民族、宗教、カースト…あらゆる対立の原因となってきました。
しばしば、『善悪二元論』は、
権力者が自分たちを正当化し、正義の旗を掲げ、
敵を「悪」と決めつけ、
民衆を煽り、
戦争へと突き進む目的で利用されてきました。
“権力者は国民に思考停止してほしい
企業は情報弱者にモノを売りたい"
今の日本は、こうした考え方が蔓延していますね(/´△`\)
西洋では、戦争をしたい権力者と、
モノを高付加価値でたくさん売りたい「商売人」が、
『善悪二元論』によって民衆を情報操作してきました。
しばしば『陰謀論』では、「ユダヤ商人」「ベネチアの黒い貴族」「ハザールマフィア」「イルミナティ」と称される人達が、こうした情報操作によって巧みに民衆から搾り取った甘い汁を吸っていると言われます。
然し、根本的には、この『陰謀論』こそが、民衆を情報混乱に陥れる“資本家の罠“の正体です。
『陰謀論』は、実際には存在しない「イルミナティ」等の架空の組織を“悪の根源"と決めつけ、本当に“甘い汁を吸っている人達"から目を反らすように『スピン』をかけているのですね( ・`ω・´)💡
こうした手法は、現代のマーケティング理論に大きな影響を与えています。
日本では、
経営コンサルタントの舩井幸雄氏が、盛んに『陰謀論』を取り入れたビジネス手法を広めていました。
「ベネチアの黒い貴族」、「英国シティー(ロスチャイルド)による世界支配」、「ダーウィンの進化論の否定」…こうした陰謀論ビジネスのキーワードは、主に舩井氏のセミナーが出典元になっています。
また、革命思想家の太田龍氏と組んで、「2012年アセンション(次元上昇)」のキーワードを広め、「百匹目の猿」、『日月神示』を引用した『スピリチュアル商法』を確立。
『聖書』等の記述を引用し、レプティリアン(爬虫類人類)の『陰謀論(によるビジネス手法)』も確立しました。
自然農法や、自然治癒力等のオカルティツクなビジネス手法、
自己啓発セミナー、引き寄せの法則、ネットワークビジネスの手法などが、ブラック商法に引き継がれています。
これらは、
『××は悪、危険(#`皿´)』
と決めつけ、
『○○は正義、安全』
と宣伝することで○○を売るビジネス手法。
いわゆる、
「モンサント叩けばバカが釣れる」商法
(モンサントの部分は、放射能、電磁波、安部政権、日本の医療麻薬シンジケート、など多岐に渡る)
さんざんオカルト、スピリチュアル、陰謀論を広めた舩井氏ですが、
晩年には
(自分は)「誤解されているがオカルトやスピリチュアルとは無関係な人間であり、どんなことも現実的に客観的に判断する」と語り、スピリチュアルを否定する発言もしていたそうです。
(/´△`\)💡
当たり前ですが、
『陰謀論』、『荒唐無稽なスピリチュアル』、『放射能や電磁波、化学物質による科学的根拠のない健康被害』を信じているのは、
商品を買わされる(業界用語でターゲットを『B層』と定義している)消費者であり、
経営コンサルタントや経営者が、ミイラ取りがミイラになって『陰謀論』や、アセンションなどを信じてしまってはいけないのです(/´△`\)💡
( ・`ω・´)
まぁ、実際に陰謀や、裏取引はありますよ。
スピリチュアルも全ては否定出来ません。
然し、二元論的なモノの捉え方、二進方的デジタル思考に陥ってしまうと、
現代の“一般的"な『マーケティング手法』に引っ掛かります。
まぁ、然し、
全てを否定はしません‼️
放射能(放射性物質、放射線)や電磁波(主に非電離放射線)の科学的な特性をどうしても受け入れられず、
精神的不安に陥ってしまう人にとっては、
『放射能防止グッズ』や、『電磁波防止グッズ』が、
絶大な“プラセボ効果"を発揮し、
精神的な不安を取り除くことが、
“科学的に証明"されています( ・`ω・´)💡
然し、最初から科学的知識を身に付けて、精神不安に陥らない方が、いいですよね(*´∀`)♪
科学知識や、歴史的経緯をしっかり学ぶことで、
日々ココロ穏やかに暮らすことが出来ます(o´・∀・)o
然し‼️
それでも『陰謀論者』は、
「科学知識はウソである(#`皿´)」
「歴史もウソで固められている(#`皿´)」
と、強硬に主張してきます。
荒唐無稽な『陰謀論』は、
「神への祈り」や「自意識の改革」など、
一見よいことにヒモ付けることによって正統性を確保してきます。
スピリチュアル、信仰心、オカルト、宇宙人と習合させた『陰謀論ビジネス』は、明確にターゲットとして狙い定めたB層と呼ばれる人達に対しては無敵です。
“少しうるさい意識高い系のB層さえ落とせば、何も考えていないD層は黙ってついてくる。"
小泉政権以降、野党も含め、政治家もそうしたマーケティング手法を取り入れているのは周知の通りです。
一部(山田正彦氏のような)を除いて、正面から『陰謀論』を振りかざす政治家は少ないですが、
『韓国陰謀論』
『中国陰謀論』
などの“空気"が出来上がれば、世論の合意が得やすく非常に都合が良いのです。
また、
「日本政府はイルミナティと裏取引している(#`皿´)イルミナティの正体は爬虫類人間だ‼️」
などという荒唐無稽な、陰謀論が流れても、信じる人は少ない(少数ながら、いるんだけどね)ですが、
こうした荒唐無稽な陰謀論から政府を守りたい(#`皿´)
応援したい、
という“シンパ"が必ず現れます。
陰謀論者が、強力に叩き、荒唐無稽な説を流布するほど、
日本人に特有の
「叩かれている人を守りたい」
判官贔屓の精神を刺激します。
(o´・∀・)o💡
判官贔屓の精神は、
「叩かれている強者」に対し、強く働きます。
「叩かれている弱者」に対しては、よってたかって叩きます。
( ・`ω・´)💡
もう、そろそろ陰謀論は、いいですゎ。
(/´△`\)サスガニショクショウギミ
「××は悪(#`皿´)、
○○は正義‼️
だから○○買って( 〃▽〃)」
という宣伝手法の商品は買わない‼️
その類いのセミナーや、スピリチュアルに取り込まれない‼️
…と、賢い選択をしている消費者も大勢います。
( ・`ω・´)💡
ただ、そうしたマーケティング手法を用いて政治的プロバガンダを行っている政党ばかりなので、
選挙で選べる政党がない‼️
ことが今の日本の致命的な問題です。
それでも、自分の考えに近い政治家もいるはずですが、煙幕張りすぎで実体が見えてきません…
“演説"(セミナーの類いも)などは群衆心理、エンバシー(共感)など巧みに利用して演出していますので、うっかり取り込まれることが多い。
著書などを、しっかり読んで内容を吟味する方が、見極めはしやすいですね💡
(* ̄∇ ̄)ノ
縄文人が、
うら・おもて
を、しっかり描き分け
一体の土器にデザインしたところに、
善も悪も、裏返せば見方は変わる
人の心には善も悪も内包されている
光と影は一体であり、どちらが良くてどちらが悪いわけではない
…などのメッセージが読み取れます。
( ・`ω・´)
まぁ、かわいい癒しの土器と、魔除けの呪(まじな)いの土器を一緒に作っちゃえ(*´∀`)♪
という合理的精神に基づいての作陶なのかもしれませんが⁉️
『老子道徳経』は、
やや善悪二元論に傾倒した孔子を牽制し、
縄文古代から伝わる思想を、既に上古の優れた思想が失われつつあった中国戦国時代にまとめた書と云われます。
日本の神道の“核"になっている思想です。
上善若水
水善利万物而不争
…
夫唯不争
故無尤
上善(自由自在な状態とは)水の若(ごと)し
水の善は万物を利して
争わざるにあり
…
夫(そ)れ唯(ただ)争う不(べ)からず
故に尤(とが)むること無し(非、争いの原因を人に求めない)
( ・`ω・´)💡
陰謀論の虜にされず、正しい情報を得て自在に生きること。
人を必要以上に怪しみ憎み、あらゆる陰謀の原因と考えるから、
陰謀論が人を蝕み、いつか本当のことのように吹聴して回るようになり、陰謀論がありもしない敵を作り、
そのありもしない敵に団結して立ち向かうことこそが正義となってしまうのである。
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