陰謀論の正体。②テュルクの黙示録 | 縄文家族|天竜楽市

縄文家族|天竜楽市

天竜川流域に岩宿、縄文の昔から連綿と続く山暮らし。

大祖先から受け継いだ五万年持続する森と共生するサスティナブルライフを未来の子供たちへ伝えましょう‼️




世界は常に連動して変わってきた。

555年、中国北部の国家「柔然可汗国」が突厥可汗国に滅ぼされると、柔然の民、アヴァール人は3年後には北カフカスまで逃げ、6年後にはゲルマン民族を蹴散らし、東ローマから貢物を献上させ、ルーマニア平原から北カフカスに及ぶ「アヴァール可汗国」を築いた。電光石火の早業。

突厥はアヴァールを地の果てまで追いかけていき、東ローマをアヴァールから離反させ、ペルシアと組んだアヴァールと対抗。

結果的にペルシアは滅び、東ローマはエジプト、シリアを失いボロボロになりイスラームが台頭することになる。

この過程で突厥はカスピ海から遼河流域に及ぶ一大帝国(彼らの呼称は皇帝ではなく、あくまでも可汗ハーン)を短期間に構築。
帝国内でシルクロード交易の権益を一手に握り経済的な世界を支配したのがソグド人。

ヨーロッパまで行ったアヴァールが、目と鼻の先の倭国に来ていた可能性…
アヴァールは満州北部の
勿吉(もつきつ、日本では粛慎みしはせ)にも逃げ込んでおり、突厥の追撃をおそれ、粛慎の交易相手であった倭の奥州に渡ったとしても何ら不思議ではない。
奥州には出自不明の安倍氏が現れている。

ソグド人は、蘇我氏、佐伯氏との関連も指摘されているが今のところ決め手となる証拠はない。

が、飛鳥文化とソグド文化の関連性、蘇我氏は(朝鮮で信仰されているからではなく)西域(つまり世界)で信仰されているから仏教(厳密にはゾロアスター教、景教、マニ教と集合したソグド仏教)を取り入れるよう進言している。

佐伯氏から出た空海が起こした真言密教は、まさにソグド仏教。

突厥可汗国の世界帝国樹立により、ソグド人のシルクロード交易の安全保障が確立したため、倭人のインド回り海洋交易ルートは優位性を失い、海洋交易連合国家群から稲作律令中央集権国家への大転換を迫られることになる。

奥州は、沿海州との交易ルートにまだ活路があったために、中央集権国家(日本)への合流を拒み、永らく日本と奥州倭人は対立することになる。

唐が勢力を拡大すると、シルクロード交易の物資の集積拠点は山東半島中心になり、ヤマト・九州連合が優位性を保ち、

主に朝鮮半島を交易拠点とした越・出雲連合は後退。

沿海州に渤海国が成立すると、越・出雲勢力を吸収していた日本国は、沿海州交易でも奥州倭人に対し優位に立ち、奥州倭人勢力を追い込んでいった。

然し、ヤマト・九州連合(邪馬台国)にとっても、永らく属領としてきた朝鮮半島南部を失うこととなり、もはや交易国家として立ちゆかなくなったが、天武朝による易姓革命(壬申の乱)で日本国が成立し、国策とした稲作拡大による人口増加で内需は拡大し、外需依存から脱却、最終的に菅原道真が遣唐使を廃止し幕を引いた。

以降も、日本は国際情勢と何ら関わりがなかったわけではなく、元寇の勝利による綻びが世界帝国『大元ウルス』の弱体化を招き、太閤の出兵が明の著しい衰退を招いた。

大航海時代に先駆けて、明は、当時のヨーロッパのオンボロ帆船を凌駕する大艦隊をアフリカまで送り込み、世界の覇権を東洋が握るチャンスはあったが、元寇惨敗(当時の世界最強であった南宋水軍が完膚なきまで叩き潰され、東シナ海のような内海では通用しても、外洋を経験している倭船はおろか、高麗の造船技術にも及ばなかったことを中国は冷静に分析していた)のトラウマと度重なる倭冦の侵略に手を焼き、海洋事業から撤退している。

明代までは、東洋(日本を含む)の科学、技術水準は遥かに西洋を上回っていた。

明代までの中国は易姓革命による王朝交替で、皇帝の姓は変わったが、官僚機構は引き続き前政権を引き継いでいる。

特に「史家」、天文学者、科学技術者、商人を引き継ぐことは、後継王朝にとって重要なことだ。

春秋時代の孔子の家系、三国時代の諸葛亮の家系は、2000~2500年経った今も、幾度の戦乱を生き抜いて続いている。

彼らは常に権力とは一線を引いてきた。
(庶民にとって)生き残るためには「火中の栗」を拾わないことが重要である。

乱世は必ずやってくる…災害、気候変動、そして時代の荒波も…その時の心構えや処世術は、あらゆる書物にヒントが残されている。

平和な時代に生きていると、忘れてしまうのだが、馬に乗れなくなった貴人は滅び、サバイバルに長けた農民は生き残っている。

常に世界を揺るがせてきたのは、テュルク系民族。
その子孫であるトルコ。
地の果てまで追いかけていくテュルクの闘争本能に火がつかなければ良いのだが…

世界の動きの中で日本だけが例外なわけがない。

それは、歴史が教えてくれているのではないか?

神はいう…
君に話すことが
あるとしたら
今はそれだけかも
しれない