![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191230/14/starless43/24/56/j/o1080072014687450102.jpg?caw=800)
古事記上卷 幷序
「臣安萬侶言。夫、混元既凝、氣象未效、無名無爲、誰知其形。」
“臣安萬侶言す。それ、混元既に凝りて、気象未だ效(あらは)れず。名もなく為も無し。誰れかその形を知らむ。"
( ・`ω・´)💡
この古事記序文に書かれた『気象』とは、
明治以降に使われるようになった…
“気象(meteorological phenomena)
単に大気の諸現象を指す"
ではなく、
英語のAura(アウラ)やラテン語のspiritus(スピリトゥス)、サンスクリットのprana(プラーナ)
のように、生命や聖なるものに宿る霊的な気(形而上的な“気")
雲気・水蒸気のように象(かたち)として現れる物質的、形而下的な“象"
( ・`ω・´)💡
この気と象がまだ定まらず、誰も未だ“名づく者もいない=観察者がいない"、誰も知りようのない状態が“宇宙"の始まりであった
と、述べています。
( ・`ω・´)💡
この思想は、現代のビッグバン仮説による“混沌"とした宇宙の初期状態とも矛盾していません。
ビッグバン仮説そのものが、こうした神話の類から観察者バイアスを多分に受けているのかもしれませんが…
( ・`ω・´)💡
古事記の宇宙観では、
このあとに混沌から天地が分かれ、
そのあとに初めて“神"が顕れます。
(o´・∀・)o
宇宙を作ったのは神様ではないんだね❗
( ・`ω・´)💡
東洋では、そうです。
(o´・∀・)o
西洋では、神が全てを短期間(6日間)で作り、ビッグバン仮説や進化論は全て嘘で、世界には未だ数千年の歴史しかないとする「若い地球論」があるね‼️
( ・`ω・´)💡
それは西洋の歴史が短く、文明に至る“前史"が無いからです。
彼らは、ある日突然、農耕を始め、唐突に、土器を作り出し、そして短期間で都市文明を築きました。
( ・`ω・´)💡
一方、日本列島では、五万年ほど前から、ネアンデルタール人やデニソワ人と共に、豊富な石器材料を使って、一から時間をかけて技術を育んでいます。
長い時間をかけて、争いのない交易ネットワークを築き、
食べられるもの食べられないもの、薬になるもの毒になるものを、調べながら、
コツコツと自分たちで考えながら、科学技術を積み重ねていったのです。
( ・`ω・´)💡
それは、神や宇宙人に教えられたものではありません‼️
日本列島にいた文化的人類の祖先、アイノイドが、起伏に富み気候に恵まれた世界でも希にみる条件が整ったこの地域で、火山噴火や大地震、津波の大洪水に晒されながら、
自分たちで
探し
見つけて
手に入れて
自分たちの頭で
考えて
工夫して
作り出した
それが世界最古の
新石器文化
『縄文文明』
なのです( ・`ω・´)💡
(o´・∀・)o
文明は、一日にしてならず❗
後期旧石器時代三万年
縄文草創期、早期一万年
そうした、はっきりした文明の「前史」があるのは、日本列島だけなんだね‼️
( ・`ω・´)💡
東洋では、人が現れる前から、世界は億千万年の歴史を持っていたと考えられてきました。
中国やシュメールやマヤには、そうした「神が生まれる前の」人々がコツコツと積み重ねてきた「前史」が、神話として遺されています。
それらの神話に書かれた初期の帝王は、数百万年の長い期間統治したとされています。
( ・`ω・´)💡
数百万年は大袈裟ですが、三万年以上前から広範な交易ネットワークを形成していた日本列島には、そのネットワークを束ねる“長"が存在して、何らかの伝説が生まれていたのでしょう…
アヌンナキや神農氏のように、何処からかやって来て、医食や経済に関する叡知を教えてくれた
宇宙人なるもの
神なるもの
の存在が、
旅する縄文人であった❗
と、する説は、こうして今も日本列島に辛うじて伝わっている、
日々の積み重ね、
古くからの伝統や慣習を重んじる、
といった日本人の民俗文化。
史書の記録や、考古学的知見を、
積み重ねていくことで、見えてくるのです。
( ・`ω・´)💡
神があらわれ、
何か奇跡を起こす
それによって
人々が救われたり
滅ぼされたりする…
西洋的な思想には、どこか神任せなところがあり、神は絶対的な存在ですが、
日本では、
人々が祀り上げることによって、
神が生じ、
人々のエネルギーが
神に力を能えます
日本では、
まず人々が動かなければ、
神は動きません
このことを、
人が作った神であることを知っていた
日本人だからこそ、
まつりを絶やさず、
まつりを何より大切にして、
幾千幾万年継続してきたのです。
( ・`ω・´)💡
神は、絶大な御稜威(みいつ)を発揮します。
神の力、エネルギーが強大であることに関しては、疑う余地はありません。
然し、神に力を能えるのは、“人々"である、ということを忘れてはなりません。
( ・`ω・´)💡
西洋に被れ、
絶対的な“神"
人間とは異なる存在の“神"と、
“人々と一体"である我が国の八百万の“神"を混同してはいけません。
『古事記』には、人智を超えた万能の神など登場しません。
神もまた、人と同じように悩み、怒り、泣き、笑う存在だからです。
つまり、
神は、人々を投影した存在であり、
人々が
祀り合わせ
祈り合わせ
力を合わせれば
神はあらわれて絶大な神威、御稜威を発揮してくれますが、
人心乱れ、世の中が荒んでいれば、
神はあらわれず、
またあらわれたとしても力を発揮するものではありません。
https://ameblo.jp/starless43/entry-12538286582.html?frm=theme
( ・`ω・´)💡
『古事記』は、
以前から申し上げていますように、
壬申革命による方伐で誕生した天武朝政権が、
天武朝の正統性を強く主張するために作らせた
『記』であり、
「日本書紀」のような正史を意味する『紀』ではありません。
単なる神話でもなければ、歴史を綴った読み物でもありません。
政治的意図によって編まれた『宣誓書』のようなものであり、
各豪族や蝦夷に、
天武朝への忠誠を誓わせるための『踏み絵』にも相当するものです。
https://ameblo.jp/starless43/entry-12553045865.html
( ・`ω・´)💡
ですから、歴史は多分に改竄されていますが、豪族や蝦夷を従わせるだけの、
消された歴史から受け継いだスピリッツ“縄文思想"は、はっきりと記されています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191230/14/starless43/61/f9/j/o0607108014687450120.jpg?caw=800)
( ・`ω・´)💡
“火之夜藝速男神、亦名謂火之炫毘古神、亦名謂火之迦具土神。因生此子、美蕃登見炙而病臥在。"
“故、伊邪那美神者、因生火神、遂神避坐也。"
“於是伊邪那岐命、拔所御佩之十拳劒、斬其子迦具土神之頸。"
長野県富士見町井戸尻で発見された人面香炉型土器は、
火之神カグツチの出生によるイザナミの死、黄泉の国に至る神話を表していると考えられ、
当時、噴火していた富士山を目の前にしながら、
母なる大地から火が生じ、火山雷が起こり、やがて山が形成されていく様子が、
古事記に記された物語を形成したものではないかとする説が唱えられています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191230/14/starless43/6d/bb/j/o1080035714687450126.jpg?caw=800)
“於是伊邪那岐命、拔所御佩之十拳劒、斬其子迦具土神之頸。
爾著其御刀前之血、走就湯津石村、所成神名、石拆神、次根拆神、次石筒之男神。
次著御刀本血亦、走就湯津石村、所成神名、甕速日神、次樋速日神、次建御雷之男神、亦名建布都神布都"
“所殺迦具土神之於頭所成神名、正鹿山上津見神。次於胸所成神名、淤縢山津見神…”
(『古事記』ではイザナギノに斬られたカグツチの血から雷の神、体から山の神が生まれたと記す)
https://ameblo.jp/starless43/entry-12548504378.html
( ・`ω・´)💡
このように、縄文時代から伝わる“神話”、スピリチュアルな部分はしっかりと残しながら、歴史に関わる部分は、重要なところを大胆に削り落としていったのが、
天武朝の正統性を天下に知らしめるための、
そして、
海洋交易連合王国
であった「倭国」から、
稲作を中心にした
律令中央集権国家
である「日本国」への、
モデルチェンジをはっきりと示すための、
目的に沿って編纂された書物が『古事記』なのです。
(o´・∀・)o
ところで、江戸時代から『古事記』には、後世に書かれた偽書ではないか?
特に序文が書かれたのは、平安期以降ではないか?
とする説があったよね⁉️
( ・`ω・´)💡
奈良時代の木簡の発見等から、偽書説は否定的になっていますが、
序文では、はっきりと「天武朝」の正統性を強調しています。
天武帝や元正帝を、古代の聖天子と比較して大絶賛する文章には、
明らかな政治的意図と古事記を編纂する目的が示されています。
このような「目的」をもった文章を、
天武朝が滅んだあとに、
皇統を取り戻した「光仁朝」が、わざわざ書く必要がありません❗
( ・`ω・´)💡
『古事記』が書かれた目的や、そこに記された意図を読み取ることで、
縄文中期から連綿と繋がっている日本列島の古代史が明らかになってくるのです❗
(o´・∀・)o
そうしてみると、神武天皇が稲作と弥生文化を携えて徐々に東進していく年代と、日本書紀による建国の年代が一致する理由がわかってくるね❗
初期ヤマト朝のいくつかの王統が、一人の天皇にまとめられて、随分長命にされている理由も、読めてきたよ❗
( ・`ω・´)💡
『古事記』も『上記』も『ホツマツタヱ』も、そしておそらく『正統武内文書』や『富士宮下文書』も、
そして『契丹古伝』や、中国の史書も、
全ては、同じことを、
それぞれの立ち位置、
それぞれの視点、
それぞれの主張から
それぞれにとって“正しい”ことが書かれた
貴重な古代の資料だということがわかります❗
( ・`ω・´)💡
ここに、
最新の
遺伝子研究、
考古学、
古気象学、
古地形学、
などの成果、
世界の神話、伝承
日本各地に伝わる、地域の神話、伝承など
あらゆる情報を重ね合わせていくと、
ある程度、整合性の取れた
「世界の文明は日本列島中部、天竜川~八ヶ岳~富士から始まった」仮説が、
いよいよ明らかになってくるのです( ・`ω・´)💡
⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️(o´・∀・)o
天竜茶、春野の茶を育む産地、天竜川とその水脈に連なる山々…悠久の歴史❗
縄文の…、というより、天竜川~八ヶ岳~富士が、いかに自然環境豊かで農耕にも適し、過去から未来まで永続的に人が暮らせる場所として適しているか?
そして、歴史の真実を知ることが目的ではなく、老子が理想とした上古代の文明国家の在り方
=ムラとムラが広範囲にネットワークを形成し、必要以上に追い求めず、高い精神文化を伴って、争うことなく繰らした縄文時代中期の社会❗
それを、一人でも多くの人に知って頂きたい、そしてもう一度、未来に豊かに暮らせるネットワークを残していきたい❗と思っています‼️
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皆さん、わからないことがあったら、何でも質問して下さいよ‼️
縄文地政学に基づいて、あらゆるジャンルの情報を、世界最速レベルで高速リサーチして、お知らせ致します( `・∀・´)ノ ィヨロシクー
なお、コピペ情報ではなく、膨大な情報から確度の高い情報を選び出し、考察した上でレポートにまとめて報告します‼️
https://ameblo.jp/starless43/entry-12563031611.html
https://ameblo.jp/starless43/entry-12562452862.html
https://ameblo.jp/starless43/entry-12551212587.html
https://ameblo.jp/starless43/entry-12536949013.html
陰謀論の正体。②テュルクの黙示録https://ameblo.jp/starless43/entry-12537567163.html
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