ヴィーナスの誕生②豊穣の美神❗縄文のヴィーナスは両性具有⁉️ | 縄文家族|天竜楽市

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かつて、縄文時代の土偶は女性を表現していると考えられていました。

教科書的な世界では、今でも「土偶は女性」としています。

一方で、最新の研究では、土偶は「男女一体」を表現したものであるとの説が出ています。

( ・`ω・´)💡
これは、日本の神の成り立ちを考えれば、腑に落ちるところです。

『古事記』
別天津神(ことあまつかみ)

“天地初めて發けし時、高天原に成りし神の名は、天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神、この三柱の神は、みな獨神と成りまして、身を隱したまひき。

次に国稚く浮ける脂の如くして、海月なす漂えるとき、葦牙の如く萌え騰る物によりて、成りし神の名は宇摩志阿斯訶備比古遲神、次に天之常立神。この二柱の神もまた獨神と成りまして、身を隱したる。 ”

( ・`ω・´)💡
古事記では、最初に現れた神、
天之御中主神
高御産巣日神
神産巣日神
宇摩志阿斯訶備比古遲神
天之常立神

の五柱を、独神(ひとりがみ)=男女の別が無い神として記しています。

( ・`ω・´)💡

男女の別が無いとは、
男でも女でもない、
ということではなく、

あくまで
男女一体、ということです❗

( ・`ω・´)💡
プラトンは『饗宴』において、古代アテナイの詩人アリストパネスを登場させ、愛の神エロースを賛美する中で“アンドロギュノス”=両性具有について語らせます。

かつて、人には「男女(おめ)」と呼ばれる両性具有者がいて、ゼウスがそれらを両断したため、それぞれの半身、男と女は、互いに求め合うようになった、としています。

ギリシアの芸術では、乳房を持った少年や、男根を持った女性像が表現されています。

( ・`ω・´)💡
もともと男女は一体であったという神話は、各地にあったようです。

また、南北朝時代の書ではないかとされる『日諱貴本紀』では、天照大神が両性具有として描かれています。

天照大神が、女神として定まったのは明治以降で、それ以前は男神(『源平盛衰紀』や、祇園祭など)とする説も多く存在していました。

( ・`ω・´)💡

最高神が、陰陽一体であるとする考えは、日本古来から存在していたようです。

(o´・∀・)o
土偶は、だけど女性のカラダを表現しているよね⁉️

( ・`ω・´)💡
だけど、縄文のヴィーナスの下半身を横から見てみると…



○ィ○ポ!Σ( ̄□ ̄;)

( ・`ω・´)仮面の女神の後頭部…



テ○ム○!Σ( ̄□ ̄;)

( ・`ω・´)💡
これらの土偶は、女性のカラダを表現すると共に、男性のシンボルを表現していると考えられているよ。

( ・`ω・´)💡
縄文のヴィーナスや、仮面の女神は、非常に精巧な造りで、明らかにその他大勢の土偶に比べ丁寧に作り込まれています。

また、粗雑な造りの土偶の多くは、バラバラに壊されてバラまかれていることが多いのですが、縄文のヴィーナスや仮面の女神は、片足が折られている以外は、ほぼ完全な形で発見されています。

( ・`ω・´)💡
青森県亀ヶ岡遺跡の遮光器土偶も片足が外されていましたが、

神の依代である土偶を埋納する際、歩いてどこかへ行ってしまわないように片足を壊したとする説が有力です。

( ・`ω・´)💡
縄文のヴィーナス、
仮面の女神は、

単に女神を表現しているのではなく、別天津神(ことあまつかみ)や、初期の天照大神を表現していると思われます。

精巧に作り込まれたこれらの土偶は、明らかに特“別”の神を表しているのでしょう。

( ・`ω・´)💡
縄文のヴィーナスが埋納されたのはBC3300年頃(縄文中期)、仮面の女神はBC2000年頃(縄文後期、中国夏王朝初期)に相当します。

中国に神が生まれる以前に日本列島で創造された縄文のヴィーナスは、森羅万象に宿る精霊や、象牙に刻まれた地母神のような原初の(個人的な)守り神ではなく、

集団が一体となって祭祀の対象とした特“別”な、「最高神」ではなかったでしょうか❓

そこには、人々の集団を統合する「国家」の黎明があったのではないかと想定しています( ・`ω・´)💡

縄文時代中期になると、土器の紋様にも男女一体を表現した図柄が現れてきます。



土器は、子を宿す“母なる器”を意味していると考えられていますが、

土器の紋様には、男性のシンボルを表現した図柄が表現されています。





( ・`ω・´)💡

子供が誕生するには、その器として女性の全身が必要になります。

土偶は、女性のカラダを表現しています。

そして、子供が誕生するのに男性の必要な“部分”は、アソコだけです。

男女が交わり子が生まれることを表現するには、女性の全身と、男性の部分だけで事足りるので、土偶は女性の全体像と、男性の一部分だけをモチーフにデザインされています( ・`ω・´)💡

(o´・∀・)o
ストレートな表現だね❗

( ・`ω・´)💡
必要最小限‼️

(o´・∀・)o
村上龍の『すべての男は消耗品である』を思い出したよ❗

( ・`ω・´)💡

同時に、土偶や、こうした土器が作られた背景には“農耕”があります。

母なる大地に“種を撒き”、やがて芽が出で花が咲き、作物が実ります。

種撒きから収穫まで、母なる大地は“必要”ですが、“父”は、種撒きの時だけ求められるのです。

(o´・∀・)o
お父さん哀しい…

( ・`ω・´)💡
定めです…

( ・`ω・´)💡
土偶は、縄文時代に約三千万体作られたのではないかと見積もられていますが、



草創期の土偶は、女性の上半身(見ようによっては男性器も併せて表現していると見えなくもない)だけを象ったものが多いようで、

全身を象った土偶が大量に作られるようになるのは縄文前期の終わり(BC4000)頃になってからのようです。

そして、大半がバラマキ用で、特別な神を象ったと思われる精巧な土偶は僅かです。



( ・`ω・´)💡
バラマキ用の土偶は、豊作を祈願する春の祭りに使われ、ムラや畑の周辺に大量にバラ蒔かれたのではないでしょうか❓

最新の研究では、縄文前期後葉から、農耕が食糧調達の基本になっていったとする説が多く出てきています。

八ヶ岳周辺の縄文中期の土器からは、大豆、小豆の圧痕が大量に見られるようになります。

これらの圧痕は、検査の精度が上がった近年になって、過去に発見されていた土器から大量に見つかるようになってきました。

縄文時代に大規模な農耕はなかったとする従来説は、完全に覆されつつあります。

また、縄文前期には関東平野にいた人々が、中期には八ヶ岳付近に移ってきたと考えられています。

富士山が噴火し、新たに積もった火山性土壌が関東平野に積もっていたため、農耕に適した土を求めて八ヶ岳周辺へ移住したと考えて良いのではないでしょうか❓

( ・`ω・´)💡
ヴィーナスの誕生には、農耕、男女一体がカギになっていたと考えます。

弥生時代になると、土偶は男女別々に表現され二体で一対になるとされています。

( ・`ω・´)💡

これまでの通説では、世界で最も遅く農耕が始まったのが日本❗とされてきましたが、海外の学者からは多くの批判が出ています。

次回は日本の農耕の開始について、最新研究を元に明らかにしていきたいと思います( ・`ω・´)💡

https://ameblo.jp/starless43/entry-12561589486.html
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https://ameblo.jp/starless43/entry-12561977160.html

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