ソウルメイト・ドラゴン㉔ 人はいつからでも変わることができる | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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【未来が視える!奇跡リーディング】で、立ち止まったあなたのハートを開きます。女性の健やかな幸せのためにポラリスは輝きます。人響三九楽ヒビキサクラ

 

ソウルメイト・ドラゴン ① 天命を載せた龍

ソウルメイト・ドラゴン② 私は龍の背中に乗る

ソウルメイト・ドラゴン③ 運命は「もし・・・」を超えた積み重ね

ソウルメイト・ドラゴン④未来は過去を手放した「今」から開かれる

ソウルメイト・ドラゴン⑤ 星が私を導く

ソウルメイト・ドラゴン⑥ 一見ネガティブな出来事にでさえ、最善の未来がある

ソウルメイト・ドラゴン⑦ 私は皆に応援されている

ソウルメイト・ドラゴン⑧ この結婚生活は、仮面夫婦でセックスレス

ソウルメイト・ドラゴン⑨ あきらめが明らかに改まった時、光が見える

ソウルメイト・ドラゴン⑩ 運命という龍に選ばれここに来た

ソウルメイト・ドラゴン⑪ 神様が用意した束の間のドルチェヴィータ

ソウルメイト・ドラゴン⑫ 愛を言葉で伝えたい

ソウルメイト・ドラゴン⑬ 幸せは与えられるものではなく、自らが作り出すもの

ソウルメイト・ドラゴン⑭ あなたは本物のソウルメイト

ソウルメイト・ドラゴン⑮ 女のプライド

ソウルメイト・ドラゴン⑯ 人は誰かにコントロールされるのを、本能的に嫌う

ソウルメイト・ドラゴン⑰ 小我を手放した時、大我は姿を現す

ソウルメイト・ドラゴン⑱ 私がここにいる意味は、きっときっとある

ソウルメイト・ドラゴン⑲ 今いる場所で、私ができることは

ソウルメイト・ドラゴン⑳ 愛されていることに、自信がありますか?

ソウルメイト・ドラゴン㉑ 大きく変わる未来のために

ソウルメイト・ドラゴン㉒ 自分を最後まで信じ切れますか?

ソウルメイト・ドラゴン㉓ 信じることは、愛につながる

 

慶喜の逆襲を怖れ、何としてでも徳川家を潰したい、と脅迫にも似た思い出震えていた西郷の前に現れたのは、勝海舟だった。

勝は当初、江戸城で大阪から逃げ帰った慶喜に呼ばれた。

この時の勝は皆を置き去りにし、自分だけ一目散に戦場から逃げ帰った慶喜に激怒していた。

だが慶喜は勝に、お前しか頼れるものがいない、と頭を下げ、彼の怒りをおさめ、丸め込んだ。

その結果、二月に慶喜は勝にこの状況の取りまとめを頼み、自分は上野の寛永寺大慈院に引きこもり、謹慎して朝廷に従う意志を見せた。

それを知った私達は大奥で「慶喜はまた逃げよるぞ」と冷ややかな目でこの状況を見ていた。

 

ある意味、彼の行動は一貫している。

あとは、頼むぞ、わしゃ知らん!と、火をつけるだけつけ、後の火の始末は人任せ。

これで慶喜の顔を見るのは最後にしたい、と私は勝手に自分で大奥を仕切っていた扉を開いた。

これまで限られた者にしか開かれなかった扉。

だがその扉に手をかけると、いとも簡単に開いた。

これまでどれだけ女達がここに閉じ込められ、愛憎のるつぼにいたのだろう、と思うと切なくなり、そっと扉を閉じた。

訪れる主を失った大奥に鍵など必要ない。

その足で慶喜のいる寛永寺に行った。

 

寛永寺の静かな部屋の中、彼と向き合って座った。
「慶喜様、あなたはすきなだけ寛永寺で、引きこもって下さい。

が、徳川宗家の家督は、亀之助にお譲りください。

そしてとっとと、私と静寛院宮様が守ってきたこの徳川から出て行って下さい!

徳川はあなたを、必要としておりませぬ! 」
長い間、ため込んできた怒りを吐き出した。

慶喜は苦々しい顔をした。
「これでも、私は十五代将軍として徳川を守ってきました。

その私に徳川を出て行けとは・・・・・・  

あまりの言葉ではないですか? 」
「はっ! 徳川を守ってきた? 

馬鹿も休みやすみ言ってちょうだい! 

あなたがやったことはすべて、最後まで責任を取らず、誰かに尻拭いをさせること。

今は、勝にそれをやらせているではないですか!

勝も大層、困っていることでしょう。

ハッキリ言います。

あなたは、国を守る将軍の器ではない。

将軍の資格はありません。

最後に一つぐらい、きっちり後始末をしてこの江戸城から出て行きなさい。

この江戸城も徳川も、残された私達が守る。

あなたの力なんぞ、借りません」

慶喜は薄笑いを浮かべ言った。
「後に残された女達だけで、一体どうやって守るというのです。

あなたの故郷の薩摩の西郷が、江戸を壊滅させようとしているのに」

にやり、と笑った慶喜の顔を見た時、ぶちん、と音がした。

 

最後まで抑えていた理性の糸が切れた。

我慢できず私は勢いよく立ち上がった。
「西郷が倒したいのは、卑怯者のあなたよ!
 あなたさえ徳川から身を引けば、話が変わる。

 西郷は私が話を通す。

 この城も、江戸の町も私が守ります!

だからあなたはこの徳川から出て行ってちょうだい! 」
それだけを言い放ち、慶喜の顔を背を向け、部屋を出て行った。

 

それからしばらくし、慶喜は徳川宗家の家督を亀之助に譲り、江戸城から退城していった。

卑怯者の慶喜だったが、最後は約束を守り、有終の美を飾った。

だがこれは内内での出来事だ。

徳川家存続をまだ朝廷に認めてもらっていない。

朝廷に正式に認めてもらうことで、初めて徳川宗家は継承される。

慶喜が去ったことで、徳川をわずらわすものはいなくなった。私

はこれからこれからどうやって西郷と話を通すか、腕組みをし考えた。

幾島からの情報によると、新政府の中で徳川に厳しい処分を求める強硬派と、穏便派が対立していることがわかった。

その強硬派のトップが西郷だった。

 私は静寛院宮様に相談した。
「静寛院宮様、私は西郷に手紙を書こうと思います。

嘘偽りのない私の正直な気持ちを、彼に伝えます。

私が家定様に嫁ぐ際の花嫁道具一式を揃えてくれたのは、あの男です。

それを西郷に返さねばなりません」
すると静寛院宮様も凛と背筋を伸ばし。言った。
「私も朝廷に、徳川存続の願いを出します」
私達の思いは、また一つに結ばれた。

目頭が熱くなり、涙でにじむ。

私達は見つめ合い、手を握りしめた。

 

どこの誰が、彼女が家茂様に嫁いできた時、こんな日がくることを想像しただろう。

自らの意思ではなく、龍に運ばれ大奥に連れてこられた私達。

反目し合った私達は今、力を合わせ、この徳川を守るために着々と動き始めた。

それは徳川を救うだけでなく、百万の民が暮らすこの江戸の町を守ることでもあった。

 

 人はいつからでも変われる。

こうありたい、という未来のゴールがハッキリしたら、自ずとそこに向かう。

そのために、今何をしたらいいのか見える。

女だからこそ、男には見えないものが見える。
男には開けないものが、開ける。

女である私達が歴史を開く、と決めた。

それにはまず、自分から開くことだ。
自分を開かずには、人を開くことはできない。
自分から開くことで、人を開いていける。

私は勇気を出して、自分の中にある思いを、開いた。

 

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あなたは誰かを変えようとしていませんか?

 

人は誰かによって変えられるのを、好みません。

 

誰かを変える前に、自分を変えること。

 

自分を開くことが大切です。

 

自分を開くのは、とても勇気がいります。

 

覚悟もいります。

 

だからこそ、変わるのです。

 

まずは、あなたからです。

 

 

 

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