ソウルメイト・ドラゴン⑤ 星が私を導く | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

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ソウルメイト・ドラゴン ① 天命を載せた龍

ソウルメイト・ドラゴン② 私は龍の背中に乗る

ソウルメイト・ドラゴン③ 運命は「もし・・・」を超えた積み重ね

ソウルメイト・ドラゴン④未来は過去を手放した「今」から開かれる

 

幾島の厳しい修行が始まった。
だが薩摩の田舎でのびのび育った私に、京都の公家のしきたりや御台所修行は納得できない事ばかりだ。
「どうして、ここでこうするの?

 そこに何か意味があるのか?」
「篤姫様、意味があろうとなかろうと、そうするようになっております。
昔からの習わしなのでございます」
食ってかかった私を、幾島はぴしゃりとはねのける。

納得できない私は両手を握り締め、幾島をにらみつけた。
「私は自分の心で感じ、正しいかどうか自分で決めたいのじゃ」

「ですが、慣習というものは、ちゃんと意味があって出来上がったものでございます。
不必要で意味のないものでしたら、とうに消えております。
一見意味がないように見え、意味があることもこの世にはございます」

胸を張り平然と言い放った幾島は、いつもよりさらに憎々しい。

が、一見意味がないように見え、意味があることもこの世にある・・・
この言葉は、胸に響いた。

言われてみれば、確かにそうだ。
武家のしきたりも意味がないように見え、意味があるものもたくさんある。
それらには、納得しようとしまいと従ってきた。

だのにどうして、この公家のしきたりに素直に従えないのか。
そう考えた時、ハッ、と気づいた。
「わかったぞ!幾島!!」
「なんでございましょう」
「幾島は、薩摩を捨てよ、と言った。
確かに江戸や京から見たら、薩摩は田舎だ。
しかも、私はもともと島津の分家の娘だ。
これから城に入り、どれだけさげすまれても仕方ない。
人は出自を変えることは、できない。
だが私はそんな自分に誇りを持っている。
言葉も思いも身なりも行儀も、捨てても構わぬ。
が、薩摩に生まれ育った自分、というプライドは捨てられぬ。
幕府の中や大奥で、私を家定様の御台所にふさわしくない田舎娘、という噂があるのも聞いておる。
それでも私はご縁があり、運命に選ばれた。

ここに運ばれてきた自分に誇りを持っている。
その誇りは、どうやってでも捨てられぬ」

幾島がハッ、と胸を衝かれたような顔をした。
「のう、幾島。

私は自分でこの運命という龍に乗ることを決め、薩摩からやってきた。
私を見下し、笑うものもいるだろう。
だが、私は自分という誇りは捨てぬぞ。
考えてもみよ。
薩摩の田舎で島津の分家に生まれた私が、お義父上の養女になり家定様に嫁ぐなど、ふつうありえるか?

どれだけの偶然が積み重なってできたシンデレラ・ストーリーか、わかるか?

それだけ私は強運ぞ。
その強運を持った私の誇りを捨てて、どうする?
本寿院様や滝山様、そして家定様の側室のお志賀の方様には渡り合えぬ。
だが私は薩摩の今泉で生まれ育った自分の誇りは、決して捨てぬ。
ある意味、私が薩摩から持ってきたのはこの「強運」だけなのだからな」

幾島に伝えながら、私は自分の言葉に励まされた。

背筋が伸びた私に向かい、幾島は両手を畳に添え頭を下げた。

「篤姫様、確かにそうでございました。
篤姫様の一番の強みは、その「強運」でございます。
幾島、心ちがいをしておりました。
どうぞ、お許し下さい。
その「強運」は、何があっても手放さないで下さいませ。
「強運」をお持ちになっているご自身を誇りに思う心、しっかりとそのままお掴み下さい」

「うむ」

 

私の出自をみっともないと隠そうとした周りとそれに同調しようとしていた自分自身に対して、納得できなかった。
私が私であることは、生まれ育った出自を含め、すべて私の「誇り」だ。
そこにもれなく「強運」がついていた。

今、私は清々しく何もない荒野に裸足で立っている。

心細さもあるが、それ以上に爽快だ。

私は自分の胸を軽く抑えた。
ここに光輝く星がある。

目に見えなくとも、私にはわかる。
真っ暗な夜空に煌々と輝く一つの星。
それは、私の道しるべ。
それは、私自身への誇り。
他の誰に示すのでもない、自分へのプライド。
その星が私に言う。
堂々と自分に胸を張れ、誇れよ、と。

星が私を導く。

すっきりした自分に満足していたら、幾島が顔を上げた。

「でしたら篤姫様、先ほどの所作をもう一度繰り返し十回ほど、おやり下さい」
「あ、ああ・・・・・・」
「頭は45度に下げる!

腰はもう少し引く!!」

幾島のスパルタ教育は、毎日夜遅くまで続いた。
時に反抗し、叫び、泣きわめきながらも、負けるものか、と食いついた。
幾島は相変わらずストイックだったが、あの話以来ほんの少し心が通じ合った気がした。
教えたことを私が習得すると褒める代わりに、あるかなきかの微笑みをほんの一瞬浮かべたのを見逃さなかった。
京での暮らしで自分の出自を長らく封印していた彼女も、きっと薩摩で生まれ育ったことに誇りを持っているはずだ。
そのことを思い出してくれたら、うれしい。

 

幾島は私の教育係を務めながらも、外での情報取集も怠らなかった。
なぜなら私達は思いのほか、この江戸屋敷に留まることが長くなったからだ。
お義父上の考えでは、数ヶ月ここで花嫁修業をしたらすぐに徳川に輿入れの予定だった。
しかし私と家定様の結婚は進まなかった。

私は三年近くここで足止めされた。

婚姻が予定通り進むのか、みながじりじりと焦るのがわかった。

私だって焦る。

どんどん年を重ねていくのだから。

薩摩藩邸の空気もギスギスし始めた。

おかしい、私の強運はどうした?!

楽天的な私でさえ、自分の強運を疑い始めた頃だった。

そんな中、ある人物が目の前に現れた。

 

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あなたは自分のことを誇りに思っていますか?

 

自分の出自を含め、自分を受け入れていますか?

 

あなたの胸の中に、星は輝いていますか?

 

その星が、あなたを導きます。

 

 

 

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