ソウルメイト・ドラゴン㉒ 自分を最後まで信じ切れますか? | 立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

立ち止まったハートが前進する!未来が視える奇跡リーディング

【未来が視える!奇跡リーディング】で、立ち止まったあなたのハートを開きます。女性の健やかな幸せのためにポラリスは輝きます。人響三九楽ヒビキサクラ

 

ソウルメイト・ドラゴン ① 天命を載せた龍

ソウルメイト・ドラゴン② 私は龍の背中に乗る

ソウルメイト・ドラゴン③ 運命は「もし・・・」を超えた積み重ね

ソウルメイト・ドラゴン④未来は過去を手放した「今」から開かれる

ソウルメイト・ドラゴン⑤ 星が私を導く

ソウルメイト・ドラゴン⑥ 一見ネガティブな出来事にでさえ、最善の未来がある

ソウルメイト・ドラゴン⑦ 私は皆に応援されている

ソウルメイト・ドラゴン⑧ この結婚生活は、仮面夫婦でセックスレス

ソウルメイト・ドラゴン⑨ あきらめが明らかに改まった時、光が見える

ソウルメイト・ドラゴン⑩ 運命という龍に選ばれここに来た

ソウルメイト・ドラゴン⑪ 神様が用意した束の間のドルチェヴィータ

ソウルメイト・ドラゴン⑫ 愛を言葉で伝えたい

ソウルメイト・ドラゴン⑬ 幸せは与えられるものではなく、自らが作り出すもの

ソウルメイト・ドラゴン⑭ あなたは本物のソウルメイト

ソウルメイト・ドラゴン⑮ 女のプライド

ソウルメイト・ドラゴン⑯ 人は誰かにコントロールされるのを、本能的に嫌う

ソウルメイト・ドラゴン⑰ 小我を手放した時、大我は姿を現す

ソウルメイト・ドラゴン⑱ 私がここにいる意味は、きっときっとある

ソウルメイト・ドラゴン⑲ 今いる場所で、私ができることは

ソウルメイト・ドラゴン⑳ 愛されていることに、自信がありますか?

ソウルメイト・ドラゴン㉑ 大きく変わる未来のために

 

1867年の十月、慶喜はこれまで徳川幕府が握っていた政権を朝廷に戻すため「大政奉還」を申し入れた。

これにより265年もの間、政治の実権を握っていた江戸幕府は終わった。
慶喜の狙いは、倒幕を目指していた薩摩と長州に対し、朝廷に政権を返したことで「倒幕」という大義名分をなくすことだった。その上で、徳川の力を次の新しい朝廷に組み入れる予定だった。

慶喜は朝廷という大樹の元で、武家が議会を作り徳川家がそこに影響力を持とうと考えたのだ。

実際、政権は朝廷に返したものの長く政治から離れていた朝廷に政治力や外交力があるはずもなかった。

すべて旧幕府の力に頼っていたので、ここまでは慶喜の読み通りだった。

 

 私達は江戸城大奥で、それらの流れをただ見ていた。

見ているしかなかった。

大奥で足止めされている私に一体何が出来たというのだろう。

男であれば今すぐどこへでも動いて行けるのに、女でいることが、もどかしかった。

何も出来ず打ち捨てられた大奥の女達は、みな不安におののいていた。

先行きの見えない大奥には、雲が立ち込めたような重い空気が漂っていた。

が、どうしようもないことをあーだこーだ、言っても仕方がない。

肩で大きく息を吐き、静寛院宮様に会いに行った。


私と静寛院宮様は、徳川家を存続させることを決めた。

それが、十三代家定様、十四代家茂様に嫁いだ私達の役目だった。

二人で決めた。

慶喜は、もういい。

家督を田安亀之助に譲ってもらい、慶喜に手を引かせる・・・・・・  

いや、彼に家定様や家茂様が守った徳川から出て行ってもらう。

それが私達の願いであり、意志だ。

大奥で決まった女だけの密室会議。

それを叶えるため、私は動き始めた。


一度は落ち着いたように見えた政治だったが、このままでは従来の政治と何も変わらないこと最初に気づいたのは薩摩だった。

薩摩は武力で倒幕することを目指し「新しい日本を!」が彼らのスローガンだった。

そして薩摩と長州と芸州(広島県西部)は出兵同盟を結んだ。

 十二月、岩倉具視は薩摩と土佐、安芸と尾張、越前の重臣達を呼び、王政復古をする、と宣言した。

そしてこれらの藩の兵が御所の紋を封鎖するクーデターを起こした。

それにより王政復古の大号令で新政府が樹立され、慶喜はそこからはじき出された。

朝廷から慶喜に、地位と領地を返すように申し伝えられた。

慶喜は、大阪城に行き身の確保をした。
江戸城や私達のことなど何も守らず、自らの保身のみを第一に考え、大阪城に行った。

それを知った私は怒りを抑えきれず、立ち上がった。

この状況で、私達は誰にも守ってもらえず見捨てられた。

「ああ、けっこうよ。上等だわ!」

思わずそう叫び、立ち上がった。

燃える目で怒りを露わにした私を周りの者達は恐れたが、内心みな同じ気持ちだった。

もともとわかっていたが、今回のことで慶喜の本性を目の当たりにし、やっぱりね!という裏付けが取れ、むしろ清々しかった。
 

しかし江戸城は、先の見えない不安で混乱した。

誰もが右往左往し、おたおたするので
「落ち着きなさい! 」
と一喝した。
「慶喜があなた達を見捨てても、たとえ薩摩が攻めてきたとしても、私があなた達を守ります!」

この一声で、彼女達の不安がほんの少しだけ安らいだのを目にした。

怯えた目の震えが止まっていた。

不安をぬぐうため口にした言葉だったが、改めて決意した。

誰も守ってくれないなら、私が彼女達を守るのだ。

自分だけが自分を最後まで信じ切って、見捨てなければいい。

私はわたしを信じる。
そして私を信じてくれる者たちを、守る。

自分を最後まで信じ切る力は、パワーになる。

その力は、自分のためだけでなく周りを助ける時はさらにそのパワーが増すのだった。

 

両手に力を込め、ぐっと握り締めた私の横で静寛院宮様が口を開いた。
「天璋院様、私、ようやくわかりました。
家茂様が私に託したギフト・・・・・・
それは、徳川をつなぐ、ということです。
ここで徳川を終わらせるのではなく、次の世代に新しく希望をつなげ、ということです。

やりましょう、天璋院様。

徳川をつぶそうとしているのが、私と天璋院様の故郷であるのも皮肉なことです。

ですがそこから私達は羽ばたき、徳川の女として生きましょう!」


彼女の言葉に胸があたたかいもので満たされ、思わず彼女の手を取った。
「静寛院宮様、何とお強くなられたことでしょう」

心を込めて伝えた。
「はい、天璋院様に鍛えられましたから」
静寛院宮様はペロリ、と舌を出した。

その笑顔は徳川に嫁いできたばかりの宮様ではなく、肝の座った徳川の女のものだった。
「まぁ!!」
私は久しぶりに声を出して笑った。

静寛院宮様も笑顔だった。

私達を見ていた大奥のみなも、声を出し明るく笑いあった。
久しぶりに大奥に笑い声が響き渡る。

皆の笑顔を見て、再度決意する。

ここにいる皆を、きっと守る。

いや、守ってみせる。

信じる力は未来を開く。

オレンジ色の夕日が大奥を赤く染めた。

 

------------------------------------

 

あなたは自分を最後まで信じ切れますか?

 

自分で自分を守る、ということは、誰の意見にも流されず自分の思いを貫くこと。

 

人に影響されてもいいのです。

 

でも、最後は自分を信じ切って自分で決める事。

 

これが、人生で大切です。

 

 

 

 

リーディング小説 「美しい子宮~寧々ね~」

 

リーディング小説「生む女~茶々ってば~」

 

 

✨あなたに必要なメッセージが届くメルマガ✨

神様への手紙【ポラリス・フォーチュンメッセージ】

 

 

 

 

 

■未来が視える!奇跡リーディング

 

 

■メール・リーディング

 

 

 

 

 

今より豊かに美しくなる女磨きスクール
●オンラインサロン「心のフィニッシングスクール」一ヶ月入会お申込み