私は渋谷にあるジャズ・スポット(jazz喫茶「SEABIRD」)で、かれこれ20年ほど、毎月第一&第二金曜に定例ライブで1曲ずつ(計2曲/月)歌わせてもらっている(下図赤枠)。元々はライブに聴衆として通っていたのだが、バンマス(バンドマスター)の計らいで歌わせてもらえるようになったのである。

【5月はGWの影響で変則的に第一金曜ライブ⇒第一火曜へ】

他の店もそうだがスケジュールを見るとライブとは別にセッションも頻繁に行われており(上図青下線)、私は月2回の定例ライブ(上図赤枠)とは別にセッションにもよく参加する。何故なら、セッションではライブでは出来ない事も出来る、てゆーかセッションだからこそ出来る事があるからである。

ライブとセッションの違いについては以前記した通り(*1)。つまりお客様(聴衆)に対する出演者のパフォーマンスとしては、ライブは我々出演者の選曲も出来も全てがバンマスの責任になるが、セッションは出演者自身がお客様だから選曲も出来の成否も自業自得で済むので“実験”が出来るのである。

5月19日の3金セッションではギタリストの小越さんがこの日はハーモニカで参戦し「My One and Only Loveを演りますので歌って下さいね」と私に言い隣席の森川さん(ds)も「これ、男声みんな歌いますよね」と…。「あ、いや歌詞が…」と言うと歌詞が書かれた紙も用意されている・・・。

   【左:小越さん、右:3金セッション集合写真】

(うわー、歌ったことねーし)と思いつつも(ベテラン男声voなら歌えて当然のスタンダードだもんなー)と慌てて歌詞を持ってトイレに駆け込みスマホで検索してyoutubeでシナトラの音源を聴き(ああ、そうそう、こういう歌だったよね)そして何食わぬ顔で戻り3コーラス目に歌ったゾー!

5月21日昼のセッションでは前日夜に画像編集した楽譜を使ったら金山さん(tp)が「この音、♭が抜けてますよね?」別の曲の楽譜でも浅野さん(b)が「2段目の先頭はGですね」と譜面上の不備を教えてくれた。初めて使う楽譜もいきなりライブで使うにはリスクがあるのでセッションは有難い。

   【ホストは大槻さん(pf)と浅野さん(b,fl)】

5月26日の4金セッションは、Rumikoさんと一緒に初参加。彼女とは先月マッキーとDuetした「この世の果てまで」を合わせたし、以前に自由が丘で演った(*2)「手紙でも書こう~嘘は罪」の掛け合いを逆曲順で試したが結構いいじゃん!彼女は「次回は互いが逆の曲を歌いませんか」ほお、面白い!

       【Saigottimo&Rumiko】
♪嘘は罪~手紙でも書こう with Rumiko・・・2023年5月26日、渋谷・SEABIRD 4金セッションにて♪
♪The End of The World (この世の果てまで)with Rumiko・・・2023年5月26日、渋谷・SEABIRD 4金セッションにて♪

自分が主催するライブなら自分の裁量で演ることができるが、定例ライブで演るためには勿論、バンマスの了解を得なければならない。でもこうやって事前にセッションで実戦を積んでおけば、リハ無しライブの本番で大失敗!とか演奏が崩壊する様な事態(演奏事故)は未然に防げるはずである。
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*1:本件については下記ご参照。
ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
*2:この時のライブについては下記ご参照。
IT社長じゃないっつーの! | Saigottimoのブログ

Saigottimo

2023年5月12日(金)、渋谷・SEABIRD、第二金曜(2金)ライブ。岩井バンマス作成のプログラムにはPole Corter特集」とある。なーるほど、Jazz屋は何でも逆さに言うからジャズを“ズージャ”、ラッパを“パーツラ”、ヴォーカル(歌)は“ターウ”になる。さぁすが、jazz屋のシャレである。


同じ大作曲家でもリチャード・ロジャースにはローレンツ・ハートやオスカー・ハマースタインⅡ世が作詞し、ジョージ・ガーシュインも兄アイラが作詞をしたが、コール・ポーターは作詞も作曲も一人でこなす。そんな偉大なソング・メーカーもjazz屋にかかるとポール・コーターになっちゃうから愉快だ。

PROGRAM(各曲名⇒けいちゃん限定公開動画にリンク)
1st.set
1. Love for Sale (千尋&求実)
【中川さとし(pf)、小島幸三(ds)、岩井千尋バンマス(tp)、榎本任弘(b)、加藤求実(ts)】

2. Driftin' (千尋&尚子)


3. Everything I Love (裕美)
4. I Concentrate on You (裕美&求実)
5. Get Out of Town (裕美&尚子)


6. What is This Thing Called Love (千尋&求実)
7. Everytime We Say Goodbye (千尋&求実)
2nd.set
1. Split Kick (恵英&尚子)


2. You'd Be So Nice to Come Home to (恵英&求実)


3. It's De-Lovely (Saigottimo&千尋)

コール・ポーターはゲイだったが、それを承知で結婚し彼を愛し支え続けた夫人との交流を描いた伝記映画「五線譜のラブレター」(2004年)の原題が「De-Lovely」。こんな単語は無いが、Deは接頭語で今風に言えば「メッチャ」だろうか。ナンチャッテ和訳詞を朗読してから歌わせてもらった。

4. One Morning in May (裕美&恵英)
5. Don't Be That Way (裕美&求実)

「彼の曲は名曲揃いで歌い尽くせない」とMCで語った出雲井さんが敢えてここで彼の曲を離れて5月の曲を入れて来る。こういうところがまたjazz屋っぽいシャレだろう。そしてこちらの言いたい事を見透かした様にベニー・グッドマンの「Don't Be That Way(その手はないよ)」と畳みかける。

6. Day and Night [Dave Liebman] (千尋&求実)
コール・ポーターの代表作「Night and Day (夜も昼も)」?またjazz屋の逆さ読みしたシャレかと思ったらそうではなく、実際にDave Liebmanが作曲した全く違う曲だった。これもこれで岩井バンマス一流のjazz屋的洒落心に違いない。

7. I Love You (全ブラス陣)

そして最後は恒例の全ブラス陣総出のフィナーレ!という訳で今回のコール・ポーター特集、いやポール・コーター特集も大団円と相成った。次回6/9(金)は通算第333回という記念すべきゾロ目の二金ライブ。さて今度は岩井バンマスからどんなお題が飛び出すやら戦々恐々、いや楽しみである。

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2023年5月2日(火)、渋谷・SEABIRD。第一金曜(一金)ライブがGWで変則日程に。インスト(器楽曲)は、ウエストコースト(米国西海岸)ジャズの旗手で作編曲もこなしたジェリー・マリガン特集。彼はバリトン・サックスの第一人者ということで今日は御子柴さんもバリトン・サックスを持ち込んでの参戦。

そして、本多バンマスのトランペットとのアンサンブルで「Westwood Walk」「The Cat Walk」「Line For Lyons」「Festive Minor」「Limelight」「Walking Shoes」「The Red Door」等、晩年のフージョン系サウンドも含めて明るいウェストコーストjazzの世界を堪能させてくれる。

2nd.set.のヴォーカルタイムは、Rumikoさんが「There Will Never be Another You」、みゆきさんが「They Can’t Take That Away From Me」、私が「Nice ’n Easy」、益田伸子さんが「You’d Be So Nice To Come Home To」と王道のジャズスタンダードが続く(マッキーは残念ながら欠場)。


私の「Nice ’n Easy」は1960年に全米NO.1となったシナトラのアルバムタイトル曲だが今から20年ほど前に二金ライブのアルファベット・シリーズで「N」で始まるレパートリーが無かった際にSEABIRDのマスターに教えてもらった記憶がある。記録では直近で歌ったのがもう13年前の茅ケ崎だ。
♪Nace 'n Easy・・・2023年5月2日、渋谷・SEABIRDにて♪

  【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、萬造寺さん(b)】

そして今日のヴォーカルの大トリは柳田さんで、ABBAの「Dancing Queen」!前回も大いに盛り上がったが、今回も本多さんのトランペットと御子柴さんのバリトンサックスがアンサンブルで囃し立て店の奥もディスコのダンスフロアと化し、もうジャズスポットとは思えない盛上りだ。

そして今日のライブのフィナーレはSEABIRDの40年目突入を記念し、放送から40年で終了した長寿TV番組「タモリ倶楽部」のオープニングテーマ「Short Shorts」。本多バンマスが歌詞付き譜面を店内に配ってバンドも客席も皆で「Who ware the short shorts?!」と大合唱となった。

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石貫慎太郎さんの新作オーディオドラマ「タケルのかりゆし逃避行」に出演させて戴いた。今作はナレーションの無い、いわゆる“ノーナレ”方式で主人公タケルの独白(モノローグ)で展開する。聴き手がグイグイと物語に引き込まれていくのは、まさにタケル役の能登さんの力量に他ならない。

私は、主人公とフェリーに乗り合わせる老夫婦の夫役。彼は沖縄に行くこと自体もその目的も、どうやら全ては妻任せで自身は何の拘りもない様子だ。学生時代からの仲良し夫婦だが、興味本位で主人公に二人の前世を覗いてもらうと、ちょっとビックリするような関係だったことを知る。

「タケルのかりゆし逃避行」【43分間】クリック!
■スタッフ
原作/脚本/制作/音楽:石貫慎太郎
エンディングテーマ:「Ciel
 歌:Nanami
 作詞/作曲/ギター演奏:石貫慎太郎
■キャスト
タケル:能登洋宇
コハル:山木梨花
ゆくり:南春奈
母親、老婦人:​中田真由美
老人:Saigottimo (開始から12分過ぎに登場)

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   ↑↑Designed by Naoko Sugiyama↑↑

2023年5月1日(月)、渋谷・SEABIRDで通算3回目となるNAOKAYライブが開催された(*1)(*2)。毎月第二金曜(二金)ライブの岩井千尋バンマス以下メンバーが、この日は杉山尚子バンマス下でNAOKAYバンドとなる“下剋上スピンオフ・ライブ“でもある。


【中川さとし (pf)、小島幸三(ds)、杉山尚子(ts)、榎本任弘(b)、山内恵英(tp)】

PROGRAM(各曲名⇒なおちゃん限定公開動画にリンク)
1st set
1. Driftin' (なお&けい)
2. Blue Minor (なお&けい)
3. Speak Low (Mackey)
4. The Lady is a Tramp (Saigottimo&Mackey)
レディ・ガガとトニー・ベネットの名Duetで近年脚光を浴びたこの曲。トニーとガガのカッコイイ動画をコピーしようとして臨んだのだが、やっぱり私の力量不足は如何ともし難く、なお&けいの華麗なアンサンブルや磐石voのマッキーの足を引っ張ってしまった。あーあ...御免なさい

  【Saigottimo(vo)、マッキーこと牧かおる(vo)】

5. Smoke Gets in Your Eyes (Saigottimo)
6. Klactoveedsedstene (求実&けい)
7. Mambo Inn (なお&けい)

On Green Dolphin Street (お客様模範演奏)
大平さん(ds)、湯浅さん(tp)、高橋さん(as)らがシットイン(*3)で参加され今回も“お客様模範演奏”をして戴いた。


2nd set
1. Dat Dere (千尋&求実)
二金ライブでは2nd setの1曲目は、なお&けいコンビがフロントを務める“ヤングコーナー“のポジションだが、この日は千尋&求実コンビの“ベテラン・コーナー”(岩井さん曰く“古狸チーム”、加藤さん曰く“ちゃんじいコーナー”)に

     【岩井千尋(tp)、加藤求実(ts)】

2. No Problem (なお&千尋)
3. When you wish upon a Star (Saigottimo&Mackey)
ディズニー映画「ピノキオ」で有名なこの曲。当初はミディアム・ボサで演ろうとしたが、どうもしっくりこない。マッキーの提案で、急遽、原曲のイメージに近いスロウバラッドのDuetに。榎本さん曰く「やっぱり、この曲はスロウでしょう!」と、美しいアルキ(弓弾き)の音色を響かせてくれた。

Happy Birthday To SEABIRD (全員)
昨年の開店記念日ライブでの自作ケーキ失敗から苦節1年、今回は作るのは簡単だったが運ぶのが大変だった。ステージで包みを開けるまで崩れてないかドキドキだった(*4)。

4. Just Friends (Mackey)
5. Afternoon in Paris (なお&けい)
小島さんの療養中は二金ライブのサポートメンバーとしても活躍された藤井さん(ds)がここからリリーフ登板。
6. Bye Bye Blackbird (全ブラス陣)
全ブラス陣に加えてお客様の瀧澤さん(b)も参戦して賑やかなフィナーレ!杉山バンマス、お疲れ様でした!

※次回TheNAOKAYライブin渋谷④は半年後の11/23(祝)
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*1:TheNAOKAYライブin渋谷①は下記ご参照。
ライブにおけるスピンオフ作品 | Saigottimoのブログ
SEABIRD開店40年目スタート | Saigottimoのブログ
*2:TheNAOKAYライブin渋谷②は下記ご参照。
お客様のシット・イン演奏凄っ! | Saigottimoのブログ
*3:シットインについては下記をご参照ください。
ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
*4:今回のケーキ製作については下記をご参照下さい。
そういえば家庭科もアリです⑧ | Saigottimoのブログ

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私がいつもお世話になっているジャズ・スポット渋谷・SEABIRDは5月2日が開店記念日。昨年は既に記事化したように出来合いを加熱成型したレアチーズケーキを作った(*1)のだがフルーツソースで書いた文字が流れて大失敗!(*2)そこで今年はそのリベンジに臨むことにした。

文字の書き方もさることながら、これまで作ったパウンドケーキは細長くて文字が書き難く、タルト等は円形だったが、開店記念祝いのケーキはお店のママが我々スタッフや来店したお客様にも切り分ける事を考えると「もっと大きくて切り分け易い四角形のケーキを作る方法はないか」と考えた。

【スポンジ408円、ホイップ267円、苺322円 計997円】

そこで近隣の店を見て回ったところ、既に焼いてある大きな四角いスポンジ3枚セットもホイップ済み生クリームも冷凍食材で提供している「業務スーパー」で購入することにした。これなら失敗も少ないし袋の写真にあるようなイチゴの配列を使って文字を表現出来る安いし、一石三鳥である。

問題はイチゴの値段が高い事で通常なら1パック450円~590円する。でも「業務スーパー」なら複数銘柄が全部1パック298円(税込322円)と安いから、スポンジとホイップと合せても税込で千円でお釣りがくる。イチゴの個数も小さいサイズを選べば20個位はあるから表面に文字も書ける。

  【サンド用のジャム類&カカオ80%チョコ】

3段スポンジなので2層あるサンドの具には1リットルあるホイップクリームをメインとし、家にあるジャムやペーストを使うことに。幸い苺ジャムと和栗ジャムと栗かのこがあったのでこれを塗り、以前のケーキ作りで残っていたカカオ80%の苦いチョコを砕いてまぶして使うことにした。

次の問題は容器。作った場所で食べるなら問題ないが自宅から店まで持って行くとなると何らかの容器が必要だ。円形ならケーキ用のケースがあるがこんな大きな四角い容器はない。カミさんに相談の結果、煎餅が入っていた大きな缶の蓋にケーキを載せ本体を被せて風呂敷で包む事にした。

【円形ケースが使えないので右の缶を逆さにして使う】



最後の難関は留め具。缶の蓋に合わせた厚紙にラップを貼りケーキを載せてもズレないように固定せねばならない。ホールケーキの紙箱の底に金属の留め具が直立してケーキを固定しているアレはどうすれば出来るか悩んだ…そして遂に閃いた!缶詰の蓋部分を折って消毒し厚紙の下から挿すのだ!

 【缶詰の蓋を直角に折り、台紙の下の切込みから挿す】

準備は万端。あとは作るのみ。厚紙を2枚貼り合わせた上にラップを貼った台座の上にスポンジ1枚を敷いて苺ジャムを塗り、粉砕したチョコをまぶしてホイップを盛る。2枚目のスポンジを載せ、和栗ジャムを塗って栗かのこをまぶしてホイップを盛って3枚目のスポンジを載せる。

 【上:1段目のサンド層、下:2段目のサンド層】

このタイミングで留め具となる直角に折った缶詰の蓋を台座の下から挿してケーキ本体を固定する。そして上面と側面を生クリームで塗り表面にイチゴとホイップで文字(開店39周年で「39」)をデコレーションして出来上がり。上から缶の本体を被せてテープで仮止めして風呂敷に包めば完成だ!

【左:デコレーション完了状態、右:持ち運び状態】
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*1:以前のレアチーズケーキは下記をご参照下さい。
そういえば家庭科もアリです⑥ | Saigottimoのブログ
*2:開店記念祝ケーキの失敗は下記をご参照下さい。
SEABIRD開店40年目スタート | Saigottimoのブログ

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4月から毎週金曜朝にヨガを始めた。以前、会社員時代に仕事帰りに職場近くで2年ほど毎週通っていたので「始めた」というより「再開」である。私が初めてヨガを体験した際、激しい運動もしてないのに身体が温まって汗ばみ不思議な爽快感があるので驚いたが、その感覚が再び蘇ってきた。

未体験者にとって「ヨガ=軟体ポーズ」だから「身体が硬いとヨガはムリ」と思うだろうが、かくいう私は自慢出来るほど体が硬い。そう言うと今度は「ヨガで身体は柔らかくなりましたか?」等と聞かれるが、ヨガは、筋肉を伸ばす目的のストレッチや柔軟体操とも全然違うものである

ではヨガでは何が大切かというと「呼吸」だという。どのインストラクターも「ポーズは自然な呼吸が出来る範囲で」「イタギモまでは良いが痛いのはNG」という。身体が硬くてポーズがちゃんと出来なくてもOKで気持良く(イタギモの範囲で)自然な呼吸を続ける方がポーズよりも大切だという。

「呼吸」は心臓の鼓動や発汗等体温調節や空腹感満腹感等と同じく人間の生存に必須な機能で「自律神経」の配下だ。しかし鼓動や体温は意識で制御できないが息は止めたりテンポを制御できる。つまり「呼吸」は、自律神経の配下にありながら、唯一、意識でコントロールできる機能なのだ。

だからヨガは呼吸を意識することで、この世に生きている生物としての人間の身体(形而下の存在)と、考える葦として思考し煩悩する人間の心(形而上の存在)との懸け橋である呼吸を通じて、自らを知り、癒したり、なだめたり、制御したりする人類の知恵なのかも知れない。

さらに「今の自分の身体に意識を向けて」「その日の自分の呼吸を感じて」とも言う。自分の心身の状態も自然な呼吸も毎日違うので、その日その時の自分の身体の状況にしっかりと意識を向けよという事だ。様々なポーズは表層的なもので、ヨガの本質はこれではないかと私は思った

我々は他人とはよく会うが、自分とはあまり会っていない気がするが、ヨガは自分と会える機会でもある。つまりある意味では「禅」のようなものかも知れない。禅の開祖ダーマ(達磨大師)もヨガと同じインド由来だし、両者の根っ子には数千年に亘って脈々と流れるインド哲学があるのかも知れない。

そこで問題なのは、隣(周囲の人)と比べたり頑張る事だ。つい「ヤバ!同じポーズが出来てない」「自分の方が上手いゾ!」とか「よーし頑張るゾー」等と思ってしまう。これは社会人としての協調心や競争心や向上心なのだが、これでは「自分と会う機会」ではなくなってしまうのである

そこでインストラクター各位は「隣の人とではなく、過去や昨日の自分と比べ、自分の身体と対話をして」と言うのだが、なかなかどうして、それが出来ないのだ。元同僚や部下に「団体行動が出来ない人」と思われていた私ですら難しいのだからフツーの日本人にはそこがヨガの鬼門だと思う。

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2023年4月15日(土)、品川区立環境学習交流施設エコルとごしにて「新学期だね!絵本大好き」というイベントを開催した。昨年8月の「夏休み企画!絵本大好き」(*1)に次ぐ第2弾である。前回も雨模様だったが今回は嵐の様な荒れ模様で事前申し込み者数は多かったが実際の来場者数は少なかった。


「えほんでまなぶSDGs!」では主催の5Thanks代表、前尾津也子さんが元・京大総長の山極寿一作「ゴリラが胸をたたくわけ」という絵本を紹介。絵本とはいえここまで内容のある本を小さな子供にも飽きさせず聴かせるとは凄い!前尾さんのように読み手の力量がないと出来ないことだ。



開始前と休憩時間には、ももかさんによるミニ・ハープの生演奏あり。管弦楽団で見かけるフルサイズのハープは物凄く大きいが、これは膝に乗るほど小さい。それでも音色はとても美しく、さながら天国に居るような空気に包まれる。この神々しい響きにはオトナも子供も思わず聴き入っていた。


「えほんのよみきかせリレー」は7人の読み手が次々と前に出ては絵本を広げてデスク上のカメラからスクリーンに投影し、ページをめくりながらマイクで読み上げる。絵本は各人が予備を含め何冊も持って来たが1冊もカブらないし読み手も個性豊かなので、聴いている側も飽きないだろう。



私が持ち込んだ絵本は、区の図書館から借りてきた上記の全6冊で「ZOOM」を除く5冊はオオカミ関連とした。このうち実際に読んだのは1巡目「おおかみだぁ!」、2巡目「オオカミだー!」の2冊。トップバッターだったので、どちらも1~2分間で短く読めて勢いのあるものを選択した。

【さちこさん、なおちゃん、福田さん、真由美さん、とっぽさん、前尾さんももかさん、私】

嵐のような雨の中をご来場戴いた有難いお客様からは「楽しかった」「また機会がありますように」「どのお話も聴き入ってしまいました」「子供に聴かせる工夫がされていました」など、嬉しいお声を頂戴出来た。我々読み手側も様々な絵本や読み方に触れられて楽しいひと時だった。
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*1:2022年8月の絵本イベントについては下記ご参照。
絵本読み聞かせリレー!に参加 | Saigottimoのブログ

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2023年4月14日(金)、渋谷・SEABIRD第二金曜(二金)ライブ。岩井バンマスからの今月のテーマは「春! Monkあっか!」ということで昨年5月(*1)に続いて“孤高のピアニスト”セロニアス・モンク特集。とはいえ今回もヴォーカル陣のレパートリーには、ハイ、誰もモンクありませんでした~


【中川さとし(pf)、小島幸三(ds)、岩井千尋バンマス(tp)、榎本任弘(b)、加藤求実(ts)】

PROGRAM(各曲名⇒けいちゃん限定公開動画にリンク)
1st.set
1 Let's Cool One (千尋&求実)
2 You're My Everything (恵英&求実)

     【山内恵英(tp)、加藤求実(ts)】

3 Day Dream (裕美)
4 Corcovado (裕美&求実)
5 Favela (裕美&千尋)
ブラジル暮らしも経験された出雲井裕美さん(vo)はネイティブ・ポルトギーだからボサノヴァの定番「Corcovado」や「Favela」はお手のもの。でも私は彼女のスロウな曲も大好きである。この日もエリントン楽団の「Day Dream」を、オトナのバラードとしてしっとり聴かせてくれた。

       【出雲井裕美(vo)】
6 Reflections (千尋&求実)
7 Hackensuck (千尋&求実&ジャコモ)

イタリア人のジャコモ氏(as)が来店すると、“青い眼の侍”ヌートバーよろしくシットイン(*2)招集。そして腰のリハビリ中である小島さん(ds)が一旦ベンチに下がると、休憩を挟んだ2nd.setからスーパーサブの藤井知義さん(ds)がトラ(*3)で登板。これまた侍ジャパン級の豪華な継投リレーである。

2nd.set
1 Feel Like Makin' Love(恵英&尚子)
二金の(相対的)若手コンビ「なお&けい」今月の曲は、ロバータ・フラッグで1974年全米1位となったソウル・R&Bの名曲「Feel Like Makin' Love (愛のためいき)」。曲目もさることながら女性陣はビジュアルも大事。パンツとスカート、ボトムスとトップスの黒、コントラストで魅せるねぇ!

     【山内恵英(tp)、杉山尚子(ts)】
2 April In Paris (千尋&尚子&ジャコモ)


3 The End Of The World (Saigottimo&Macky)

    【Saigottimo(vo)、牧かおる(vo)】
前週のSEABIRD一金で初演した1962年のヒット曲(*4)を訳詞の朗読に続けてマッキーこと牧かおるさんとDuetで歌わせて戴いた。一金バンドでは回文王のパン・フルートが印象的だったが、バンドが替われば演奏も印象も変わる。今回は中川さん(pf)が素敵なソロを奏でてくれた。
4 Antonio's Song (Mackey&求実)
5 Morning (裕美&千尋)
マッキーのソロ曲はグラマラスな低音が響く「Antonio's Song」。そして出雲井さんもボサノヴァで「Morning」。これはアート・ブレイキーで有名な「Moanin’」(NHK「美の壺」のテーマ曲等で使用)とは全く違う曲で、クレア・フィッシャー作のラテン・ジャズの名曲。


6 Straight No Chaser (全ブラス陣)
7 All Blues (全ブラス陣)

いつものように最後は全ブラス陣参加で賑やかにモンクの「Straight No Chaser」で締めた。と思ったらママさんから「まだ(終演時刻の9時半までは)少し時間あるわよ」と促され「では」とマイルスの「All Blues」をブッ放して大団円。さて私のレパートリーにもそろそろモンク入れなきゃね!
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*1:2022年5月の二金ライブ記事は下記ご参照。
3大奇人ミンガスの次はモンク | Saigottimoのブログ
*2:シットインについては下記をご参照下さい。
ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
*3:extraから転じた略語で、ジャズ用語で代役のこと。
*4:この楽曲については下記をご参照下さい。
失恋歌ではないこの世の終わり | Saigottimoのブログ

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2023年4月8日(土)、茅ケ崎・ハスキーズ・ギャラリーでハイハット・カルテットのライブに客演させて戴いた。茅ケ崎では2007年から毎年のように客演させて戴いた(*1)し、実は2019年にもこのお店でのライブを予定していたが諸般の事情で中止となり、その後コロナ禍が始まってしまった。

この4年間でハイハット・カルテットのメンバーも一部替わった。私に声を掛けてくれたyumily(as,ts)と上地さん(ds)は同じだが、ピア二ストは音大出身の声楽家でもある美声の菊池千恵子さん、ベーシストは私がいつもSEABIRD二金ライブでお世話になっている榎本さんだ。

ライブは、当日の天候さながらの「Come Rain Or Come Shine (降っても晴れても)」でスタート。菊池さんの弾き語り「Spring Can Really Hang You Up The Most」でグッと春らしくなるかと思いきや、“春なんて憂鬱で大嫌い!”という内容で、あまりポジティブな春の歌ではないらしい。

ここでyumilyからゲストとしてご紹介戴いて登場した私は先ず下記2曲を歌わせて戴いた。考えてみれば私の「It Might As Well Be Spring (春の如く)」も“春でもないのに (It isn’t spring) ”という歌詞の通り本来は春以外の季節に歌うべき曲、でも歌い手としては“春に歌いたい曲”だ(*2)。

♪Just in Time ~ It Might As Well Be Spring (春の如く)・・・2023年4月8日、茅ケ崎・ハスキーズギャラリーにて♪

  【お店の方針で「演者はノーマスク」となった】

このお店は駅から徒歩1分のビル最上階で、休憩時間にガラス戸越しにパティオに出れば茅ケ崎の街を一望できる。ライブがない時はギャラリーになる贅沢な空間だ。さて後半のライブではバート・バカラック追悼で「Alfee」そして菊池さんの弾き語りで「Close To You (遥かなる影)

続く「Spring Is Here」はまさに春の歌だが、これも“春が来たのにワクワクしない”とアンニュイな内容。どうも春というのは鬱っぽい季節のようだ。菊池さんの伸びやかな声と榎本さんの弓を使ったソロでこの美しい曲をたっぷり聴かせた後、再び出番を戴いた私は下記2曲を歌わせて戴いた。

♪Cheek To Cheek ~ What A Wonderful World・・・2023年4月8日、茅ケ崎・ハスキーズギャラリーにて♪


ライブの最後はインスト(器楽)曲に戻って「Hush-a-bye」、これにはyumilyの後輩という西田さん(fl)もシット・イン(*3)で参加する。そしてアンコールの「S.A.G.〜始発、朝焼け、5時散歩〜」で和やかで温かくアットホームな雰囲気のハイハット・カルテットのライブは終演となった

アルトからテナーに鞍替えしたyumilyは「大きくて重いのよ」と言いながらも貫禄のテナー奏者になっていたし、上地さんは今や“茅ケ崎のアート・ブレイキー”と称される街の重鎮である。私は微かな潮風が混じる茅ケ崎の空気を頬に感じながら、午後から雨という空模様の中、お店を後にした。
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*1:以前の茅ケ崎での客演については下記をご参照。
復興に向かって茅ヶ崎から「上を向いて歩こう」!
*2:この楽曲については下記をご参照下さい。
春の如くは当然ながら春に非ず | Saigottimoのブログ
*3:シットインについては下記をご参照下さい。
ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ

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