プロ野球好きの私としては、先日(4/10)のオリックス戦で28年ぶりとなる完全試合を達成した千葉ロッテの佐々木朗希投手に触れない訳にいかない。彼は翌週(4/17)の北海道日本ハム戦でも8回迄パーフェクトを続けながら連続完全試合まで1イニングを残して降板し井口監督の采配が物議を醸した。

【千葉ロッテマリーンズの公式Webより】
86年間にわたる日本プロ野球史上でも16人しかいない完全試合を20歳という最年少で達成しただけでも凄いが1試合19奪三振は日本タイ記録、連続奪三振記録も64年ぶりに更新(9⇒13)し、現時点(4/22)で17イニング連続パーフェクトという前人未踏の大記録を継続中。まさに“令和の怪物”だ。
今や大谷翔平(*1)と話題を二分するほどになった佐々木朗希だが、驚くべきことはこの2人(メジャー参戦中の菊池雄星も加えると3人)は同じ岩手県出身なのである。人口ランキングで47都道府県中32位、国内人口の1%に満たない岩手県からこんなに天才が出るとはとても単なる偶然とは思えない。
そこを疑問に思っていたのは私だけではなかったようだ。某民放TV局のワイドショーが本件について独自取材し、その結果を特集していた。そしてその理由のひとつとして同県の(高野連ではなく)中学生野球の連盟である「岩手県KB野球連盟」の存在と、そのユニークな活動について紹介していた。
そこで紹介された活動で「なるほど!」と唸ったのは、この連盟の講習会が指導者(監督やコーチ)を対象に行っている事。そして基本思想として「勝利至上主義に陥らない事」という点だ。中学でも高校でも指導者の影響力は絶大だから選手よりも指導者にスポットを当てる事は素晴らしい。(*2)
そして「勝利至上主義に陥らない事」という思想がまた素晴らしい。甲子園で優勝を目指し連投で身体を壊した投手は数知れない。その点佐々木朗希は“エースで4番”だった高校3年夏、県大会決勝戦に出場せずに敗れ甲子園に行けなかった。それは監督が自校の勝利より彼の未来を重視したからだ。
米国では高校や大学の野球部は自校の優勝ではなく「メジャー選手を何人輩出したか」で評価される。でも日本では“教育の一環”であるはずの部活動が、メディアの販促材料となっている甲子園大会では“母校愛”や“郷土愛”を鼓舞され選手の将来を潰しかねない連投酷使が美談となっているのである。
米メジャーでも先日(4/16)、ドジャースのエース、カーショー投手が7回までパーフェクトピッチングも当初予定の80球で降板したが、昨今の米球界では「当然の判断」とされているという。そう考えると佐々木朗希の8回降板も、球数(102球)からして今後日本でも当たり前になるのだろう。
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*1:大谷翔平については下記に記事化しているのでご参照されたい。
大谷翔平的「働き方」に学ぶ点 | Saigottimoのブログ (ameblo.jp)
*2:指導者の在り方についてはNHK「奇跡のレッスン」について下記に記事化しているのでご参照されたい。
奇跡のレッスンで分ったこと | Saigottimoのブログ (ameblo.jp)
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