車の維持費(3ナンバー乗用車編)
図らずも4半世紀ぶりに自家用車を保有することになったお話の最後になります。今回は、3ナンバー乗用車編。21世紀に入って実家にやってきたHondaレジェンドになります。(平成13年式)いつの間にか21年も経過していたんだなあ・・・と。母親が非常にこだわっていた車両です。初代レジェンドクーペがエンジンがかからなくなるまで乗った後、この3代目レジェンドセダンに更新して・・・販売店からは、その後も歴代レジェンドを勧められていましたが、車体がどんどん大きくなることを嫌ったのか、新型車試乗後、結局この3代目レジェンドを最後まで乗っていました。私は、あまり気に入らない動きをする車両だと思っていたんですけどね。2年車検となっていたこの車両を最後の車検ギリギリまでは乗ってみると・・・新車で入庫してきた当時は、「フロント側にしっかり感がない車両だな。」と思っていたセッティングは、歳をとったせいか・・・「とにかく何もかもが操作が軽くて楽。」そう思いました。ドアやトランクの開け閉め(ダンパーエラー?ものすごく軽い)だけでなく、アクセル操作に対して、素直に車体が加速する様子も・・・「レジェンドだけが体にフィットするシートになっている。」とよく言っていた母親の言葉が・・・力のない女性でも操作しやすい車両だったようです。「これはなかなか・・・カタログとかでは訴えることができない利点・・・」歴代レジェンドは、クーペを用意していた2代目まではなんとか台数を捌いていたのですが、3代目からは「売れない車」になってしまって、とうとう今では廃番となってしまいました。残念。と思うのと同時に自分も理解が足りなかったな。と・・・21年が経過して、ラジオ類が動かなくなってきていたのですが、最後の最後でエアコンユニットも故障となりました。ミッションケースからもオイル漏れが認められたのですが、これはオイルシールが廃盤となってしまっていて、対処することができないとのこと。最後は、Honda販売店に持ち込みました。アトラスの時のように歩いて行ける距離にある買取店ではなく、高速道路を使って最後の旅です。営業担当者からは、繰り返し言われていたんです。「最後の処分の時は、必ず連絡をください。」「21年が経過したセダンなんて、値段がつかないだろう。」と思っていたのですが、現在は違うんだそうです。「国外に出すか、部品取り車として解体するかは、引き取り後に判断とします。」3万円で引き取っていただけました。走行8万9千キロの21年落ちセダンが。日本車は、古くても海外で引き手あまたなんだそうです。また、現在は、資源高のため、スクラップ扱いでも引き取り手が多いとのこと。このHondaの販売店とは、おそらく半世紀以上の付き合い。私の車についての一番最初の記憶は、母親の白いスバル360と父親の青いN360。我が家には、いつもHonda車があった。父親は、Hondaの軽トラックにこだわっていて・・・「Hondaの軽トラは、シートが熱くならないんだ。」よくそう言っていた。今では、Hondaは、軽トラックからも撤退してしまって・・・父親が最後まで乗っていたアクティ・バンは、姉の長男に引き取ってもらった。軽自動車は、相続財産扱いにならないそうです。これでHondaとのお付き合いは、完全におしまい。運輸支局での名義変更は、最後の最後で面倒なことになった。遺産分割協議書に明確に「車名とその相続者」を書いておかないと、運輸支局の事務所で書類受領拒否をされます。書面修正で余計な手間を取ることになりました。Honda販売店に引き取ってもらうまでにかかった費用は次のとおり。1.車庫証明費用 1,000円2.月極駐車場代6,000円(他に敷金2ヶ月分を納付)3.自動車保険 三井ダイレクト損保 3,600円/月→2,860円/月4,自動車税66,000円(毎年5月までの納付期限)5.名義変更費用2,800円自動車保険については、少し説明が必要かと思います。アトラスの場合と違い、こちらの車両は、Honda販売店に引き取られるギリギリまで名義変更をせずに乗っていました。三井ダイレクト損保で「ドライバー保険」に入れたので。ドライバー保険での費用が3,600円で、名義変更後、私の名前で自動車保険に入った時の費用が2,860円となりました。自動車税66,000円を毎年支払ってでも、自家用車として保有しておけばよかったのでは?って?レジェンド処分後、すぐにレンタカー生活に戻って、プリウスを給油したのですがね。すぐに給油機がガコッと・・・止まってしまう。なん・・・だ???200km以上走ったのに・・・何回も継ぎ足し給油を・・・(危険です。)結局、5Litterも入らなかった。レジェンドは、10km/Litter程度だった。「日本は、古い車に優しくない国だ。」とよく言われるけど・・・これはないな。って思いました。お役人たちは、やっぱり色々考えているんですよ。この20年で、自動車の性能は、ものすごく向上しました。燃費性能だけでなく、安全性もね。80年代90年代は、パワーとか、カタログにわかりやすい数字が並んで、新車に買い換えることを煽り立ててたんです。21世紀は、「わかりにくいところ、伝わりにくい技術」が長足の進歩を遂げた世紀になりました。「古いモノ」は、排除されるべきなんです。きっと。