今年最後の記事になります。

中東の砂漠地域がニュースになった時に必ず映る車。ランドクルーザープラドです。

SUVというカテゴリーが世界中で流行っていますが、あの砂漠地帯では、「トヨタの車高が高い車」以外は、ほぼ映り込むことがないです。

「車が故障するということは、命に直結する。」ことを理解している人々が、自然と選んでいる車(メーカー)なのだと思います。

例えば、「似たような車」の例は、こんな感じ。

三者三様です。同じように車高(ロードクリアランス)が高い車でも。

フロントウインドシールドの立て方が全然違います。

同様にリヤのハッチゲートの角度の取り方も。

 

端的に違いが現れるのはココ。

ゲレンデワーゲンとランドクルーザープラドは、相当なロードクリアランスを保持していますが、CX-8はそこまで高い位置にフロア配置していません。

 

実際、ランドクルーザープラドのロードクリアランスは、こんな感じになります。

ヘルメットが丸々下に潜り込んでしまいます。

ということは・・・乗り降りはすごくしにくいです。運転席から、足を下ろした時に他のSUV車両だと「地面を探す。」動作が必要になりますが、このプラドの場合は、そんなことは初めから諦めることになります。

 

大きな車体ですが・・・

荷物が積めない・・・

3列シート車でした。

3列シートといっても・・・

ミニバンのような「便利さ」を求めてはいけません。

体を捻って3列目シートに乗り込みます。

足先が、2列目シートの下に入るので、大人も座ることはできます。が・・・

まあ、この手の車両で「3列目シートがまともなもの」を選びたいのであれば、レンジローバーディスカバリーにしてください。

あちらは、天井のデザインから「3列目シートを成立させる。」形になっていますから。

こんな感じの3列目ヘッドレストではないですしね。

あくまでも「補助席」です。ランドクルーザープラドの場合は。

「大きい車体だ」

ということを常に意識させられます。この不恰好なキノコ形ミラーにだいぶ助けられました。

設計自体は、だいぶ古いんだなと思わされます。

例えば内装のシボの掛け方とか、シルバー色の使い方とか。

90年代を彷彿させるデザインです。

この車両独自の装備だと思ったのは、このスイッチ。

ものすごく素っ気ない。実用一点張りのデザインです。

レンジローバーだと、この辺りは全部液晶で処置させているんだと思います。

(長期信頼性との引き換えです。私は最近の外車で流行っている液晶装備使いまくりのデザインを非常に疑念の目で見ています。)

 

このスイッチを触れることはなく、運転を開始すると・・・

この車両のエンジン・・・ディーゼル????

そう思わされました。発進直後から。

すごく力強い一定のトルクが低い回転数から発生している・・・いや、でもこの回転の上がり方は・・・でも、レッドゾーン指定が5500rpm・・・ディーゼル・・・いやいやガソリンエンジン・・・なんだろう。

 

もし、ディーゼルエンジンで、この回転の上がり方だったとしたらマツダのディーゼルにとって、脅威だ。5500rpmのレッドゾーン指定というところも・・・

 

まあ、世の中の人々がこの手の車両を選択するようになったのもわからないでもないな。と思います。

ものすごく見晴らしがいい。と・・・隣にエルフが並んだ。

ああ、なんだ。そういうことか。トラックと同じ構造なんだ。この車両。

違いは、「運転席の下にエンジンを収納するのではなくて、ちゃんとボンネットが存在している。」こと。

 

エルフと同じ着座位置だもんね。そりゃ見晴らしがいいわけだよ。

乗り心地も良好。ターンインの時にグラっとすることもない。

ただ・・・高速道路はあまり得意な車両ではありません。

ああ、いや、パワーがないとか、動力系の話ではないです。必要十分なパワーがあります。この車両。

ただ、舗装路面の轍を拾いやすい・・・というか、路面の凹凸に対して、フロント側が動きやすいので、しっかりステアリングホールを持っている必要があります。常に。

制限速度以上のスピードを出そうなんて考えないです。(たまにプラドで首都高を馬鹿な運転をしている人がいますよね。”何も知らないって幸せだな。”と思います。)

 

「高速道路で楽ができるSUV」を選びたいなら、似たような形の他の車をどうぞ。

 

このランドクルーザープラドが活躍する場は、例えば・・・今、豪雪と戦っている地域の方々とか。

レンジローバーの方が、豪雪地帯向けの快適装備がいっぱいついていますが、「生活の道具」なら、断然、こちらのプラドです。

なんといっても、「ランドなクルーザー」ですから。

車名が、その車両の性格を表していますよ。

 

ガソリンスタンドで燃料補給を・・・

よりによって、燃料種別の表記が何もない。

「多分ガソリン車だ・・・」

念の為、車検証を取り出す羽目になりましたよ。不安で。

そう、やっぱりガソリン車でした。確認してよかった。

燃費は、10.0km/Litterでした。