マツダのCX-5です。もう、何度も指名で借りています。いい形をしていますよね。

フルサイズのゴルフバックを積むのが、すごく楽な車です。

不思議なデザインのパーツを使っている車両で・・・

リヤゲートフックの構造がこのようなデザインになっているものを他に見たことがないです。何か理由があるんでしょうねえ。

 

不思議なものといえば、これも。

う〜ん???なんだ、このノブ。

あ〜・・・うん。わざわざ、まん中のシートを倒すためのデザインだったのね。

 

後席もすごく余裕があります。

何よりも良かったのが、このリアドア周りのデザイン。

単に足元空間が広いだけではなくて、サイドシルの高さが抑えられていて、足を出しやすいんです。しかも、Bピラーが足元から垂直に立っているので、なおさら楽です。

後席には、ISO FIXチャイルドシートが装着できるようになっていました。

リヤ側にも大きな明るい室内灯が装備されています。

安全装備てんこ盛り。

が、残念なことがあって・・・

この車両、プロジェクションディスプレイが装備されていたのですが、最初に貸し出しを受けたときは、まったくわからなかったんです。

見えなかった。自分の着座位置からは。

ワゴンRのようなギミックがあれば、こちらも気がついたのかもしれませんが・・・シートバックを立てて、両手でステアリングホイールをしっかり握る着座姿勢だと、うまく投影位置と目線が合わないようです。

 

マツダって、今時珍しく、ほぼ全車にDVDプレーヤーを装備しているんですよね。おそらく、車載ソフトウエア更新が目的だと思うのですが・・・

USB端子が装備されていますからねえ・・・スマートフォン を接続してしまって、せっかくのDVDプレーヤーは、全く使われないと思うんですよね。

この車両、色々と細かいところにこだわりがあるようで・・・

カップホルダーに爪が4つ装備されている車両・・・初めて乗りました。普通、3・・・場合によっては、2つの爪でホールドするものだと思うんですけどね。

こだわりは、ステアリングホイールにも現れていて・・・

私は、マツダの車が好きなんですが、座った瞬間にまず、「きちんとステアリングホイールの真ん中と自分の体の軸が合っている。」ことを感じられるところがいいです。

実は、軽自動車が得意な会社の車両に特に感じられるのですが、「自分が、ステアリングホイールの真ん中に対して、20mm程右に寄っている。」と思いながらも走らせてしまうことが多々あるんです。

「まあ、しょうがないよな。FF車って、どうしてもこうなるんだろうな。」と。

 

マツダも、2代目デミオでは、かなり違和感を感じたんです。

今は、どの車両に乗っても、違和感を感じなくなりました。

 

ボタンがいっぱいつきながらも、径と断面積がよく考えられたステアリングホイールを操作して走らせると・・・

 

レッドゾーンが5000rpmからなので、ディーゼル車のはずなのですが、本当についつい忘れてしまうんです。その回り方も振動も・・・ガソリン車だと思い込んでしまう。

「信号スタートから、たくさんアクセルを踏まなくても、きちんと加速してくれる。なんてゆったりした気分で運転できる車なんだろう。」

ペダルも大きくて、すごく操作がしやすいです。

 

このCX-5を運転していると、わかるような気がするんです。世界では、この手の「少し車高が上がった車両」が求められていることが。

 

見晴らしがいい運転席だけど、ミニバンのように「空気を運んでいる。」感覚がない。

そもそも、車高が少し高いので、カーブで無理をしようという気も起こらない。

あ、グラッとくるような動きはしませんよ。このCX-5は。

 

走り出した瞬間は、「マツダ車にしては、フロントのインフォメーションが薄いな。」と思ったのですが、すぐに慣れました。というか、マッチしています。車両のキャラクターに。

 

この「公道をゆったりした気分で、一定の速度で走ってみたくなる。」CX-5をみんなに知ってもらいたいです。

いい車です。この手の車両の購入を考えている方は、是非、試乗を。

燃費は、16.6km/litterでした。(軽油使用)