ここのところ、前回紹介したコペンGR SPORTとこの4代目Fitを指名で繰り返し借りています。

順番としては、コペンGR SPORTが優先で、借りられない時(人気が高いのだ。増車が続いていて、色が毎回違う)は、こちらのFitを借りています。

 

先代(GK)から、「よくできた車だけど、残念な車を脱することができた。Hondaは、やっとまともに走る車を作る路線に戻ってきてくれた。」と喜んでいましたが、正直、スイフトデミオ(現マツダ2)を差し置いてまで指名することはなかったんです。

でも、この4代目のFitは、本当に「いい車」です。

それはこの「視界」の広さ。

他のどんな車も太刀打ちすることができない「視界の良さ」です。

ミニバン系だって、このフィットには叶わない。何しろミニバンや、今、流行りのSUVには、「死角」が存在するボディ構造なのですから。

 

前々から、気がついてはいたんです。

「Hondaって、Aピラーの細さにこだわる会社だよな。」って。

分かりますか?

フロントウインドシールド前端部両サイドに立派なデフロスター口が設けられたこの車両の構造。

異常に細いAピラーを設置することによって、大きな大きな視界を確保しているんです。

正直なんというか・・・・「Hondaの狂気」を感じます。このボディ構造に。

「背が高い2BOX構造の車で耐衝撃吸収構造をどのように受け持たせるか?」というテーマの中で生み出されたピラー配置デザインなんだと思います。

この細い細いピラーにガラスを接着して量産できるという生産技術の高さに敬服します。

 

ガラスエリアを大きく取ったことと引き換えに方針転換したかな?

というところもあります。それは、リヤゲート付近の構造。

ついに「他の車両と同じ構造」になりました。

段差がつくようになったんです。ボディ後端部に。恐らくこの段差分がハイブリッド車のバッテリー収納スペースかと。

テールゲートも「何がなんでも直角にして、荷物の出し入れを優先する。」というこれまでの方針から転換したRがついたデザインになっています。

 

「荷物室が他の競合車両群と同じデザインになったのなら、後席も狭くなったんでしょ?最近の流行りの通りに。」

いえいえ。全然。

これまでの歴代Fitの特長を引き継いだ広い後席足元空間です。

最近は、グローブボックスを備えない車両が増えてきましたよね。

この長い長いセンタートンネル構造は・・・単にダイハツの「バック置き場」を真似したデザインとも思えないのですが・・・

この大きさの車両にもついに電動パーキングブレーキです。

よって、自動的にジムカーナやダートトライアルのようなスピード競技には使われない車両になりました。

サイドシルは、この大きさの車両としては、太いと思います。女性だとちょっと「またぐ」感じが気になるかもしれません。

シートは、非常に大きなサイズで、体全体をふんわり包んでくれる構造です。

このシートベルト金具がね。なかなか他社で見られない「しっかりデザインされた構造」になっています。非常に掴みやすいです。

ペダル配置はごく普通です。

アクセルペダルはプラスチック材ですが、まだブレーキペダルは鋳鉄製から脱することができないようです。

この辺りは、スロットルはケーブルレスの電気化ができたけど、ブレーキは未だ油圧を使う構造というところと連動しているのかもしれません。

試作レベルでは、油圧を使わないデジタルブレーキ(電磁ブレーキ、ブレーキシューそのものを使わない。)もずっと以前から提案はされているのですが。

 

安全装備はてんこ盛りです。

正直、「ソフトウエアの力」をたびたび感じ取ることできる車です。

クルーズコントロールの精度は、フリードよりも格段に向上しています。フリードの場合、前方に大形アルミトラックが走行していて、その直後をバイクがついていっているのを認識できないことがあります。正直、クルーズコントロール作動下の方が、緊張している自分がいるというか・・・恐らく、この辺りが「販売店で正規の車検を受ける」ということの差別化ポイントになっていくのだと思います。ソフトウエアアップデートを実施できるのでしょうからね。

分かりますか?

日本車の美点の一つだと私は思っているのですが、「操作体系がきちんと考えられた配置」になっていることが。

エンジンスタートボタン、ウインカーレバー、ステアリングホイールの位置関係をよく考えた配置になっています。確か、ISO的には、エンジンスタートボタンは、左配置が正しかった・・・ような?

ついにデジタル表示だけになったメータ類。

フォントも適切に選択されていて、非常に見やすいです。シエンタのデザインチームに見せてあげたい。

ただ、液晶表示が多機能すぎて、表示変更が、ステアリングホイールのどのボタンで実施するのか、最初のうちは分からなかったです。この「設定変更」アイコン表記がね。上下切り替えは分かったんだけど、その後の「決定」等の操作が・・・少々戸惑いました。すぐに慣れましたけど。

デザインの力はここにも。

最小の部品点数で、必要な機能を全て満たしている空調ノブのデザインです。

 

この車両を走らせて最初に思うのは、「静かになった。」とにかく静かになった。

2代目の頃の「ホイールハウスからロードノイズが侵入しまくる。」なんてことは遠い昔の話になりました。

旋回の仕方は、従来のFitを引き継いでいます。ヤリスのような分かりやすさはないです。

自動変速機も・・・CVT・・・では・・・ないのだと・・・私は思いました。

先代のような、ブレーキ&微速からの加速時にギクシャクする感じは無くなっているので、構造そのものは見直されたのだと思うのですが、加速中に回転計がシフトアップを示すような表示になります。

 

私は、日本車のベーシックは、先代カローラだと思っていました。(残念ながら、最新鋭カローラではない。)

あの車両は、「車両寸法が掴みやすい着座位置と視界の取り方」だったんです。

ステアリングフィードバックが甘い(軽い)ところも歴代カローラの通りだったというか。

(なのにステアリング径を小さくしてしまったところが少々違和感を感じた。)

カローラがフルモデルチェンジをした結果、今の私の中での「日本車の・・・というよりも車のベーシック」は、この4代目Fitです。

 

みんなにこの最新鋭フィットを体験して欲しい。

特に軽自動車を買おうと思っているそこのあなた!そう。N-BOXにハンコを捺そうと思っているあなたです。

 

価格はもはや最新鋭軽自動車と総支払額は変わらないはずです。

ほら、販売店に置いてあるFitの展示車のシートに座って、ちゃんとシートベルトをかけた上で、ドアを閉めて。

前方に広がる視界が・・・ほら、ものすごく広いでしょう?

え?「N-BOXだって、すごく広いよ。視界。ガラスが前の方で衝立みたいに立ってて。」

あ、え〜と・・・お子さん。お子さん連れてきてる?んじゃ、N-BOXの運転席後方ドア付近に立ってもらって。

見える?見えてる?お子さんの姿。

 

ここです。

「現在の市場の主役である背が高い軽自動車の弱点とは何か?」

「死角が存在すること。」

それと現代の軽自動車全般の弱点なのですが、「万が一の事態になった場合、転がります。まず間違いなく。」

小型車(Fitクラス)なら、転がることがない交差点出会い頭事故でも、軽自動車だと転がるんです。

 

最新鋭Fitの運転のしやすさ、視界の広さをみんなに感じて欲しい。

 

「いや、そうは言っても、やっぱり維持費は軽自動車の方が安い・・・」

分かった。じゃあ、店員さんにお願いして、まず、N-BOXを試乗して。販売店の周り。

その後、Fitを同じコースで周回しよう。

 

どう?

 

「アクセルをいっぱい踏んでいない自分」を感じなかった?

あれ?アクセルをいっぱい踏むってことは・・・燃費が・・・アレ?でもカタログでは・・・

 

それとさ。

街の中を見回してよ。

「古い軽自動車」ってどれぐらい走ってる?

 

なんか・・・みんな、結構「綺麗な軽自動車」(新しい軽自動車)のような気がしない?

古い軽自動車って、ホンダのライフとかって言ってたやつだけのような気がしない?走ってるの。

Hondaは、「儲ける」ってことができない会社だからさ(過去10年で売上高が2倍になったのに利益は横ばいのままの10年)「小型車の考え方のままで軽自動車を作ってしまう。」会社なの。

頑丈な軽自動車を作っちゃうから、儲からない会社になった。

 

ライフが生産されていた頃のワゴンRMOVEって、街を走ってる?

 

軽自動車に乗るってことは、そういうことだから。

「毎日通勤の為に仕方なく何か車を選ばないといけない。」

走行距離を乗るのなら、軽自動車以外を選んだ方がいい。

このFitは、広い広い視界の車。

ほら、朝、運転席に座って、広いガラスから青い空を見上げると・・・

「会社行こう。」って気分になれるよ。