久々に「レンタカーの乗り捨て料金」を記述しようと思います。
前回は、2022年・・・でした。そうでした。この話題を取り上げたのは。
あれから2年・・・さらに厳しくなりました。乗り捨て料金。まあ、車両を借りる料金そのものもどんどん値上がりしているんですけどね。
2024年11月下旬時点での主要レンタカー会社各社の乗り捨て料金は、このようになります。
前回の記述と大きく変わったのは、まず、タイムズカーレンタルを表から落としました。
タイムズカーは、非常に事業運営に苦しんだ時期があるんですよね。
今では、猛烈な勢いでレンタカー店舗の閉鎖に走っていて、代わりにカーシェアリングの貸し出し拠点を増やしています。ものすごく。
もう一つ前回と比較して変化があったのは、トヨタレンタカーです。
とうとう「乗り捨て料金無料」の範囲が非常に狭くなってしまいました。私の感覚だと、同一県内でも、オリックスレンタカー並みに予約前によく調べないといけないレンタカー会社になりました。
といっても・・・まあ、最後の砦のトヨタレンタカーが改定になってしまったせいか、私もこの2年一度も・・・そう、一度も乗り捨てでのレンタカー利用は・・・しなかった。
何度か悩んだ機会もありましたが・・・結局、「借りた店舗の車両で往復」を選択するようになりました。
高速道路の混雑も・・・明らかに2020年以前よりも増えたと思います。渋滞の距離が伸びましたし、頻度も増えたと感じています。
多分、レンタカー会社の乗り捨て料金体系が縮小したのは、各社がカーシェアリング事業に力を入れるようになったところも反映されているかと。
「そんなに荷物が多くなければ、できる限り目的地までは公共交通機関で移動して、現地でカーシェアリングを借りた後、再び公共交通機関で戻ってくる。」
そんな動きが強まる・・・と想像しています。この道路の混雑状況から。
「あの苦しい時期を忘れたことにして、公共交通機関に乗るのか?」という根本的な疑問を反芻しながらね。
カーシェアリング事業者で、「電気自動車」を貸し出しているところがありますが、多分、増えない・・・かな。と。
恐らく、せいぜい「ハイブリッドカー比率をいかに高めるか」だと思います。
一般的に一度の走行距離が短い傾向にあるカーシェアリングでは、ディーゼル車両は、いろいろと手がかかってしまうということは、はっきりしましたし。
カーシェアリング事業は、「いかに燃費が良い車をできる限りの台数揃えられるか」という方向に偏ると思います。これだけ燃料代が恒常的に値上がりしてしまっていると。そのビジネネスモデルとして。
「セブンイレブンの始まり」をなぞるような気がしています。
「できる限り小さな拠点を狭い範囲にばら撒く。フォローを容易にするために」
「空き地」や「空き家」問題は、実は、格好のカーシェアリング置き場になるような・・・わざわざ駐車場スタイルに舗装をするような投資をせずにね。
足場が悪い場所でも運用できるように使用する車両は、「SUV一択。ハイブリッド機構の。」になりそう。
電気自動車は、レンタカー会社の方で取り扱いが増えるんじゃないかと。
今、日本では、振り子みたいに「ほら、やっぱりトヨタが言っていたことが正しいんだ。」論が闊歩していますが・・・
少子高齢化が進む日本こそが、「電気自動車が急激に普及する国」になると思っています。
レンタカー会社の業態が、それを示していますよ。
・運営の為の社員を集めることが難しい
・燃料を補給する為に場合によっては、店舗に人がいない状態にしないといけない。
・燃料を補給する為のガソリンスタンドが、周辺からどんどん消えている。
電気自動車にすれば、これらの問題の大部分が解決するんです。だって、「電気自動車は、コンセントを差し込むだけで、走行距離が復旧する。」のですから。
電気代も上がっている?
ピストン西沢さんがFMラジオで言ってくれていますが、電気自動車にすると格段に移動のための費用が下がります。
ガソリン代より、電気代の方が圧倒的に安い。
レンタカー店舗に急速充電器なんて装備する必要はありません。
せいぜい、契約アンペア数を最大限に拡大。
まずは、ガソリン軽自動車を電気自動車に置き換えて、様子を見てみれば良いんです。
海外と日本の自動車市場との大きな違いは、「一般大衆に広く受け入れられる車種から、技術革新が始まる。」ことです。
昭和のカローラ然り。
平成のプリウス然り。
令和の時代は・・・リーフが苦労して切り拓いた場所が、どんどん拡大する時代だと思いたい。
海外は、「金持ちが何か理由をつけて(大抵の場合、周りの目を気にして。)、新しい技術の宣伝者になる。」形で新技術の拡大を図ろうとするから、時間がかかるんです。
20世紀末に日本のプリウスがチャレンジしたハイブリッドカーは、ハリウッドの方々が乗るようになった後、やっとごくごく最近、非常に受け入れられるようになった。
ヨーロッパは、その間「高級車にハイブリッド機構を搭載」したんです。
電気自動車テスラは、明らかに「高級車」から始まった。
ディーゼルで失敗した後のヨーロッパは、「高級車から、電気自動車」に切り替えようとした。(した。と表現するのは、既に大失敗が明らかなので。ヨーロッパの自動車産業は、中国と韓国企業に根こそぎやられます。これから。残念ながら、日本企業ではない。)
日本の電気自動車は、リーフやi-MiEVから始まり、今や軽自動車のサクラやEKクロスが拡大のきっかけになっています。ガソリンスタンドがどんどん少なくなり、過疎化が進んでいる場所ほど、「次の車は、電気自動車」にせざるを得ない時代がすでに到来しているんです。
レンタカー会社の運営は、その「すでに起きている社会変化」を実証する場だと思います。
「自動車販売会社は、廃れゆく産業」に既になっていますが、レンタカーやカーシェアリングは拡大すると思います。その店舗を切り替える形で、はっきりと目に見える形になるかも。ごくごく近い未来に。