(ZC83S)
スズキのスイフトは・・・かっこ悪くなったと思います。というか、現行モデルになってから、レンタカーで借りる機会が本当に少なくなりました。
先代スイフトのスペースには、Fit(ガソリン車)が占拠するようになって・・・やっと今回借りることができました。モデルチェンジして・・・もう2年ぐらい経過していますか?
バカでかい口を開けたグリルは、実は、冷却口としては機能していません。
リヤドアのノブは、うまく隠されたデザインになっています。
かなり大きな角度で開くリヤハッチゲート。
隣に丁度、先代N-BOXが駐車していたので、撮影してみました。
空間効率を突き詰めてしまうとフロントウインドシールドは、あそこまで前進させられるんです。(ただし、空力的にはかなり不利なはず。)
トランクルームは、こんな感じ。
先代同様、あまり「荷物をいかにして搭載するか」という点は、気にしていないと思います。
フロアをめくると・・・この車両は、スペアタイア無しでした。
シートバックそのものは、だいぶ平たくなるようにデザインされたみたいですけどね。
この車両を借りるときにレンタカー会社の方から、「先代よりゲート位置が低くなったので、だいぶ荷物の積み込みが楽になりましたよ。」と言われていたのですが、まあ・・・まだ、iPad mini4が十分収まってしまうぐらいの段差があります。
4人乗車時の後席は、こんな感じ。
リヤシートには、ISOFIXアンカーが装備されています。
握りやすいハンドルを操作してスタート。
先代同様、メータ類もすごく見やすい。ただ、気になったのは・・・
最近の車両では珍しく、フロントホイールアーチが足元にせり出しています。
足元は大丈夫なんです。すぐにペダル操作にも慣れました。(車両によっては、ブレーキペダルとアクセルペダルがものすごく近い近い物も存在しますからね。日本車、外車を問わず。)
ただ、自分の体が、ハンドルに対して正対しているのかというと・・・
気のせいかもしれませんが、私は「自分の体の真正面に対して、この車両のハンドルは、15mmぐらい、左にオフセットしているのでは?」という感じが拭えなかったです。
別にこのスイフトだけに限った話ではないんです。日本車で時々、「ハンドルに自分が正対していない感じ。」を受ける車両はあります。あまりこのBlogでは触れてきませんでしたが。(気のせい?と思うようにしていた。)
やはり「軽自動車のメーカーが普通車をデザインしている。」ということなのかな・・・と思うところは、他の造形でも見られます。
先ほどのi思いっきり開くリヤハッチゲートだけでなく、例えば、ダッシュボードデザイン。
すごく「縦長」なデザインなんです。
この車両を見て、最近の軽自動車がなぜ「階段状のダッシュボードデザイン」になっているかが分かったというか・・・
空間効率のために前後長をできるだけ切り詰めながら、空調ダクト等を配置していくとこういう縦に長くなるダッシュボードになるんだと思います。
なので、グローブボックスもあまり容量が取られないデザインになっています。
(必要十分ですけどね。ちゃんと取説類が収まりますから。)
面白いのは、この空調コントロール機能のデザイン。
できるだけ少ない部品点数で、必要な機能をすべて満たしています。触る前から機能がわかる良い形になっています。
N-BOXにオートクルーズ機能がついていて驚きましたが、この最新鋭スイフトにも装備されていました。
ホンダのシステムに比べると・・・「ものすごく安全側」に振っています。
車間距離を監視して、速度一定制御をしてくれるのですが、”ものすごく車間距離を開ける”セッティングです。
それと車線はみ出し防止機能が・・・ウルサイ。
これは、前回記事にしたソリオでも感じたのですが、なんていうか・・・ブザー音が・・・「工業用ブザーか?」という無神経な音なんです。まあ、お陰でものすごくハッとさせられます。
正直、先日のソリオの仕上がりがすごく良くて、逆に「かっこ悪くなったスイフト」ということで、実は、この車両に乗り込む時は、あまり期待をしていなかったんです。
でも、大丈夫だった。
運転姿勢の件は、多分慣れます。
ハンドルを操作した時の車体の動き方や、段差を乗り越えた時の「できるだけ足回りを動かしてショックを吸収しよう。」という感じは、先代をちゃんと引き継いていました。
やはりこのクラスでのお薦め車両は、マツダのデミオか、スズキのスイフトかという点は、新型になっても揺るぎなかったです。
まあ、その車両の動きの良さと引き換えになっているのが、ゲート部の大きな段差に代表される、「荷物を積み込むことはあまり考えていないよ。」というところだと思います。
「スズキには、ソリオとスイフトという同じような大きさの車両があるけど、その差はなんだ?」と問われると・・・
「4人乗りで荷物もいっぱい積みたいという人は、ソリオに。」
「どんな立体駐車場にも入れられて、そんなにフル乗員することもないという人は、スイフトを。」
という分け方だと思います。
一番端的に差が出るのは、「燃費」だと思います。
ソリオは、高さ方向に大きい分だけ、車体の重さと空気抵抗を感じますから。
燃費は、13.2km/litterでした。