新日本海フェリー・秋田寄港、懐かしの寝台客車ブルートレインを望む【夏の北海道㊱】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(秋田港フェリーターミナル前の秋田港駅とブルートレイン)




新日本海フェリー・秋田寄港
北海道・苫小牧発、秋田港経由 新潟港行きの
新日本海フェリー「ゆうかり」は、秋田港外へ。

冬場には季節風が吹き荒れる地であり、風力発電用の風車が数多く設置


苫小牧東港(北海道)から秋田港(秋田県)まで、航海距離413km、約12時間の航海


冬の高波から秋田港を守る長い防波堤

この日は、前線が東北地方北部に停滞し、秋田県地方は、記録的大雨が続いている。




秋田の臨海工業地域






大型フェリーは、港内をゆっくり進む。




厚い雨雲が垂れ込める。


外洋の荒い波が打ち付ける。



荒涼とした秋田の工業地帯




遠くには秋田の山々








接岸作業と、秋田港駅に留置されているブルートレイン
新日本海フェリーが発着する秋田港中島埠頭。大型フェリーは接岸作業に入る。


秋田港フェリーターミナルの目の前には、
コンテナ貨物列車やかつて活躍した寝台客車(ブルートレイン)列車が留置

JR奥羽本線貨物支線(通称︰秋田港線)の秋田港駅


この秋田港駅からは、数年前まで、さらに秋田臨海鉄道の路線が延びていた。

秋田臨海鉄道は、北線(秋田港〜秋田北港2.5km)と南線(秋田港〜向浜5.4km)の貨物路線を有していたが、2021年(令和3年)4月1日に全線廃止。

秋田臨海鉄道が事業を終了した年の、2021年(令和3年)3月13日のダイヤ改正以降は、ここJR貨物秋田港駅への定期貨物列車の発着は無く、たまに団体臨時列車等が発着するのみ。




道の駅あきた港にあるポートタワー・セリオン

セリオンタワーは全高143m、展望台は地上100mで、360度のパノラマが広がる。



フェリーターミナルの目の前の秋田港駅には、たくさんのコンテナ貨物列車の他、寝台客車(ブルートレイン)が留置(※現在は解体が始まっている)

ここ秋田港駅に留置されている寝台客車(ブルートレイン)は、2015年(平成27年)1月まで上野〜青森間を結んでいた寝台特急「あけぼの」や、2013年(平成25年)1月まで大阪〜青森間を結んでいた寝台特急「日本海」で使われていた、元・JR東日本24系寝台客車

元々は、この寝台客車(ブルートレイン)は、アフリカのコンゴ民主共和国に輸出するため、東京都内の貿易会社が秋田臨海鉄道の秋田港まで運んだが、その後計画が頓挫。以降、秋田臨海鉄道の秋田港駅に長らく放置されていたもの。
秋田臨海鉄道は、2021年(令和3年)に鉄道事業を終了し、会社清算の最中であり、貿易会社との訴訟などを経て、2023年(令和4年)10月に車両を取得。同年11月から寝台客車(ブルートレイン)解体を開始。

秋田臨海鉄道の秋田港駅に放置されていた24系寝台客車(ブルートレイン)や機関車、貨車など52両は、2022年(令和4年)11月から解体作業が始まっており、2023年(令和5年)春までの作業完了を目指している。



新日本海フェリー「ゆうかり」は、秋田港駅やセリオンタワーを見ながら、秋田港への接岸作業中





新日本海フェリーの秋田港フェリーターミナル


JR奥羽本線貨物支線(通称︰秋田港線)の秋田港駅にある旅客用ホーム
この秋田港駅旅客ホームは、秋田港に寄港するクルーズ客船の乗客向けに設置。その他、秋田港・海の祭典「マリンフェスティバル」時に団体臨時列車等が発着することもあるが、近年は発着する旅客列車は殆ど無い。


懐かしの寝台客車(ブルートレイン)。晩年は、寝台特急「あけぼの」「日本海」で使用されていた。



記録的な大雨が断続的に降り続く秋田県地方。








新日本海フェリー「ゆうかり」、秋田港接岸
朝7時35分、秋田港(中島埠頭)フェリーターミナルに接岸

秋田港には朝7時35分から8時35分まで1時間の停泊

不安定な天候で、再び大粒の雨が降り出す。
  


秋田港停泊中に、船内4階後部のレストラン「オアシス」へ。

広いレストランには、僅かな利用客しかいない。
大部分の乗客はここ秋田港で下船してしまったと思われる。



朝食




活発な停滞前線で土砂降りの雨がフェリーの甲板を叩く。


救助艇


洞海マリンシステムのオーシャンタグ「かいり」が接岸中。海洋工事に従事する船舶

貨物船



秋田港に停泊中の新日本海フェリー「ゆうかり」の長い右舷外部デッキ







新日本海フェリー「ゆうかり」、秋田港出港
朝8時35分、秋田港(中島埠頭)フェリーターミナルを出港

ゆっくり岸壁を離れる。




厚い雨雲に覆われた秋田地方

船内案内図

船内のマッサージチェア。10分100円で利用できる。







秋田港外へ。


港から、外洋の日本海に出ると、波が荒いが、巨大な船体のため揺れは少ない。

波が荒いため、ジグザグな船の航跡

船内のプロムナードから日本海を眺める。



レストランの営業が終了すると、4階にあるカフェ「ハイランド」が営業開始

秋田港で乗船客の大半が下船し、船内の人影は僅か
北海道から新潟へ向かう利用客の殆どは、所要時間がより短い、同じ新日本海フェリーの小樽〜新潟航路の直行便のほうを利用するため。

カフェで、新日本海フェリーオリジナルカレーライスをいただく。

秋田港から、終着の新潟港まで224km・約7時間の船旅



※2022年(令和4年)8月上旬





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(続く)