(前回記事の続き)
(秋田港フェリーターミナル前の秋田港駅とブルートレイン)
新日本海フェリー・秋田寄港
北海道・苫小牧発、秋田港経由 新潟港行きの
新日本海フェリー「ゆうかり」は、秋田港外へ。
遠くには秋田の山々
接岸作業と、秋田港駅に留置されているブルートレイン
新日本海フェリーが発着する秋田港中島埠頭。大型フェリーは接岸作業に入る。
秋田港フェリーターミナルの目の前には、
コンテナ貨物列車やかつて活躍した寝台客車(ブルートレイン)列車が留置
JR奥羽本線貨物支線(通称︰秋田港線)の秋田港駅
この秋田港駅からは、数年前まで、さらに秋田臨海鉄道の路線が延びていた。
秋田臨海鉄道は、北線(秋田港〜秋田北港2.5km)と南線(秋田港〜向浜5.4km)の貨物路線を有していたが、2021年(令和3年)4月1日に全線廃止。
秋田臨海鉄道が事業を終了した年の、2021年(令和3年)3月13日のダイヤ改正以降は、ここJR貨物秋田港駅への定期貨物列車の発着は無く、たまに団体臨時列車等が発着するのみ。
道の駅あきた港にあるポートタワー・セリオン
セリオンタワーは全高143m、展望台は地上100mで、360度のパノラマが広がる。
フェリーターミナルの目の前の秋田港駅には、たくさんのコンテナ貨物列車の他、寝台客車(ブルートレイン)が留置(※現在は解体が始まっている)
ここ秋田港駅に留置されている寝台客車(ブルートレイン)は、2015年(平成27年)1月まで上野〜青森間を結んでいた寝台特急「あけぼの」や、2013年(平成25年)1月まで大阪〜青森間を結んでいた寝台特急「日本海」で使われていた、元・JR東日本24系寝台客車。
元々は、この寝台客車(ブルートレイン)は、アフリカのコンゴ民主共和国に輸出するため、東京都内の貿易会社が秋田臨海鉄道の秋田港まで運んだが、その後計画が頓挫。以降、秋田臨海鉄道の秋田港駅に長らく放置されていたもの。
秋田臨海鉄道は、2021年(令和3年)に鉄道事業を終了し、会社清算の最中であり、貿易会社との訴訟などを経て、2023年(令和4年)10月に車両を取得。同年11月から寝台客車(ブルートレイン)解体を開始。
秋田臨海鉄道の秋田港駅に放置されていた24系寝台客車(ブルートレイン)や機関車、貨車など52両は、2022年(令和4年)11月から解体作業が始まっており、2023年(令和5年)春までの作業完了を目指している。
新日本海フェリー「ゆうかり」は、秋田港駅やセリオンタワーを見ながら、秋田港への接岸作業中
新日本海フェリーの秋田港フェリーターミナル
JR奥羽本線貨物支線(通称︰秋田港線)の秋田港駅にある旅客用ホーム
この秋田港駅旅客ホームは、秋田港に寄港するクルーズ客船の乗客向けに設置。その他、秋田港・海の祭典「マリンフェスティバル」時に団体臨時列車等が発着することもあるが、近年は発着する旅客列車は殆ど無い。
懐かしの寝台客車(ブルートレイン)。晩年は、寝台特急「あけぼの」「日本海」で使用されていた。
新日本海フェリー「ゆうかり」、秋田港接岸
朝7時35分、秋田港(中島埠頭)フェリーターミナルに接岸
秋田港には朝7時35分から8時35分まで1時間の停泊
不安定な天候で、再び大粒の雨が降り出す。
秋田港停泊中に、船内4階後部のレストラン「オアシス」へ。
広いレストランには、僅かな利用客しかいない。
大部分の乗客はここ秋田港で下船してしまったと思われる。
朝食
活発な停滞前線で土砂降りの雨がフェリーの甲板を叩く。
救助艇
洞海マリンシステムのオーシャンタグ「かいり」が接岸中。海洋工事に従事する船舶
貨物船
秋田港に停泊中の新日本海フェリー「ゆうかり」の長い右舷外部デッキ
新日本海フェリー「ゆうかり」、秋田港出港
朝8時35分、秋田港(中島埠頭)フェリーターミナルを出港
ゆっくり岸壁を離れる。
厚い雨雲に覆われた秋田地方
船内案内図
船内のマッサージチェア。10分100円で利用できる。
秋田港外へ。
港から、外洋の日本海に出ると、波が荒いが、巨大な船体のため揺れは少ない。
波が荒いため、ジグザグな船の航跡
船内のプロムナードから日本海を眺める。
レストランの営業が終了すると、4階にあるカフェ「ハイランド」が営業開始
秋田港で乗船客の大半が下船し、船内の人影は僅か。
北海道から新潟へ向かう利用客の殆どは、所要時間がより短い、同じ新日本海フェリーの小樽〜新潟航路の直行便のほうを利用するため。
カフェで、新日本海フェリーオリジナルカレーライスをいただく。
秋田港から、終着の新潟港まで224km・約7時間の船旅