三笠トロッコ鉄道の旅 / ゲテモノ車両が走る旧・幌内線廃線路【夏の北海道㉗】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(三笠トロッコ鉄道 @鉄道記念館駅)



★過去記事↓↓↓
















豪雨の留萌本線の旅 / 間もなく姿を消す留萌駅【夏の北海道㉔】 


動態保存の産業用SL ☆ 北海道鉄道発祥の地・三笠鉄道記念館(三笠鉄道村)へ【夏の北海道㉕】 


三笠鉄道記念館のナローゲージや国鉄車両たち【夏の北海道㉖】 




三笠トロッコ鉄道

二つのエリアに跨がる三笠鉄道村を走る遊覧鉄道。三笠トロッコ鉄道幌内本線ジオパーク線がある。運行は、鉄道ショップの「カラマツトレイン」。


三笠トロッコ鉄道「鉄道記念館駅」きっぷ売場


鉄道記念館駅1番線から発車する「三笠トロッコ鉄道幌内本線」。
旧・幌内線貨物支線の三笠駅(現在の駅名は初音町)~幌内駅(現在の駅名は鉄道記念館)間の片道約2.7kmの廃線路に、スタッフが運転するトロッコ列車を往復運行。
鉄道ショップ「カラマツトレイン」が委託運営。

スタッフが運転する三笠トロッコ鉄道の列車は、鉄道記念館駅〜三笠地区の初音町駅(トロッコターミナル)往復乗車となる。往復5.4km、所要30〜35分。
他方、体験運転トロッコ車両もあるが、こちらは初音町駅(トロッコターミナル)〜小池坂駅間往復となり、ここ三笠鉄道記念館駅までは乗り入れていない。

1番線に発着する三笠トロッコ鉄道の駅名標。2番線には鉄道記念館構内の片道約450mを往復するSLが発着、3番線には三笠トロッコ鉄道ジオパーク線が発着する。

右側が三笠トロッコ鉄道幌内本線の1番線。左側は2番線でSL列車が停車している。3番線(三笠トロッコ鉄道ジオパーク線)は、2番線の手前側にある。




午前10時00分頃、初音町駅(トロッコターミナル)から展望トロッコ列車が回送されてくる。




この日は、オープン型トロッコ車2両+動力車+客車の4両で組成

三笠トロッコ鉄道の「ゲテモノ」車両たち。




三笠トロッコ鉄道の列車が鉄道記念館駅1番線に到着

2番線からはSL列車が発車

SL列車は、鉄道記念館構内の片道450mの短い区間の往復乗車となる。

力強く蒸気を吐き出し動き出す元・産業用SL






これから乗車する三笠トロッコ鉄道は、往復5.4km、所要30〜35分の遊覧鉄道としてはロングラン列車。



先頭1両目は、オープンデッキ付き客車「2号車」

この客車は、1959年(昭和34年)、福島 協三工業製(協三製作所製)で、農林省北見営林局の温根湯森林鉄道で活躍していた。
廃車後、北海道大雪山中で休憩所となったり、牧場で倉庫として活用された後、牧場跡で放置されていた車両を購入し、現在の姿に改造。(OTOGI WORKS改造)

サボが取り付けられている。


※牧場跡で放置されていた当時の客車(カラマツトレインHPより)



2両目は、スタッフが運転する動力車、客車牽引専用機「初音号」

片側横運転台ボンネット仕様、自動車を「OTOGI WORKS」で魔改造した、国鉄色ディーゼル機関車風の車両



3両目は、オープン型展望トロッコ車両の21号車「そよかぜ1号」(OTOGI WORKS改造)



最後尾4両目は、オープン型展望トロッコ車両の22号車「そよかぜ2号」(OTOGI WORKS改造)





ここが三笠トロッコ鉄道乗り場。ホームは無い。

座席は自由席で、動力車を除き、好きな車両に乗車できる。

人気はオープンスタイルの展望トロッコ車両だが、夏の炎天下ではさすがに暑い。




温根湯森林鉄道を改造した客車。元・国鉄幌内線の線路を走行するため、台車は1067mmに改軌。車内も改造されている。

 

元・温根湯森林鉄道の客車に乗車。往路はこの車両が先頭になる。

オープンデッキ部分にも乗車できる。

客車内

種車の面影を残しつつ改造された車内

片側には荷物棚がある。

側窓は上段が開く。
 
ダルマストーブを設置

車掌ガイドが同乗し、車内ワゴン販売を実施することもあるそう。


国鉄マークの入った扇風機を設置

三笠トロッコ鉄道の路線図。基本、鉄道記念館駅発着の往復乗車となり、途中駅下車はできない。
体験トロッコ車両は、初音町発着で小池坂で折返しとなる。


車内には日本国有鉄道(国鉄)の北海道路線図も貼られている。




午前10時12分、鉄道記念館(てつどうきねんかん)駅を発車
後ろから動力車が推す。

進行方向前方から、客車+動力車+展望トロッコ2両の編成

鉄道記念館駅2番線に停車中のSLの横を過ぎる。


往路は、温根湯森林鉄道の客車を先頭に走る。客車最前部のオープンデッキからの前面展望


進行方向左側には、三笠鉄道記念館構内の展示車両






北海道で活躍した国鉄の気動車





国鉄キハ56系気動車を望む。











左側の線路は、片道450mのSL列車の走行用線路




幌内機関庫(ほろないきかんこ)駅を通過





左側のSL列車用線路は、この付近が行き止まりとなり、折り返す。

三笠トロッコ鉄道の列車は、旧・幌内線貨物支線の線路を走る。


前方には踏切。遊覧鉄道のため道路側が優先となり、列車は踏切前で安全確認のため一旦減速。



小池坂(こいけざか)駅を通過
トロッコ体験運転車両は、初音町駅(トロッコターミナル)から、ここ小池坂駅間の往復となる。

そのため、体験運転トロッコ車両の向きを変える小さな転車台を備えている。


旧・幌内線貨物支線(三笠〜幌内)は、1972年(昭和47年)10月までは旅客営業も行われていた。


遊覧トロッコ車両が走る廃線跡



片道約2.7kmの遊覧鉄道



市営団地が、炭鉱で栄えていた時代を偲ばせる












S字カーブ





片道所要約15分で、間もなく折返し地点の初音町駅(トロッコターミナル)


ここは、三笠トロッコ鉄道の車両基地であり、体験運転トロッコの乗車駅でもある。レストア等で不在の車両も含めると相当数の車両が在籍。

運転体験用のトロッコ車両が停車



先頭の黄色い車両は、「17号車 ラピタ9号」



朱色の車両は、「16号車 ラピタ8号(ジープ型)」






三笠版DMV型、蒸機機関車風の「ミカサ97号」(OTOGI WORKS製)



SL風動力車の後ろには、「24号車 シリピリカ号」(手前)と、「21号車 そよかぜ1号」(奥)



午前10時29分、初音町(はつねちょう)駅(トロッコターミナル)到着

ここ初音町駅は、かつての旧・幌内線 三笠駅があった付近で、今は、三笠鉄道村の「クロフォード公園」の最寄り駅。

列車は、ここですぐに折り返し。



車内の様子

座席下には、牛乳ケースが置かれ、かつての軽便鉄道客車の雰囲気を再現





ここ、初音町駅は、体験運転トロッコの発着場であり、体験運転の乗車券はここから数百メートル離れたクロフォード公園内の旧・三笠駅(三笠トロッコ鉄道幌内太駅内のカラマツトレイン三笠店)で発売。




三笠トロッコ鉄道で活躍するトロッコたち(カラマツトレインHPより)










★動画↓↓





※2022年(令和4年)8月上旬