元・温根湯森林鉄道客車で行く廃線幌内線【夏の北海道㉘】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(三笠トロッコ鉄道 / 元・国鉄幌内線貨物支線)



★過去記事↓↓↓
















豪雨の留萌本線の旅 / 間もなく姿を消す留萌駅【夏の北海道㉔】 


動態保存の産業用SL ☆ 北海道鉄道発祥の地・三笠鉄道記念館(三笠鉄道村)へ【夏の北海道㉕】 


三笠鉄道記念館のナローゲージや国鉄車両たち【夏の北海道㉖】 






北海道鉄道発祥地の旧・幌内線廃線跡を走る遊覧鉄道
三笠トロッコ鉄道
鉄道記念館駅(旧 幌内駅)を発車したトロッコ列車は、約2.7km、片道約15分かけて、折返し地点の初音町駅(旧 幌内線 三笠駅付近)に到着。

往復乗車が基本のためすぐに折り返す。



隣にはオープン型トロッコ客車が留置


「21号車 そよかぜ1号」





「24号車 シリピリカ号」(手前)




三笠版DMV型、蒸機機関車風の「ミカサ97号」(OTOGI WORKS製)





コントロールカー(メロン号)
緑色の車両のようなものは、北海道・剣淵にかつてあった「万歳(びば)からすスキー場」で使用されていたリフトコントロール小屋だったもの。将来は車輪を取り付け車両として走らせるそう。




ここ初音町駅は、運転体験用トロッコの発着場。様々なトロッコ車両が停まっている。


朱色の車両は「16号車 ラピタ8号(ジープ型)」

三笠トロッコ鉄道用に製作された30Kgレールの転車台


手前の黄色い車両は、「17号車 ラピタ9号」


枝分かれしていた初音町駅構内を過ぎると、線路は単線に。







「三笠トロッコ鉄道幌内本線」
旧・幌内線貨物支線の幌内駅(現在の駅名は鉄道記念館)を起点として、三笠駅(現在の駅名は初音町)までの片道約2.7kmの廃線路上にスタッフが運転するトロッコ列車を往復運行。
また運転体験用トロッコが初音町駅を起点とし、小池坂駅までの区間を往復する。
鉄道ショップ「カラマツトレイン」による委託運営。

湿気の少ない北海道の夏は、林の中を走ると涼しい風が通り抜ける。

最後尾の北見営林署の元・温根湯森林鉄道客車に乗車。走行中でもオープンデッキに出られる。



復路の編成は、
前からオープン型トロッコ車両2両+動力車+元・温根湯森林鉄道客車の4両

客車最後尾のオープンデッキからの後方展望

客車内。前には動力車。国鉄凸型ディーゼル機関車のようにスタッフは横向きで運転。

客車内には冷房はなく、窓上部が開く。

天井には、国鉄旧型客車の流用品らしき天井灯

三笠トロッコ鉄道幌内本線の路線図




線路を横切る小路



森にはエゾゼミが鳴く。



客車内


片側の窓上には荷物棚がある。


ボックス席






三笠トロッコ鉄道幌内本線。
旧国鉄・JRの幌内線貨物支線の線路を走る。


錆びた古い鉄塔が、炭鉱で栄えていた当時を偲ばせる。

廃線路を走る遊覧鉄道のため、踏切は道路側が優先






終点の鉄道記念館駅(旧・幌内線幌内駅)が近づくと、動態保存SL走行用の線路(約450m)が現れる。

ちょうど、蒸気機関車+オープン客車列車と並走

隣のSL編成は、蒸気機関車を一番後ろにし、推進運転

無蓋貨車を改造し天井を取り付けた客車。車内はロングシート。

この日は営業運転の合間に、新人機関士の訓練運転を頻繁に繰り返していた。

本線を走る三笠トロッコ鉄道のすぐ横の留置線を走るSL列車。SL列車の乗車時間は7分程度。

 
推進運転のため、先頭の乗務員が、最後尾の蒸気機関車の機関士に手旗で合図を送る。


乗車中の三笠トロッコ鉄道の列車は、並走していたSL列車を追い抜く。
(最後部のオープンデッキからの後方展望)




やがて鉄道記念館構内の展示保存車両が現れる。


静態保存車両の脇を、動態保存列車等が走る。






 


往復約5.4km・所要約35分、
午前10時48分、鉄道記念館駅(旧  国鉄・JR幌内線幌内駅)に到着


オープンデッキ付き客車「2号車」

前身は、1959年(昭和34年)、福島 協三工業製(協三製作所製)で、農林省北見営林局の温根湯森林鉄道で活躍していた客車。

温根湯森林鉄道で廃車後、北海道大雪山中で休憩所となったり、牧場で倉庫として活用された後、牧場跡で放置された後、三笠トロッコ鉄道にやってきて、現在の姿に改造。(OTOGI WORKS改造)


スタッフが運転する動力車、客車牽引専用機「初音号」。片側横運転台ボンネット仕様、自動車を「OTOGI WORKS」で魔改造した、国鉄色ディーゼル機関車風の車両。






★動画↓↓




※2022年(令和4年)8月上旬