(前回記事の続き)
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JR根室本線 幾寅(いくとら)駅
幾寅駅の駅舎には、実在しない「幌舞駅(ほろまい)」の駅名板。
ここは、1999年(平成11年)公開の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地になった駅で、幌舞駅はこの映画設定上の架空駅。映画では炭鉱輸送の終着駅として登場。
実際の駅名「幾寅駅」はこちらに小さく表示。
駅前には映画で使われた気動車のカットボディも保存
映画撮影のために改装された幾寅駅の駅舎(「幌舞駅」は映画上の駅名)
駅舎内
駅舎内は、映画ロケーション記念展示コーナーにもなっている。
幾寅駅発車時刻表。現在は全てバス代行輸送。下り方面4本、上り方面5本のみの閑散区間だが、富良野駅〜幾寅駅間は朝夕を中心に学生が大勢利用する。
駅舎内は今も綺麗に保たれている。
映画ポスター
駅舎内は、綺麗に飾られた花の良い香りが漂う。
ホーム側
ホームは、駅舎から一段高い位置にある。
ヒマワリが咲く北国の短い夏
駅舎脇には、国鉄時代のコンテナが置かれている。
こちらが本当の駅名
ホームから見下ろす駅舎
列車が来ないホーム。
台風災害で長期不通の上、幾寅駅を含む根室本線富良野〜新得間は廃止が決まっている。
新得駅、帯広駅方面を望む。
ホームから望む駅舎と、南富良野町の中心・幾寅の街
駅前には、映画に登場した気動車のカットボディ
東鹿越駅、富良野駅、滝川駅方面に延びる線路
廃止も決まり、二度と列車が来ることのない災害不通区間の線路
新得駅、帯広駅方面に延びる線路
腕木式信号機がオブジェとして保存
駅前には映画記念植樹
映画で登場した気動車「キハ12 23」(キハ40 764)のカットボディを静態保存。
映画「鉄道員(ぽっぽや)」用改造車「キハ40 764」
映画撮影用として、当時釧路運輸車両所に所属していたキハ40 764をJR北海道苗穂工場で大改造。同作品に登場するキハ12形を再現するため、側窓部をバス窓風に、車両前面のパノラミックウィンドウを平窓に、前照灯を1灯式に改造。
また、塗装は経年劣化の汚しを表現し、形式番号表記は「キハ12 23」とし、映画撮影に使用。
撮影終了後は、JR北海道旭川運転所に配属し、前照灯をシールドビーム2灯化、本来の形式番号「キハ40 764」を小さく追加表記。
根室本線の滝川〜富良野〜幾寅〜落合間の臨時快速列車「ぽっぽや号」等として走行。その後石北本線で運用された後、廃車。
廃車後に、車体が2分割され、先頭部側のカットボディを幾寅駅前に保存。
※2022年(令和4年)8月上旬