道南いさりび鉄道 / 津軽海峡沿いを走るキハ40首都圏色【夏の北海道②】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(道南いさりび鉄道キハ40  @函館駅)



★過去記事↓↓↓





木古内駅(道南いさりび鉄道)
木古内駅は、北海道新幹線が開通するまでは、本州と北海道を結ぶJR在来線特急列車も停車していた。またかつては、JR江差線(2014年(平成26年)木古内〜江差間廃止)や国鉄松前線(1988年(昭和63年)廃止)があった。

2016年(平成28年)3月の北海道新幹線開通により、JR北海道江差線(五稜郭〜木古内間37.8km)は、第三セクター「道南いさりび鉄道」の道南いさりび鉄道線に移管。

JR北海道から移籍した道南いさりび鉄道のキハ40形気動車。車体塗色は車両によって異なる。キハ40 1796 濃赤色(豊穣)。

道南いさりび鉄道は交流電化路線だが、電化設備を使用するのは本州と北海道を結ぶJR貨物の貨物列車と、JR東日本の豪華クルーズ列車「TRAIN SUITE 四季島」のみ。
普通旅客列車は全て元JR北海道のキハ40形気動車を使用。



道南いさりび鉄道の木古内駅入口。JR北海道新幹線の木古内駅からは連絡通路を若干歩く。



駅舎内には様々な展示物








木古内駅ホームで発車を待つ普通・函館行き

旧国鉄首都圏色(タラコ色)を復刻した「キハ40 1807」

「キハ40 1807」は国鉄時代の1984年(昭和59年)に新潟鐵工所で「キハ40 131」として製造。その後「キハ40 807」→「キハ40 1807」と2度改番。製造後の配置先は北海道(国鉄、JR北海道)の池田、釧路、苗穂、函館。現在は道南いさりび鉄道所属車であるがJR北海道函館運輸所に配置。


かつて在来線ホームのあったJR海峡線側のホームは、今は旅客列車は発着しないため撤去されている。

極寒地仕様の北海道のキハ40は、本州・四国・九州のキハ40とは仕様が異なる。乗降扉付近はデッキ付き。

便所








乗務員室

運転台



車内は国鉄時代とあまり変わらない。

窓は一段上昇式の開閉窓。内側にもう一枚冬季用の窓がある二重窓構造。

客室の扇風機のスイッチ。冷房が付いていないため、夏季は扇風機(今は送風ファン)が稼働

一区画だけ二人掛けボックスシート



海側の窓下のシール「天気が良い日は函館山が見えます」

極寒地仕様のため二重窓構造。窓の内側にもう一枚窓がある。夏は上部に格納。


二重窓を閉めるとこのような状態


4人掛けボックスシート。モケットは国鉄時代と同じ青色。



ワンマン運転を実施






駅名板

北海道で昔から馴染みのこのサッポロビールの広告は、同社との契約変更等により、北海道全域で撤去が進んでおり、間もなく見られなくなる運命






「南イサ」と書かれた道南いさりび鉄道キハ40。JR北海道函館運輸所で保守管理等を行っている。


極寒地仕様の北海道のキハ40の窓は、他の地域のキハ40より小さく一段上昇式。かつての極寒地用気動車キハ22形のような形態。












道南いさりび鉄道線の上磯〜木古内間は本数が少ない。





木古内から函館へ
12時51分、木古内(きこない)駅を発車









札苅(さつかり)駅



非冷房のため夏季は窓を開けて涼を取る。





泉沢(いずみさわ)駅


ホームは2面3線




釜谷(かまや)駅

ワム80000形貨車改造の駅舎




車窓には津軽海峡




前方に函館山が見えてくる。






渡島当別(おしまとうべつ)駅


トラピスト修道院の最寄駅

駅舎は郵便局との合築




当別トンネル




函館湾函館山を望む。

函館山の左側は、函館市街







茂辺地(もへじ)駅


近くには「北斗星広場」があり、かつて上野と札幌を結んでいた寝台特急「北斗星」で使用されてした寝台客車2両を静態保存。





茂辺地〜上磯間には矢不来信号場(やふらいしんごうじょう)がある。

前方には函館の市街地




上磯(かみいそ)駅

函館近郊に位置する上磯駅は道南いさりび鉄道線の主要駅。上磯〜函館間は区間列車があり、この先は本数が約2倍になる。

かつては、上磯駅から日本セメント(現・太平洋セメント)上磯工場への専用線や、上磯工場と峩朗鉱山(石灰石)・万太郎採掘場(粘土)を結ぶ鉱山鉄道が存在していた。



上磯を発車すると、東久根別までの区間は駅間距離が短い区間



清川口(きよかわぐち)駅
駅舎は、観光列車「ながまれ」号のデザインの塗装






久根別(くねべつ)駅

1954年(昭和29年)建築の木造駅舎





東久根別(ひがしくねべつ)駅




七重浜(ななえはま)駅 
かつては、アジア石油函館製油所(現・コスモ石油函館物流基地)への専用線があった。

函館発木古内行きと交換

キハ40 1815 白色(禊)




青森と函館を結ぶカーフェリーが発着する函館フェリーターミナルが近い。




右側後ろから、非電化の有川棧橋引込線と合流

この引込線は、2.1km先の有川埠頭に面したJR貨物函館貨物駅に延びている。


 


JR北海道五稜郭車両所



五稜郭(ごりょうかく)駅
JR貨物五稜郭機関区が隣接

ここからJR北海道函館本線に乗入れ、函館まで直通する。

本州と北海道を結ぶ貨物列車は、五稜郭駅でスイッチバックを行うとともに、電気機関車とディーゼル機関車の付替えを行う。

五稜郭から先、札幌方面の貨物列車を牽引するDF200形ディーゼル機関車




前方に函館山が迫ってくると、間もなく終点の函館駅
 

JR北海道函館運輸所
道南いさりび鉄道の気動車も共同使用している。


DD51形ディーゼル機関車


大きくカーブを描く函館駅に入る。



函館本線普通列車と道南いさりび鉄道線が発着する1番線に入る。



13時56分、終点の函館(はこだて)駅に到着





道南いさりび鉄道の銘板も新たに取り付けられている。




頭端式の函館駅



折返し14時06分発の上磯行きに。







※2022年(令和4年)8月上旬