モノコックバス乗車 / 牧歌的な風景の中を行く温根別スクール線 往路【夏の北海道⑨】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(北海道の士別軌道に残る動態保存モノコックバス)




士別軌道モノコックバスに乗車
JR宗谷本線・士別駅近くにある士別軌道本社(北海道士別市)

ここには、営業用としては全国に数台しか残っていない懐かしいモノコックバスが現役。

現在も路線バスとして活躍するモノコックバスは、士別軌道を含め、日本で僅か4台(その他、動態保存のモノコックバスは日本に数台残る)。
うち3台は、伊予鉄南予バス(愛媛県)、沖縄バス(沖縄県)、東陽バス(沖縄県)に残存しそれぞれ不定期運行。今も定期で活躍するモノコックバスは、全国でここ士別軌道の1台のみ。

冬季を除き路線バスとして定期運行。運行路線は日によって異なり、士別軌道の公式ホームページで公表している。





この日は土日祝日で、モノコックバスは、「温根別スクール線」の一往復に充当

士別軌道本社敷地内の車庫から、本社敷地外の公道を周り、待合室のある本社社屋前にやってきた。







1982年(昭和57年)製造のモノコックバス「日野K-RC301P」。約40年前から活躍する歴史的車両。

路線バスとして定期運行するモノコックバスは、全国に数台しか残っていない。定期運行のない動態保存車両を含めても、全国に数える程度しか残っておらず、今ではボンネットバスよりも稀少な存在。

モノコックバス乗車目当ての乗客向けの往復乗車券(記念品付き)を本社窓口で購入し、バスに乗車

懐かしい車内

窓は横引き式。二人用座席の背もたれには白いビニール製のヘッドカバー。

アナログな運転席


後部

最後部

後部窓



中扉




中扉のステップ


開閉窓

車内に冷房は無い。

右後部側面にある非常口


降車用ブザー




温根別スクール線  往路
温根別スクール線の運用に入った、士別軌道本社発・南12線行き路線バス9号「モノコックバス」
12時00分、士別軌道本社停留所発車

この先、主な停留所の時刻は、市立病院12時05分、東4北6  12時10分、西士別12時20分、温根別12時25分、南12線12時35分の順

士別駅前を経由。駅前からの乗客はいなかった。

モノコックバス車内からJR宗谷本線・士別駅ホームを望む。


士別駅舎

ひとけの無い駅前通り

温根別スクール線の乗車便の地元利用者は1.2名。あとはモノコックバス乗客目的の乗客が数名。

丸みを帯びた天井。現代のスケルトンバストとは構造が違い、車体外板自体に強度を持たせている。




後部の窓



横引き式開閉窓

非冷房車のため、窓を開け、北海道の爽やかな風を車内に取り込む。

座席脇の手すり


ブレーキを踏んでいる間だけ、運転席後ろの「急停車に注意」の表示板が点灯する。

ステンレス製パイプの荷物棚




天井


側窓の上部には、カーテンレールが残る。

右後部側面の非常口


しばらく士別市街地をまわる。

高架橋でJR宗谷本線を跨ぐ。



やがてバスは郊外へ。

士別は「羊のまち」。緑の牧草地帯が広がり始める。

バスは木々が広がる丘を通り過ぎる。




丘のアップダウン




広大な畑が広がる。



北海道らしい風景の中を走る。







窓を開けると、非冷房のモノコックバスの車内に、北海道の爽やかな風が入る。

モノコックバスは牧歌的な風景の中を快走















車窓は、牧草地と畑の連続



学校が夏休み期間中であり、市街地を抜けると、乗り降りする地元客はほぼいない。







終点・南12線  到着

間もなく終点。サイロのある牧場敷地内の回転場でバスは折返しのため、方向転換。





12時35分、終点の「南12線」停留所に到着


タイヤ上の座席

最前部


運賃箱


運転席


モノコックバスは、折返し発車まで5分間停車

終点まで乗り通した乗客は、モノコックバス乗車目当ての数名のみ。







士別軌道HPより


★動画↓↓↓