原野の中の無人駅からフェリーターミナルへ / 大型フェリーで北海道を後に【夏の北海道㉞】 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(苫小牧東港 新日本海フェリー「ゆうかり」)




JR日高本線・浜厚真駅
勇払原野の中にぽつんと佇む小さな無人駅・浜厚真(はまあつま)

この駅から徒歩で、1.6km離れた所にある苫小牧東港(周文埠頭)のフェリーターミナルへ向かう。徒歩20分程度。

浜厚真駅前は国道や集落から離れ、人家も人影も殆どない。


どんより曇り空の夕方の荒涼とした風景

日高本線の踏切


鵡川方面へ向かう線路

苫小牧方面。勇払原野を走る日高本線。


徒歩で厚真川を渡る。

向こうに見えるのは、日高本線の橋梁



数日前までの大雨で川は茶色く濁る。







苫小牧東港(周文埠頭)は、苫小牧駅から25kmも離れた所にあり、JR日高本線の浜厚真駅が最寄駅だが、
鉄道でフェリーターミナルに向かう乗船客はまずいない。

原野の向こうに見えるのは太平洋

原野の中にある苫小牧東部工業地帯


厚真川を渡ると、苫小牧東港(周文埠頭)が見えてくる。

新日本海フェリーの大型フェリーが停泊中






苫小牧東港(周文埠頭)の新日本海フェリー


苫小牧東港(周文埠頭)のフェリーターミナルに到着


長距離フェリーが停泊

新日本海フェリーの苫小牧東港発、秋田港経由・新潟港行き大型フェリー「ゆうかり」


新日本海フェリー苫小牧ターミナル

JR南千歳駅から連絡バスの便がある。所要片道約45分。

新日本海フェリー「ゆうかり」
総トン数18,229t、全幅26.5m、全長199.9m 航海速力22.7ノット、旅客定員846名、車両積載台数トラック146台・乗用車58台 

苫小牧東港発、秋田港(秋田県)経由・新潟港(新潟県)行き。この日は新潟港行きだが、敦賀港(福井県)まで行く日もある。

新日本海フェリーは、長距離フェリーのパイオニア。「SHKライン」グループの中核。
故・入谷豊洲氏が率いたSHKラインは、S(新日本海フェリー)、H(阪九フェリー)、K(関釜フェリー)の他、東京九州フェリー、オーシャン東九フェリー、関光汽船などで構成する一大海運グループ。クルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」(日本クルーズ客船)も有していたが2023年(令和5年)1月に同船は引退し、クルーズ船事業からは撤退。

船の上層階には、プライベートバルコニー付きの上級船室が並ぶ。



新日本海フェリーは、日本最大級のフェリーを8隻保有し、舞鶴〜小樽、敦賀〜苫小牧東港、敦賀〜新潟〜秋田〜苫小牧東港、新潟〜小樽の航路を有する、日本を代表する長距離フェリー会社。












苫小牧東港フェリーターミナル内
新日本海フェリーの写真を展示



新日本海フェリーと同じSHKグループとして新しく設立された、東京九州フェリーのポスター。新日本海フェリーと東京九州フェリーで船舶を入れ替える時もある。


ターミナル内には、新日本海フェリーの船舶模型を展示






















北海道土産や日用品の揃った、フェリーターミナル内のショップ


フェリーターミナル内の食事・カフェスペース


日が暮れ、船の窓から漏れる灯り

乗船開始時間まで、フェリーターミナルで時を過ごす。








新日本海フェリー「ゆうかり」乗船
18時50頃、徒歩乗船客の乗船開始


ボーディングブリッジから乗船し、船内3階へ。

エントランス


案内所(インフォメーション)

客室は上部の3層。下層部は車両積載スペース

3層吹き抜けのロビー



5階へ。





個室の通路


最上級のスイートルームの入口。4部屋ある。


デラックスAツインルームへ。









デラックスAツインルームは、部屋内にバス・トイレ付き


専用バルコニーも付いている。

専用バルコニーからの眺め(前方)

向こうには、苫小牧東部工業地帯の夜景

北海道電力苫東厚真発電所

専用バルコニーからの眺め(後方)





苫小牧東港を出航
出港5分前に銅鑼(どら)の音。蛍の光が流れ、間もなく出港。


19時30分、苫小牧東港(周文埠頭)を出港

汽笛を一回鳴らす。

静かにゆっくり岸壁を離れる。




とても長い外部右舷デッキ



勇払原野の中にある苫小牧東港フェリーターミナル
市街地にある苫小牧西港フェリーターミナル(太平洋フェリー、商船三井フェリー、シルバーフェリーが発着)とは全く違う所に位置する。










船はゆっくり向きを変える。


長い外部デッキ


どんより曇った空

北海道電力苫東厚真発電所

低い雲が垂れ込める。



北海道を後に、
苫小牧東港から秋田港まで413km・約12時間、新潟港まで637km・約20時間の船旅の始まり。
ちなみに敦賀港(福井県)までは、苫小牧東港から秋田・新潟経由で1,074km・約34時間。


※2022年(令和4年)8月上旬





★過去記事↓↓↓


















(続く)