被告の供述に続く、連日更新!(笑)

 

コレ仕上げるのに時間使って

まだ直くん完成してないのですが、

明日参観日で休み取ってあるので

なんとかそこで完成させて

14日に公開したい!と

意気込むにょへ子です( ̄▽ ̄)

 

 

そのためにも、次男の制服の裾直しを

今日中に終わらせなくてはッ(゚Д゚;)

次男の学校、基本体操服&ジャージで

過ごすので今日終わらなくても

大丈夫ではありますが……。

 

入学前には大丈夫だった丈が

2学期終わり頃には

もうすぐくるぶし見えるかも?

な状態だったのが、

最近見たらくるぶしガッツリ

見えとる!!!!

という具合に。

 

 

私服も、長男の背に近づいてきたから

お下がりでは回らなくなってきて

中学入学以降は新調していますし。

 

にょへ子の脳内では

どしゃ降りの雨の中

水遊びをした時代の

小さいイメージだった次男の

目覚ましい成長っぷりに、

嬉しい悲鳴を上げております。

 

にょへ~っ!(゚Д゚;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは本題へ。

 

戦隊物語といいつつ

ほとんど戦隊活動を書いていない

日常シリーズ(笑)

高校卒業後専門学校へ通う

もっちーこと望月紫晴くん

(☆けぽる☆さんのオリキャラ)

視点の妄想です♪

 

 

 

↓↓↓学生黄藤くん↓↓↓

&もっちーの妄想まとめ

 

高2

 

 

・長期休校中のやり取りを綴った

『いつだってそばに』

 

・黒執着心と書いて

クロトリツキミちゃんに脅迫された

『守りたいものがあるから』

(☆前編中編後編)

 

・黒執さん問題解決後に誘われた

ドキドキなAV鑑賞会エピソード

『黄藤くん、危機一髪!?』

(タイトル変えましたw)

 

・ブレ黄の交流が再び始まった

修学旅行妄想

『月にねがいを』

(前編後編)

 

・黄藤くんともっちーの♡友達

近藤さんが接近!?な

『縮まって、広がって』

(前編後編)

 

・クリスマス旅行のために

アルバイトを始めるもっちー視点な

『旅行前にもまたひとつ』

(前編後編)

 

・もっちーが誘惑に苛まれるお話

『丸い誘惑』

 

・互いに大事に想っているのに

すれ違うふたりの

『掛け違えるふたり』

 

・ついにクリスマス旅行へ☆

『青いふたりのクリスマス』

(前編後編)

 

 

 

 

高3

 

 

・マスク越しの○○!?

『マスクですから!』

 

・誕生日だけどモダモダ真っ最中な

『18歳』

 

・恋に失敗した黄藤くんのその後を綴る

『もうひとつの短冊』

 

・ついに黄藤くんが吹っ切れるハナシ

『…翔べ!』

 

・『ひだまりハウス』の子どもの

誕生日を祝う

『笑顔が見たいから』

 

 

 

19歳

 

・新たなバイトスタッフ加入に

もっちーが頭を抱える

『受難は続くよどこまでも』

 

 

 

20歳

 

・エイプリルフールの日に

子ども達をからかうもっちー視点の

『もうひとつの嘘』

 

・黄藤くんの秘密基地計画を

もっちーが追跡!

『同じ穴のムジナ』

(前編後編)

 

 

このようにつかず離れずな二人の

様子を綴った妄想を、

思いつくままに垂れ流したいと思います^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は、10月1日の話。

賢一くん家出シリーズの

第32話第33話第34話を経て

賢一くんが帰宅したあとの

『ひだまりハウス』の様子を

お送りいたします。

 

掛け持ちのバイトが終わったもっちー。

バイト先の新商品を差し入れしようと

『ひだまりハウス』に向かいますが…。

 

 

 

 

 

 

《注意!》

  • 内容が重めです
  • もっちーと黄藤くんはくっついていないので糖度低め!

 

ご容赦いただけるかたのみ、

スクロールをお願いいたしますm(u u )m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

掃除戦隊物語

「収束後の舞台裏」

 

 

10月1日。

この日はアイスクリーム専門店の

バイトを開店準備からこなし、

おやつの時間帯が過ぎた頃に退勤。

フレーバーや包材、

店内の装飾の切り替えや

ハロウィンを意識した限定商品の

作成やキャンペーンの告知に

明け暮れていたけど、

夏の繫忙期に比べれば

生易しい忙しさだ。

 

(客足が途絶えた隙に、差し入れの

カップアイスも作れちゃったし)

この日の『ひだまりハウス』の

シフトによると、閉所時刻にいるのは

光希と所長の2人。

この組み合わせで入っているときに

その月の新作フレーバーを含む

セットを差し入れして

3人で雑談するのが、

楽しみになっていた。

 

所長には新作か

時期限定フレーバーを選び、

光希はいつ何時でもバニラ味。

別にどの味を持って行っても

喜んでくれるんだけど、

バニラアイスを見る目は

他のフレーバーの時よりも

キラキラしてるんだもんなァ…。

 

 

 

 

ルンルン気分で大きな駅から近い

ショッピングモールを出て、

駅の反対側にある緑地公園へ。

雑木林を通っていくと、

『ひだまりハウス』が入っている

複合施設までショートカットが出来るのだ。

 

「あの犯人、

その日運動会があった学校の近くに

出没して、下校後外で遊ぶ

子ども達を撮影してたらしいぞ…」

「重度の体操服マニアで、

運動会の後は体操服のまま

遊びに出掛ける子が多いからって……」

途中、2人の警官が立ち話をしていて

込み入った様子だったけど、

周囲が荒れた気配もなければ

警官以外の人間がいない事から、

殺人事件ではなさそうだ。

 

(変な事件じゃなくてよかったァ。

『ひだまりハウス』も近いし

ガキんちょどもに何かあったら

大変だからなあ)

僕の自慢の長い脚で、

警官の横を軽やかに素通り。

日曜日は閉所時刻が早いから

『ひだまりハウス』のプレイルームは

薄暗かった。

「所長センセと光希お疲れーっ!

今月のアイスだよー」

所長を含むスタッフ専用の部屋へ

飛び込むと……。

 

 

 

 

「アレ?何してんの2人とも」

僕の目に飛び込んできたのは、

スタッフの机に突っ伏した光希と、

専用席で、神妙な顔して

パソコン業務をしている所長だった。

 

「アーッ分かった!もしかして

所長センセに怒られたとかァ?」

「そうね。半分当たってるわ」

たまに怒ると恐い所長だけど、

普段は冷静な人だ。

さしずめ、光希がよっぽど目に余る

無茶をやらかしたってカンジだろう。

まァ怒り役ばかり増えても

イイ事はないだろうから、

僕は慰め役に回ろうと決める。

 

「そっかそっかァ!光希可哀想にィー。

恐かったよねェ?よォーちよち!」

僕のいささか失礼な発言を

気にも留めず、パソコンと

睨めっこしてる所長の傍らで

光希の頭を撫でていると――――。

 

 

 

 

「…俺は。間違ってたのかも」

「……うン?」

これまで放心状態だった光希が、

ようやく口を開く。

 

「あのとき…どうすれば

良かったんだろ。

仮に俺が抱き締めたところで、

あいつが本当に求めてるものは

あげらんないし…」

「えええええええっっっ!!?」

光希の言葉に、僕はヤカンで

殴られたような衝撃に見舞われる。

 

「なっ!なんなの!?恋煩い?

ってか好きな人出来たんだ??

黙ってるなんて水臭いなァー!」

光希の想い人に対する嫉妬を隠すため

冗談めかしてみせるが。

 

 

 

 

「違うわよ紫晴くん!」

「?」

「ミツくんはきっと、

ケンちゃんの事言ってるのよ」

「ケンちゃんって、

……ケンイチの事?」

 

“ケンショウ”とか、“ケンユウ”など…。

『ひだまりハウス』に

週末と長期休み限定で利用する

未就学児も含むと、“ケン”が付く

名前の子は何人かいるが、

所長が“ケンちゃん”と呼ぶ

ガキんちょといえば

チビなくせして態度は一人前な

4年生の事を指している。

 

「でもケンイチって、土日は休みだよね?

しかもきょうはアイツ運動会じゃん?

何でいまここで落ち込んで…うわッ!?」

「聞いてくれるのかもっちー。」

所長に向かって尋ねると、

抜け殻のようだった光希が

がばっと起き上がり、事情を語った。

 

 

 

 

「はアアァァァッッッ!!!?

ケンイチが家出と暴言の被害に遭って、

変態したァァァァ!!?」

「蝶じゃないんだから

変態はしないってば。」

光希の言葉に、目を引ん剝く。

 

「暴言の被害に遭って家出している途中、

変態に襲われてたんだよ」

「イヤ頭ではわかってたケド!

何なのその怒涛の展開!!!

ケンイチは無事なの???」

「大丈夫よ。変態はミツくんのおかげで

未遂に終わって、お父さんに

迎えに来てもらったから」

「そっかァ。良かったァー」

とりあえず、チビが無事な事がわかり

安心するが。

 

「ってか家出ってどういう事!?

暴言って事はあの弟が原因?」

「そうなんだよ。

誕生日の外食だけじゃなく運動会も

ケンジくんの仮病で阻止されて。

ついに堪忍袋の緒が切れて

暴言の録音データをお母さんに

暴露した結果、ケンジくんが

過呼吸おこして、反省させるどころじゃ

なくなったんだってさ」

「ナニナニナニ!

誕生日に運動会に…録音データァ!?

僕初耳なんだけどォ!」

「私も初耳な事だらけで、

ケンちゃんから話を聞いたときは

びっくりしたわよ…」

 

9月は就活が理由で

あまりここのバイトに入れず。

8月はチビが来なかった事もあって

近況を聞いていなかった。

それまではたびたびチビ本人から

被害は聞いていたが、

まさかここまで酷くなっているとは…。

 

 

 

 

「ケンイチってさ。…すごく軽いんだ。

ウチの咲希や未希とは、

比べ物にならないくらい」

「まァ身長差が

20センチくらいあるからねえ…」

突如男子と体重を比較された

哀れな女子どものため、

それとなくフォローしておく。

 

「あんな小さな子どもが、

頑張って家族と向き合い続けて、

それでも限界になって声を上げたのに。

暴言による心理的な被害の場合、

自傷行為のように目に見える傷がないと

機関はすぐに保護出来ないんだって。

それを未然に防ぐのが重要なのに

怪我してからじゃ本末転倒だろ?って

言いたくなるよ」

「通報が間違っていないか、

慎重に確認しなきゃなんだろうね」

 

(延々とくだをまくなんて、珍しいな)

他責志向とは対照的な性格の光希が

公的機関の不条理をただ

ぼやくという事は珍しい。

本当はもっと、吐き出したい事が

あるんじゃないだろうか…。

 

 

 

 

「…理屈ではわかっていても、

釈然としないんだよ。

ケンイチは縄梯子から落ちそうなとき、

自分から手を離したって言ってたんだ。

手を離した時点で

それはもう自殺行為だろ?」

「…マジで?」

「結局、身体が勝手に動いて

着地したらしいけど。

あいつ俺の前で、

消えたいって言ってたし…」

その話を聞いて、サッと血の気が引く。

 

「なのに身体が無傷だから

緊急性がないって、おかしくないか?」

「確かにお役所とかは、

融通効かないトコあるかも。

“型”を守らないと、秩序を

維持出来ないのかもしれないし…」

動揺を押し込めながら、

意識的に相槌に徹していると。

 

 

 

「でもさ。そもそも俺が、

誕生日の件を知った時点で

所長に報告していれば、

機関がどうのとか、ケンイチに

話す必要もなかったんだよな」

目を伏せ、ぽつりと零す姿を見て

胸が痛む。

 

「俺は…。愚痴を口外しない事で

ケンイチの吐き出す場所を

守っているつもりでいた。

でも俺がその場で動かなかったせいで、

ケンイチがあそこまで

追い詰められたんじゃないか…って

胸が痛むよ。

保護してもらえないと聞いても

冷静に受け止めてるように見えたけど、

心の中では、行くあてがないと知って

どんなに怖かったか……」

 

おそらく、これが光希の抱える憂鬱の

原因なんだと思う。

特にあのチビは、僕たちがバイトを

始めた日に入ってきたガキんちょで、

光希の妹たちと同じ学年。

思わず情が湧いてしまう気持ちは

わからなくもない。けど…。

 

「でも!一番悪いのはあの弟じゃん!

これが病弱な子どもじゃなかったら、

アイツをぶん殴ってやりたいくらいだ」

自分を責める光希を前に

居てもたってもいられず、

大声をあげる。


「慰めはいいんだもっちー。

殴るのはケンイチに止められたし」

「ええっ!ケンイチに言ったの?」

「お願いだから一発だけ。って

言ったけど駄目だ!って」

「そんな、誤解を招く言い方を……」

少し呆れたところで、

僕も少し冷静になる。

必死になって光希を庇うのは、

きっと。光希のため…だけじゃない。

 

 

 

「頼むから…自分だけを責めないでよ。

それを間違いだと言うなら、

僕だって同罪だもん……」

僕もまた、この日の出来事を聞いて

罪悪感に潰されそうだった。

 

しかも所長だけじゃない、

あの親父さんの溺愛ぶりを

知っていながら、チビにも

真実を伏せていたんだ。

もし僕が、名前の由来や

お前は親父に愛されてるんだって

チビに伝えていたら。弟の暴言を

あんなチビな身体ひとつで受け止めず、

親父さんに気兼ねなく頼れたのかも……。

 

 

 

 

それぞれが自分の行いを振り返る間、

部屋の中は痛い程に静かだったが。

 

「…そうね。

子どもが思い詰めたという事実は、

決して結果良ければすべてよしで

片付けてはいけない。

でも私たちに出来る事は、

反省を今後に活かしていく事しか

ないんじゃないかしら?

幸いケンちゃんも無事だった事だしね」

所長の一声で、沈黙が破られる。

 

「子どもの発言全てを

逐一報告しろとは言わないけれど。

今後は子どもの様子に違和感があったら

必ず報告する事。――いいわね?」

「はい。」「了解」

所長に返事をしたあと、

光希と顔を見合わせ頷き合う。

少し気まずそうな顔をしていたけど、

僕も同じように映っているに違いない。

 

所長の言うとおり、この反省会で

帳消しになるとは思わない。

でも僕がいま出来る事は、

この後悔とか痛みも

ひっくるめて抱えて立ち上がり。

再びガキんちょ達と

向き合っていく事なんだ…。

 

 

 

「この仕事を始めてから

色々な子を見てきて、

場合によっては機関との橋渡しも

した事があった。

でも家庭の事情なんて千差万別で、

その子にとって何が最善なのか

正直毎回手探り状態だもの。」

「俺は気持ちが昂ると

周りが見えなくなってしまうので。

保護者の方にとっては

きつい事も言ってしまってるかも…」

「虐待という言葉は良くなかったわね。

ただあのときのケンちゃんにとって、

味方の存在は必要だったと思う。

ミツくんもフォローすべき場では

フォロー役に回ってくれているし、

今後も持ちつ持たれつで

やっていきましょう。」

「はい。」

あの痛い程の緊張感が消えたあとも、

僕たちは話し続けた。

 

 

 

「保護者との関わりって、

難しいよねえ。

僕らの言い方ひとつで

親を追い詰めちゃうかも?~とか、

気ィ遣うし……」

「さじ加減に悩むよな。

保護者の顔色ばかり伺って

肝心な子ども達に窮屈な思いを

させるのも違う気がするし」

 

このバイトを始めてから、

保護者との付き合いも大変だと

いう事を知った。

預けてる子どもに対する

罪悪感を持つ人も多い事も。

 

“○○が出来るようになった”

という他愛のない報告ひとつで、

泣き崩れてしまって対応に困ったり、

気持ちに余裕のない保護者に

“それ、○○も教えてないのかっていう、

ウチへの当てつけですか”って

突っかかられた事もあったからなあ…。

 

僕が、非の打ち所がない

イケメンである事。

それはすべての免罪符になると思って

生きてきたのが、このバイトを通して

世の中そんなに甘くはないという事を

思い知らされたワケだけど、

社会に出る前に勉強できて

良かったと思ってる。

 

 

 

 

 

 

話をしたあと、この日の目的だった

差し入れのアイスを取り出す。

来てから30分は経っていたけど

念のためにと、有料でドライアイスを

足しておいたおかげで無事だった。

「毎月ありがとうシハルくん。

…バニラはミツくん専用ね?」

「うん!所長センセはこの

真っ黒なアイスね!

こう見えてリンゴシャーベットなんだ」

「リンゴ!?

見た目だけではわからないわ…」

「ありがとな、もっちー。

いただきます」

 

2人が食べ始めたのを見て

僕も、かぼちゃ色が可愛い

時期限定アイスを食べ始めた。

途中、もしチビの居場所がなかった場合

光希が育てると発言した事が発覚。

 

「もしケンちゃんが

ミツキ先生と暮らしたいって言ったら、

ミツくんどうするつもりだったの?」

「本気引き取るつもりでしたよ。」

やや呆れ気味な所長の質問に、

光希は即答する。

 

「ハタチになったとき母から、

これまでの戦隊活動で得た報酬が

貯まっているから、

必要なときに渡すと言われてましたし。

卒業するまでは貯蓄とバイトの収入で

なんとかやって、企業に就職しようかと」

「うわあ面白そうっ!

僕が来年就職するから、

ルームシェアって形で3人で暮らせば

ちょっとは家計も楽なんじゃない?

家事も分担出来るしィ、

ケンイチの参観日には

その日休みだった方が行ってェ…」

「紫晴くん…驚かないのね」

「だって7年以上の付き合いだもん!

光希が突拍子のない事言うのにも

馴れっこだよ」

 

(もし実現すれば、光希と一緒に

暮らせたのかなァ…。

チビの幸せが一番だから、

親父さんと帰れて良かったんだけど)

 

 

 

 

僕は半年後、専門学校と同時に

このバイトから卒業する。

そしてパティシエとして

一人前になるまでの間、

同じ学校の仲間たちと、

ルームシェアをする事が決まっていた。

 

光希は大学生だから、

卒業はまだ2年も先。

ちょうど自分が卒業するタイミングで

妹達が中学に進学するから、

それまでは一緒に暮らしたいと

20歳の誕生日のときに言っていて。

本音を言えば、光希と

“友達”としてでもいいから

2人で暮らせたらいいけど、

誘うのをやめたのだった。

 

 

 

 

ちょっと残念な気持ちを、

カップと一緒に片付ける。

食事に誘うと光希は母親に

連絡を入れ始めるが、

ウチに食べにいらっしゃいと

誘ってくれたからお言葉に甘える事に。

 

「ケンちゃんを助けてくれて

ありがとう、ミツくん。

残ってくれたぶん、

お給料つけておくから」

「いいんですか?昼休憩取ってないのに」

「いま君がふて寝していた時間を

休憩扱いにしておくわ」

「ありがとうございます」

きっと光希のふて寝が終わるまではと

見守ってくれていたのだろう。

僕たちが帰り支度を始めると、

所長も身の回りを片付け始める。

 

 

 

 

「まァ実現しなくて

良かったんじゃナイ?

もし光希がケンイチの事で実家出たら、

未希ちゃんが黙ってないだろうし!」

「確かに。母さんは逆に、

狂喜乱舞しそうだよな。

ケンイチの顔気に入りそうだし」

「言えてるーっ!

ママさん、イケメンに甘いからァ」

 

外に出た頃には、光希はすっかり

いつも通りに戻っていた。

普段あまり愚痴を言わない性格だから

頼って欲しいとはいえ、

光希の悩みが解消して

元気でいる事が、何より嬉しい。


2人である事ない事言い合いながら、

光希の家へ向かった。

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

黄藤くんが淡々とした口調で

不条理を嘆く内容でしたが、

賢一くんの話し合いのときは

内心もっとヒートアップしていたはず。

 

元々子どもの事に関して

熱くなるタイプですし、賢一くんは

自分の妹ちゃん'sと同じ学年ですし、

熱くならないワケがないだろうなと。

 

 

 

ただあの場であまり黄藤くんが

熱く語り過ぎると、

その後賢吾さんがげんこつ落とす場面の

説得力?が欠ける気がして。

 

賢一くんから見て、

父さんはミツキ先生に言われたから

守ってくれてる』

ではなく、

父さんは俺を大事に思っているから

守ってくれてる』

と感じてほしい。

 

同じように健児くんを叱っていても

このちょっとしたニュアンスの違いが

お父様への信頼度、ひいては

今後の生活の安心度を

左右するのではないだろうか?と。

 

 

というのも、

賢一くんが小学校卒業後、

ミツキ先生と再会するまでに

3年半の空白があるのです。

その間も安心して暮らすためには、

父・賢吾さんとの絆を深め、

ミツキ先生だけが拠り所という

状況は避けたいところ。

 

 

そんな考えから、

脳内に浮かんだ黄藤くんと比べ

ずい分大人しくしました(゚∀゚)

 

実際、黄藤くんの台詞は

もっと沢山浮かんでいたし、

語尾に「!」がいっぱい

ついてたんですよ~っ

 

 

 

 

とはいえ、黄藤くんが

何より腹が立ったのは

自分自身に対してであり。

 

本当は厳しい現実を聞かせたり、

極限の状態で話し合いをさせる事を

させてしまい、悔やんでいたと思います。

 

そんな黄藤くんやもっちーを

軽はずみに前を向いて~と

させるのも違う気がしますし、

でも黄藤くん達が落ち込む間も

子ども達は自分たちの生活を

向き合っているワケで。

 

そのあたりの落としどころも

どう書いたら適当なのか?と

オマケ編ながらも、

頭を捻った部分であります(^▽^;)

 

 

 

今回も含めた家出編は

妄想族の妄想にしては

難しいテーマで。

頭を捻りっぱなしで

上手く言えないのですが。

 

3年前スノボ旅行代を稼ぎたくて

このバイトを始めた

黄藤くんともっちーにとって、

すごい経験の連続だっただろうなと。

大変な事もあったでしょうが、

人間として大きく成長し

イイ男への道を進んでいるなあと

感じております。

 

 

 

そしてこの時点で、

もっちーの就活が終わっていると発覚!

内定おめでとう

ございます(≧▽≦)

 

いずれもっちーの

『ひだまりハウス』卒業編も

かきたいけれど、きっと女子の半数は

泣くんだろうなあ(^▽^;)

 

 

 

 

 

そんなこんなで、約11ヶ月

重いテーマ続きでしたが。

次に『ひだまりハウス』の話を

公開するときは

賢一くんが異性とお出掛け!?編

という、

ギャグや若干の下ネタ発言も含んだ

軽い内容になりそうです(^▽^;)

 

(本当は時系列的に

溺愛解禁編が先に来るのですが、

長くなりそうなので

おいおい書く事にw)

 

 

 

モテとは無縁な

ちびっ子賢一くんが関わる異性

and

下ネタ発言という時点で
正体ネタバレしていそうですが(笑)

 

――――はたして

その異性の正体とは!!?(笑)

 

 

 

下ネタ許せるかたは、

肩の力抜いてお付き合いください(^^ゞ

 

 

 

 

 

それではお付き合いいただき、

ありがとうございました(^^)