以前触れました、黄藤くんの

“第三の彼女問題”について

自分なりにしっくりきそうな道筋が

見えてきたので晒します(笑)

三編に分けて公開し、

今回ようやくタイトルつきました(^^ゞ

 

 

 

 

 

というワケで、

今回は高校2年生な

黄藤くん視点の妄想です♪

 

(☆前編中編はコチラです)

 

 

黒執着心と書いて

クロトリツキミちゃんに

脅迫され…。

もっちーの写真流出を防ぐため

カタチだけ黒執さんと

付き合う事にした黄藤くん。

トラブルの発端となった

黒執さんの“友達”にもけじめを

つけさせたものの、

まだ解放してくれなくて……。

 

 

 

 

 

《注意!》

  • 作文クオリティ御免!(笑)
  • 文中のもっちーは、あくまで自分の中のイメージを元にねつ造満載で書いたものです。本家はもっとカッコイイです!(≧∇≦)
  • 長文です^^;

 

ご容赦いただけるかたのみ、

スクロールをお願いいたしますm(u u )m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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掃除戦隊物語

「守りたいものがあるから 後編」 

 

 

 

(どうすれば、解決出来んだろう)
黒執さんから
紫晴と会う事を禁じられ、
俺は途方に暮れた。
「どうした光希!浮かねえ顔して。
…さてはお前、
また彼女に振られたのか?」
「振られた数なら、お互い様だろ」
「ンだよそれ。ひっでえなー」
突然肩を抱いてきた時田に、
悪態をつき返す。

浮かない顔をしている理由は
他にもあった。
中学時代の“友達”と
決別してからというもの、
黒執さんは、やたらと俺に
接触して来ようとする。
「なんで避けるのよ。
私たち、付き合ってるんでしょ」
「形式上だろ?」
「そう……だけど」

そんなやり取りを思い出して
息をついた。
(時田なら…。
俺と同年代の男子なら
皆女子と触れ合えるチャンスだと
思うのだろうか)
黒執さんの場合は
付き合う事になった経緯のせいで
抵抗があるのだと思うけど……。

これまで付き合った女子でさえ
触れたいという思いが
これっぽっちも湧かなかった
俺には、原因がわからない。

(まさか俺って、ゲイなのか!?)
そういえば、時田に肩を抱かれても
嫌だとは思わない。
明るく、誰にでもそういう
接し方をするやつだからと
理由を決めつけていたが、
まさか俺は……。


時田の方に、少し顔を向けるが。
「…うわ。ないや。絶対有り得ない」
「おい!いま俺のツラ見て
鼻で笑ったろ!」
あまりにも対象外過ぎて、
俺の脳が想像する事を
全力で拒んだ。
どうやら友達とのスキンシップは
平気だが、熱の込められた
スキンシップは受け付けないらしい。


「アンタきょう、
時田とくっついてたでしょ!」
「友達なんだから普通だろ」
「だったらもう、友達全員
誰とも会わないで!」
「言われる前から、
学校以外では会ってないよ」

紫晴だけ付き合いを
断つなんて出来なくて、
他の友達にも
彼女との時間を大事にしたいと
伝えてあった。

中庭で黒執さんと
昼食をとっていると、
バスケ部のメンバーに囲まれ
バスケを楽しむ紫晴が見えた。

「…ほら。あいつだって、
アンタひとりいなくなったところで
困らないのよ」
「そんなの…。
ずっと前から知ってる」

紫晴は、俺が怪我をすれば
合コンをキャンセルしてでも
付き合ってくれたし、
俺の事を必要だと言ってくれる。
でもそれは、
『仲間のうちの一人』としてであり、
俺ひとりだけが
特別なわけじゃないなんて事、
…言われなくてもわかってるんだ…。

「でもあいつは…。
大勢の友達のうちの一人として、
俺を大事にしてくれる。
それで充分だよ」
「アンタって、本当に腹立つ男…!
誰からも大事にされない
私の気持ちなんて
わからないんでしょうね!」

(また、その文句か)
なんでも彼女は、
家庭では器量のいい姉と比べられ、
過去に付き合った男からは
虐げられたとか。
そして友達に裏切られた、
世界で一番不幸な人間だという。

(だとしても。俺の事まで
孤立させようなんて間違ってる)
空になった弁当箱を片付け、
さっと立ち上がる。
午後の授業に備え、先に教室へと戻った。






そんな生活が始まって、
最初の週末。
平気だと思っていたけれど、
想像以上に彼女との交流に
エネルギーを
使っていたのかもしれない。
彼女と会わなくてすむ二日間は、
身体がやたらと軽く感じた。
もっとも、週末も会えと
要求されてはいたんだけど。


土曜も日曜も、午前中は清掃活動、
午後からは訓練に励み…。
帰宅前は、清々しい気持ちで
シャワーを浴びる。
「おい黄藤!
パンツ姿で歩くなよ」
「すみません、開放的でやめられなくて」
先輩隊員に謝ったあと、
備え付けの浄水器の水を飲んで
喉を潤していると、
呆れたといわんばかりの
ため息が聞こえた。

しかし服を着て、廊下を歩く最中
これから訪れる平日が頭をよぎり
暗い気持ちになる。
俯き、息をつこうとした、そのとき。

「あーいたいた!
ちょっとこっちに来なさいよ」
「…ええっ?」
医務室から手が伸び、
強引に中へと引きずり込まれた。



「ミツくんアンタ、
最近元気ないんだって?
お母さん取り乱してたわよ」
「…母さんが?」
「アンタの前では
クールな母親気取ってるだろうけど
アンタが可愛くて仕方ないんだから」
俺を引き留めた犯人である
救護隊員・ドクターホワイトこと
サイコさんは、俺の母親とは
俺が生まれる前からの友人。
俺も小さな頃からなじみがあったため、
他の隊員がいないときは
ため口で話している。

「…それで原因は?
お母さんには言わないから、
話してみなさい?」
「それが……」



こうして事の顛末を、
初めて人に打ち明けた。
――もちろん、
盗撮された友人が
紫晴だという点は伏せて。

「あーあ。
アンタはつくづく、罪な男ねぇ…」
「罪?俺のどこが…」
「その女の子、ミツくんの事を
好きになっちゃったのね」
「今の話の流れから、
どこをどう切り取れば
そうなるのかわかんないんだけど」
「まあ最初は、ブレパちゃんの事が
好きだったと思うけどね」
「いや。あいつの事じゃないし」

(おかしいな。
ちゃんと隠したはずなのに)
それでも紫晴の名誉のため、
否定しておこう。


「ふーん。
それで、ミツくんはどうしたいの」
「彼女と別れたい」
「そう。なら、とっとと別れなさい」
「そうなんだけど。
俺がいなくなっても、
なんとか彼女が孤独にならない
方法があったら…って」
「あームリムリ。
彼女みたいなタイプは
他人がどうこう頑張っても
なかなか変わらないから。
自分の身を滅ぼしたくなければ、
とっとと離れるに限るわよ」
「でも…」
「彼女のような性格の患者も
沢山見てきたからわかるのよ。
今にアンタの家族にまで目を付けて
危害を加えるかもよ?
それでもいいの?」
「それは嫌だ」
歯に衣着せぬサイコさんは、
淡々と分析して言い放つ。


「…いい?
アンタはテレビに出てくるような
超人スーツを着たヒーローじゃないの」
「わかってるよ」
「そんな、作業着姿で戦うアンタが
大事な人を守るためには、
他の何かを切り捨てなきゃ
いけない時もあるんじゃないかしら」
「大事な人を、守る……」
反芻しながら、自身に問う。
本当は、皆にとって幸せな
解決法を見つけたかった。
でもそれが叶わないのだとすれば。


俺が真っ先に
守りたいものが何かなんて、
最初から決まっている。




「アンタの事だから、
どうせこれまでのやり取りを
逐一録音してるんでしょ?」
「どうしてわかるの?
すごいな、サイコさん」
「相手が変な手段に出ても
それを弾圧するための材料は
持ってるんじゃない。
だったらそんな弱気になってないで、
胸張って突き放しなさいな」

背中を押してもらえた事で、
一歩進む事が出来るような気がした。

「…ありがとう、サイコさん」
「アンタの事は、
身内のように思ってるから。
自分の気持ちを
大事にしてほしいの。
それにアタシやお母さん以外にも、
アンタを心配してる子が
いるようだし?
――たとえば、このドアの向こうとか」



「!」
「勝手に待っててごめん。
でもどうしても、
渡したいものがあって…」
ドアを開けると、
私服に着替えた紫晴が
ばつが悪そうにしていた。

(聞かれてない…よな。
防音壁になってるから
大丈夫なはずだけど…)
驚いていると、紫晴は俺の手を取り
様々な種類の一口サイズの
お菓子を置いた。
「みーちゃん、最近学校で
疲れた顔してたから。
コレ食べて元気出しなよ」
「俺……。
そんなに疲れてた?」
「そんなの、見ればわかるよ。
友達だもん」


言葉を聞いて、
胸に明かりが灯った。
…そして。

「…ありがとな、もっちー。
おかげで元気出た」
いま一番守りたいもののため
自分が決めた道を進むのだと
固く決意した。







「ねえ。
アンタ、休みの日に
こそこそ友達に会ってない?」
「こそこそとなんて会わないよ。
――これからは堂々と、
会いたいやつと会うから」


週明け。
難癖をつける黒執さんに
そう宣言すると、
彼女は顔を真っ赤にして憤怒した。

「今なら許してあげる!
だから私とキスするか、
友達全員の連絡先を消すのよ!
今すぐ消せ!!!」
「消さないし、キスもしない。
君の事は好きになれないし、
もう別れるから」

サイコさんいわく、
毅然とした態度を取るようにと
念を押された。
自分の主張を曲げずにいると、
黒執さんはここぞとばかりに
あの脅しを引っ張り出してきた。



「望月の写真をバラまくぞ!いいのか!!」
「バラまいたら君は、
犯罪者として逮捕されるな。
解放されて清々するよ」
「逮捕。…だと!?」
「これまでのやり取りは
全部録音してあるから。
ついでにあの“友達”も逮捕されて、
君は恨まれるだろうな」
「…よこしなさい!よこせ!!
ぶっ壊してやるぅぅぅぅっ!!!」
そこまで言うと、黒執さんは
女性とは思えない力で
俺のスマートフォンを奪おうとする。


だが、昨日も先輩たちに
しごかれた俺にとっては赤子も同然。
突き出された右手首を掴み、
後ろ手にして捩じりあげた。
「俺は女子には手をあげないけど、
犯罪者には容赦しない。

…お前こそ、早くその画像を消せ!」



機体の中のあらゆる機能から
消去された事を確認してから
解放すると、黒執さんは
顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。

(俺が…泣かせてしまったんだな)
少し胸は痛むが、後悔はしていない。
これまで流されるように

女子と付き合ってきたけど…。

何かを守るためには、
他の何かを傷つける事があるのだと
気づかされた出来事だった。







その後黒執さんの
「キスも出来ないヘタレだから
私の方から振ってやった」
という主張が校内に浸透していくが、
俺は、「もう終わった事だから」
のひと言で貫いた。
一切反応せず
関わらずにいるうちに、
彼女に新たな彼氏が出来たらしい。
修学旅行も平和に迎える事が出来た。

平和だけど、
自分から遠ざけた手前
友達には声を掛けにくくて。
ひとり自由時間を過ごそうとした俺に、
時田が声を掛けてくれた。
おかげで、楽しい自由時間を
過ごす事が出来て、ありがたかった。


そして……。
自由時間中仲間に囲まれていた
紫晴とも、夜にこっそり
出掛ける事が出来た。
「遊びたいときも気軽に声掛けてよ、
僕にとってみーちゃんは、
他の仲間とは違う
…特別なひとなんだからさ」

(特別だなんて。…嬉しいな)
両肩を包む手から伝わる温もりに
涙が出そうになったが…。


「……。うん!」
精いっぱい笑みを作って応えた。



(でも…。あの真相は、
紫晴にも一生秘密にしておこう)
夜の観光地をまわりながら、
改めて誓った。

 

 

 

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前~後編にかけて、

最初はもっちーに

ダメージを与える目的で

黄藤くんに近づいた

ツキミちゃんでしたが、

交流していくうちに

黄藤くんにシフトチェンジしたもよう^^;

 

ただ、彼女は

好きな相手に好きと言えない

不器用さん…というより

支配欲の強いヤバイ人だったので

最終的にターゲットから脱却出来て

黄藤くんよかったねって思います^^=3

優しい人だったり、

もしくは自分に自信がない人ほど

自分がなんとかしてあげなきゃ!

っていう負のスパイラルに

陥ってしまう気が((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

もっちーも人気が高いぶん、

一定数こういったファンもいて

大変だろうなあ(^▽^;)

 

 

 

 

そして。

こんな話が書きたい~という

記事を書いてからこの3日間。

思いつくがままに突っ走り、

完結しちゃいました(゚∀゚)

 

最初は黄藤くんに惚れたストーカーとか、

もっちーと関係があった設定~とか

考えてみたものの、

あの修学旅行妄想(前編後編)を

なかったものにor改変してしまう事に

躊躇いがあったので、

まったく弄らずに済む着地点が見つかり

自己満足☆(゚∀゚)

 

あと、ただただ4人の彼女を相手に

失敗しっぱなしだったときと比べて、

少し前進する黄藤くんに

変われたんじゃないかな~と♪

 

もっちーは、知らぬところも含め

色々災難でしたが^^;

自分の“想い”に悩み

紆余曲折していた頃なのかと。

お互い青くて、

これもまた青春!?なんて(//∀//)

ブレ黄初ちゅーまであと1年!

早く来ーい(・´з`・)

 

 

 

と、ドタバタ更新をしてきた当Blog。

自己満足クオリティーを

公言しているとはいえ、

拙い部分もあったかと思います^^;

温かくお付き合いくださったかたに

感謝です☆

 

 

それではお付き合いいただき、

ありがとうございました(^^)