「ブレイクしよっ!最終話」にて、

10年の付き合いを経て晴れて恋人になった、

ブレイクパープルこと望月くんと

ホコリ取りイエローこと黄藤くんのお話♪

 

 

 

黄藤くんの自宅にて、

幸せな朝の時間を楽しむもっちー。

ふとした会話から、

高校時代の修学旅行先で体験した、

月夜のデートを思い出します^^

 

前編で、宿泊施設から抜け出す

黄藤くんを追いかけたあと、

そのまま二人で散策をする事になって……。

 

 

 

《注意!》

  • 作文クオリティ御免!(笑)
  • たまに他のブロガー様考案のキャラが登場するかもしれません^^;NGな場合修正しますのでご一報ください。
  • 文中のもっちーは、あくまで自分の中のイメージを元にねつ造満載で書いたものです。本家はもっとカッコイイです!(≧∇≦)
  • 長文です^^;

 

ご容赦いただけるかたのみ、

スクロールをお願いいたしますm(u u )m

 

 

 

 

 

 

 

 

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ブレ黄妄想

「月にねがいを 後編」 

 

 

 

(まさか光希と一緒に、この街を歩けるなんて)

 

夜道を照らす月が願いを叶えてくれたような

このシチュエーションに、
浮かれながら歩いていると。

 

 

 

「わっ……!」
「駄目だぞもっちー。
風呂入ったあと、髪乾かしてないだろ」
伸ばされた指に不意打ちで髪を梳かれ、
声をあげてしまう。

 

「秋の夜にそんな頭してたら風邪ひくぞ?
…これ着なよ」
「っ」
「ごめん。ちょっと走ったから、
汗臭いかもしんないけど」
脱いだパーカーをぐいっと渡され、
大人しく羽織る事にした。

 

(…あ。光希のシャンプーの匂い)
パーカーに残っていた香りと温もりに包まれ…。
思わず緩んだ頬を、慌ててフードで覆い隠す。

「全然臭くないよ。ありがとね」
汗臭いかもしれない服を渡すなんて、
女子相手にはしないはず。
夜遅くに連れ回す事だってそうだ。

この時ばかりは自分が男である事を喜びながら、
光希についていく。

 

 

行き先は、夜間も参拝出来るという有名な神社。
タワーがそびえ立つ駅前は
教師の巡回もあるだろうし、
抜け駆けしたメンバーと鉢合わせする
可能性がある…という光希の意見だった。

「それに、夜のライトアップが綺麗だって
母さんが言ってたんだ。
昼間とは雰囲気が全然違うんだって」
「そーなの?楽しみだなあ」
きっと、心からそう思ってる事が
顔に出ていたのだろう、
僕の顔を覗き込み、光希はくすっと笑った。

 

 

「…あの階段でもっちーと会えて、
ラッキーだったよ」
「え?」
聞き返すと、目を細めて満面の笑みを浮かべる。
「もっちーが同じ高校受けるって知ってから、
球技大会も文化祭も修学旅行も、
もっちーと一緒なんだなって想像して
嬉しくなったんだ」
「僕と…一緒?」

 

(一瞬目が合ったのは、気のせいじゃなかったんだ)
光希もまた、僕と自由行動を共にしたいと
思ってくれていた。
ただそれだけの事で、胸が熱くなり、
この日一日の苛立ちが溶けてなくなった。

 

「でも、もっちーは人気者だし、
周りのメンバーも華がある人ばかりだろ。
俺なんかが声掛けてもつまらないかな…って、
今日も気が引けちゃって」
「水臭いなあ!声掛けてよー。
僕、みーちゃんが声掛けてくれたら
誰よりも優先するのに」
「ありがとう。
俺、最近まで付き合い悪かったし、
言い出しにくくてさ…」
「ああ、あの彼女の事?
あれは相手が悪かったんだよ」

 

 

 

付き合いが悪かったというのは、
別れた彼女のせいに違いない。
自由行動を終えてホテルに戻ったとき
時田から聞いた話によると、
彼女からの束縛が
だんだん激しくなったのだという。
戦隊活動も家族以外には秘密にしていたため、
毎週末デート出来ないのはどういう事だと
詰め寄られたらしい。

 

そして時田や僕の事はもちろん、
小さな妹たちまでもを敵視する様子に
嫌気がさしてきた頃、
友達の連絡先を消すか、私とキスをしろと
迫られた事が決定打となったようだ。
結局両方の選択肢を拒み、
もう付き合えないと別れを切り出したのは
光希の方だったのだ。

 

ただ、女の噂というのは怖ろしいもので、
キスも出来ないヘタレだから
私の方から振ってやったと吹聴する
彼女側の言い分が周囲に浸透していた。
光希は野次馬に対して

「もう終わった事だから」と一切発言せず
淡々と過ごしていたから、
僕のクラスのやつらの多くが
彼女側の話を信じていて…。


「だって酷いじゃないか。
どの女子も、みーちゃんの事
ブランド物を持ち歩くような目で見て…」
「ブランドなんていいものじゃないけど、
…俺も悪かったんだよ。
自分の事を好きになってくれる人は
この先現れないかも…って、
好きかどうかもわからないのに付き合って。

結局俺は、恋人以外の要素を捨てられなくて、
全て投げうってまで
彼女に尽くせなかった…」
「みーちゃんは悪くないよ」
「…ううん。お互い様だと思う。
こんな中途半端な気持ちで付き合ったら、
相手に失礼なのに」

 

元々謙虚な性格だったけれど、

こんなに自己否定するようになったのも、

女に声を掛けられるように

なってからのような気がする。

そして最後に、消え入るような声で呟いた。

 

「でもさ。それでも……。
今度こそは、付き合っていくうちに
相手の事好きになれるんじゃないかって、
信じたかったんだ……」

 

言い終えると、きゅっと唇を噛んで黙りこくった。

 

 

 

月の光が顔を白く照らすぶん、
ほんの少し赤く染めた目元は
脳裏に鮮やかに焼き付けられる。
そのさまを見て、
光希の中の順位を気にして
いじけていた自分を恥じた。
彼女の愚痴や自分の言い分を叫びたい事だって
きっと何度もあったはずなのに…。
いち早く気づいて支えてあげれなかった事が
悔やまれ、胸が痛む。

 

(僕が相手になれたら、
無条件で甘やかしてあげるのに)
けっして叶わない想いを込めて
半袖のシャツから伸びる白い腕に手を伸ばし、
強引に引き寄せた。

 

 

 

「あーあ。鳥肌立ってんじゃん。
僕よりみーちゃんの方が

先に風邪ひいちゃうよ?」
「…っ!?」
「みーちゃんは、
すぐそうやって我慢するんだから。
心配させられるこっちの身にもなってよね」
「ごめん……」
借りていたパーカーを脱いで、
光希に羽織らせる。

 

「時田だってそうだよ。
アイツ…情に厚い、いいやつだから。
きっとみーちゃんの力になりたいと思ってる」
この際、相談相手が僕以外の人間でも構わない。
光希の抱える悩みが、少しでも軽くなれば……。

 

「もちろん僕も、みーちゃんの味方だよ。
遊びたいときも気軽に声掛けてよ、
僕にとってみーちゃんは、他の仲間とは違う
…特別なひとなんだからさ」

両肩を手で包み笑ってみせると、
光希は一瞬呆けたあと、
「……。うん!」
気を許した相手にだけ見せる、
例の満面の笑みを浮かべた。

 

 

 

「ホテルの部屋にあった八つ橋、もっちーも食べた?」
「うん!僕と同じ部屋になったやつら、
たまたま小豆が苦手なやつが多かったから、
僕4個もおかわりしちゃったよ」
「ははっ。もっちーって、本当甘い物好きだよな」
話しながら歩いているうちに、
目的の場所へと辿り着く。

 

「すごいなこれ。綺麗だ…」
「そうだね……」
昼間来たとき賑やかだったその場所は、
ライトアップによって
建築物の赤色がより映えていた。
ただ、僕の中では、
先ほど見たあの赤色には敵わなかった。

 

神社に来たからという事で、参拝に向かう。
その神社は恋愛成就のご利益もあるって、
昼間一緒にここへ来た近藤が言ってたな。
でも、そんな事はどうでもいいから……。

 

 

(…光希が、光希の事を大事にしてくれる人と
結ばれますように)

 

神社の境内で、手を合わせて祈った。
どうか、恋人になれない僕のぶんまで、
光希の事を幸せにしてくれますように……。

 

 

 

「みーちゃんは何お願いしたの?」
「何もしてないよ。
昔から参拝のときは、感謝の言葉を伝えろって
親に教えられてきたから」
「へえ……。みーちゃんらしいなあ」

 

その後も昔にタイムスリップしたような街並みや、
京都最古の塔を眺めて楽しんだ。
翌日の帰りのバスの中では
お互い爆睡だったと帰校後に知って、
新たな共通点に心の中で喜んでいたっけ。

 

こうして、
光希と秘密の思い出を共有した修学旅行は、
僕にとって、かけがえのないものとなった。

 

 

 

 

 


「紫晴お前、明日は定時で帰っていいぞ」
「っ」
「いつも頑張ってるから

休日前くらい早く帰してやれって、
カミさんがうるさいんだよ。
連休明けたらまた特訓するから、
しっかり調子整えて来いよ」
「ありがとうございます。オーナー」


光希と過ごす朝の時間に、
修学旅行の出来事を思い出したこの日。
いつも通り夜遅くまでパティスリーに残り、
盛り付けの練習を積んだ。

 

(結局、あれから触るだけじゃ済まなかったなあ)
朝は素肌に触れるうちに興奮してしまい、
これから出勤だろ?と戸惑う光希に、
遠慮なく迫ってしまった。
まあ光希は休日だから
僕が出掛けた後休めるだろうという見込みが
あったからなんだけど。

 

 

あの頃とは違って、パーカー越しじゃなくて
直に光希の匂いや温もりに触れられる。
それだけでも当時の僕にとっては
贅沢に違いないのに、いまの僕は
さらなる欲求を抱えていた。

もっと、光希に触れていたいし交わりたい。
光希がキスを拒むあの場所も
本当は貪り尽くしたいし、
もっと恥ずかしい行為を求めて
光希を泣かせてみたい……。

 

結局内容の濃度は違っても、
昔の僕と変わっていない。
光希を求めてやまない心を、
理性という鎖が辛うじて繋いでいた。
幸い、僕の束縛を煙たがる様子がない

この現状を、なんとか保っていないと……。

 


「あーあ。今朝離れたばかりなのに、
もう逢いたくなっちゃった」
あの夜のような満月になるには
あと数日かかりそうだけど、
今夜の月もなかなか綺麗だ。

「あの夜みたいに、僕の願いを
叶えてくれないかな…って。
無茶ぶり過ぎるか」
パティスリーと光希の家では、
位置も方角も全く違うというのに。


苦笑しながらパティスリーを離れ、
数百メートル歩いたとき。

 

 

 

「…みーちゃん!?なんで…」
何故かスーツ姿の光希が、
困ったような顔をして立っていた。

 

「あれから上司に呼び出されて、
昼前から研究室に詰めてたんだ。
…で、会社を出て秋の月を見たら、
無性にもっちーと歩きたくなって」
「………。」

 

(僕のねがいが、またひとつ叶った)
驚きのあまり無言で立っていると、
光希はあからさまに動揺する。

 

 

「ご…ごめん!待ち伏せなんて、気持ち悪いよな?
もっちーの家の近くまででいいから、
送らせてもらえないかな~って思ったんだけど…」
「……何言ってんの!そういう時は、
『逢いたいから早く来い』って言えばいいんだよ」

 

(顔…赤いな。リンゴみたい)
唯一あの頃と変わった事といえば、
光希が、僕の事を求めてくれるようになった事だ。
逢いたくなって、
わざわざ足を運んでしまうほどに…。

 

喜びがこみ上げ、ふふっと笑みがこぼれる。
「僕にとってみーちゃんは、
…ずっと前から、特別なひとなんだからさ」
両肩を手で包み笑ってみせると、
光希は一瞬惚けたあと、
「……。うん!」
僕にだけ見せる、例の満面の笑みを浮かべた。

 

 

 

月には不思議なチカラがあるというけれど、

あながち間違いではないのかもしれない。

あの夜だっていまだって、

こうして願った矢先に光希に逢えた。

 

そして、

『光希が、光希の事を大事にしてくれる人と
結ばれますように』

という願い事も。

こうして振り向いてもらえたんだ、

これからも光希にいっぱい愛を注いで、

大事にしていくんだ……。

 

 

 

「ねえみーちゃん。

来週、10年ぶりにお月見しない?

先月は、雨で出来なかったからさ…」

「うん、いいね。

あの頃みたいに、一緒に団子作ろうか」

 

 

 

こうしてまたひとつ、僕のねがいは叶えられた。

 

 

 

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予告以上に、京都感のない、

ただただ会話してるだけの後編でした(笑)

…お粗末様でした!^^;

 

 

『ブレイクしよっ!』で、

黄藤くんが完全に恋愛に心を閉ざしたのは

4人目の彼女に振られたからだったので、

今回の妄想の半年くらい後に

また告白され、付き合う事になるのですね~

 

こうして懲りずに告白をOKする

黄藤くんもアレなんですが、そこはまあ

若さゆえの過ちなのかな~と思ってます(゚∀゚ )

 

その頃と比べると24歳の黄藤くんは、

多少は成長した気がしますね!

もっちーと付き合う際、

恋愛に臆病な自分を

変えていきたいといった言葉のとおり、

ただもっちーを待つだけじゃなくて

自分から逢いに来ていますし^^

 

(どこかで書いたあとがきと

重複してしまいそうですが、

好きな相手に対する黄藤くんの本来の姿は、

もっちーに見せているような

姿なのかも…とも思ってます。)

 

 

 

ただ、こうして自分の感情を

真っ直ぐ伝えられるようになったのも、

もっちーが注ぎ続けた愛のおかげ!

これに尽きるでしょう♪

 

変☆態的な願望を抱きながらも、

黄藤くんへの慈しみが

根底にありますからね(*´▽`*)

人によってはクサいと思われるような

ストレートな愛の台詞も、

鈍感な黄藤くんにはちょうどいいはず(笑)

(あまりのクサい台詞っぷりに、

黄藤くんも多少驚いてますがw)

 

 

 

IMG_7162.JPG

 

※追記※

キタナイ&雑なシャーペン落書き^^;

いちおう、後編冒頭のもっちーを

イメージしました(笑)

 

 

にょへ子としては黄藤くんもそうですが

とにかくもっちーに幸せになって欲しいので、

これからも愛と慈しみの気持ちを注ぎながら、

変☆態的な願望をチラつかせて

(変☆態的な事は否定しないw)

徐々にもっちー好みのエ■メガネ君に

変えてイけばいいと思います(´艸`*)

 

 

 

大人な二人にも、京都旅して欲しいなあ♪

でも大人な二人が夜の散策したら、

吸った揉んだでオトナな展開になって

お縄に掛かってしまいそう(笑)

 

…ので、お月見宴会では

黄藤くんの自宅にてまったりしてもらいましょう♪

モチロン、健全に!ですよ~~(´艸`*)

 

 

 

 

それではお付き合い頂き、

ありがとうございました(^^)