いやあ…(^▽^;)

 

本当は水曜日あたりに

サクサクっと書き上げたかったん

ですけどね~

 

 

 

次男と音楽の授業について話していたノリでキリマンジャロまでのルート検索をし、徒歩149日分の経路を辿っているうちに自由時間を40分ほど費やしていました。

(ノ´∀`*) ・゜・。

 

 

ある意味贅沢な時間の

使い方でありました(笑)

 

 

 

 

 

 

さて。来週金曜日の

掃除戦隊4周年当日までに3編ほど、

高校生黄藤くんの妄想を

公開したいと考えています(゚∀゚)

 

 

今回は、その2編め。

 

 

 

↓↓↓高校2年生黄藤くん↓↓↓

&もっちーの妄想まとめ

 

 

・長期休校中のやり取りを綴った

『いつだってそばに』

 

・黒執着心と書いて

クロトリツキミちゃんに脅迫された

『守りたいものがあるから』

(☆前編中編後編)

 

・黒執さん問題解決後に誘われた

ドキドキなAV鑑賞会エピソード

『黄藤くん、危機一髪!?』

(タイトル変えましたw)

 

・ブレ黄の交流が再び始まった

修学旅行妄想

『月にねがいを』

(前編後編)

 

・黄藤くんともっちーの♡友達

近藤さんが接近!?な

『縮まって、広がって』

(前編後編)

 

・クリスマス旅行のために

アルバイトを始めるもっちー視点な

『旅行前にもまたひとつ』

(前編後編)

 

・もっちーが誘惑に苛まれるお話

『丸い誘惑』

 

・互いに大事に想っているのに

すれ違うふたりの

『掛け違えるふたり』

 

・ついにクリスマス旅行へ☆

『青いふたりのクリスマス』

(前編後編)

 

 

 

 

↓↓↓高校3年生の妄想はコチラ↓↓↓

 

・マスク越しの○○!?

『マスクですから!』

 

 

 

 

このようにつかず離れずな二人の

様子を綴った妄想を、

思いつくままに垂れ流したいと思います^^

 

 

 

 

内容は、七夕にまつわるエピソード。

4人目の彼女との失恋から

たった2日後…という設定です。

(『ブレイクしよっ!』第三話四話参照)

 

 

 

 

 

《注意!》

  • 黄藤くん&もっちーはまだくっついていないので糖度低いです^^;

 

ご容赦いただけるかたのみ、

スクロールをお願いいたしますm(u u )m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

掃除戦隊物語

「もうひとつの短冊」

 

 

 

早尻さんと別れてから、2日が経過。

紹介してくれた近藤さんは

自分のせいだと泣いていたが、

これは俺と早尻さんの問題だから

自分を責めないでほしいと伝えた。

 

…いや。

本音をいえば、

早尻さんの事も恨んでいない。

失恋に悲しんだというよりは、

そのあと紫晴とキスした事で

頭がいっぱいな、

俺自身に深く失望したのだ。

こんな、人として大事なものが

欠落している男に嫌気がさしてしまうのは

当然だと思う。

 

 

そんな人間だから、

この日から始まった期末試験も、

午後から入っていた

『ひだまりハウス』のバイトも

平常通りに取り組んだ。

「…せんせ!

『ミツキノート』、書いてきたよ」

「ありがとう。家でゆっくり読むよ」

 

 

 

 

俺が『ひだまりハウス』の

アルバイトを始めた頃、

たまたま大量のわら半紙が寄付された。

所長の知人の会社の倉庫に

永らく置かれていたものだという。

ただ、わら半紙は印刷の際

目詰りを起こす事が多く

コピー用紙の代用は難しそうだった。

その会社もおそらく似たような理由で

倉庫にしまっておいたのだろう。

子ども達が自由に使える

メモ帳として使うにしても

大量過ぎると、所長も困っていた。

 

そこで、わら半紙を分けてもらい、

画用紙を表紙にした

『ミツキノート』なるものを作ってみた。

利用者である子ども達を

もっと知りたいという目的の、

交換日記帳のようなものだ。

 

これを希望した子ども達に1冊ずつ渡すと

絵を披露してくれる子や

俺へのメッセージを書いてくれる子など

十人十色な内容を見せてくれた。

たった今もって来てくれた2年生の男子も

その希望者のひとり。

この子は勉強が大好きで、

互いにお手製の問題を出し合うのが

メインとなっている。

最近は高学年向けの算数の問題を

出してみたところ、喜んで解いてくれた。

 

(ティッシュの問題は、面白かったな)

確か、

『けんごさんは3日間、

鼻を8回ずつかみました。

ティッシュを、合わせて

何まい使ったでしょう』

という文章題で、ティッシュは大抵

2枚で1組だから、8に2と日数を

掛けて答えを導くというものだった。

 

将来が楽しみだと思いながら受け取ると。

 

「…あのさっ。

短冊も、挟んでおいたから。」

「わかってる。

明日こっそりと、一番上に飾っておくよ」

一番最後の引き渡しが終わり、

この日のバイトが終わった。

 

 

 

 

『ひだまりハウス』では6月下旬から、

スタッフの女性の実家で採れたという

大きな笹を飾り付けて

七夕の準備をしていた。

先週の金曜日はまだ2日だったが、

子ども達が作ってくれた飾りで

既にいっぱいになったため、

それぞれ短冊に願いを書く事に。

 

皆思い思いの願いを書くなか、

俺は2年生の男子が

書いた内容に注目する。

 

(弟が元気になりますように。…か)

気になった俺は、本人に

尋ねてみる事にした。

「ケンジくん、また手術するのか?」

「ううん。検査のために入院したけど

なかなか良くならないんだって」

「みんなは『100点取りたい』とか

『○○が欲しい』とか書いてるけど、

自分の願い事はないの?」

「俺は健康だから…。

願いが叶うケンリはアイツにあげるんだ」

 

 

 

病気や要介護の家族がいる

家庭の子を預かるこの施設では、

様々な様子の子どもがいる。

 

とにかく問題行動を起こして困らせて

親の気を引こうとする子や、

それすら諦めて

心を閉ざしてしまっている子。

親の前では物分かりのいい子を演じて

親が見えない場所で陰険な事をする子…。

どの行動も、寂しさに起因するものだと

所長は言う。

 

そしてこの2年生は、家族に対し

必要以上に気を遣っていた。

確かに、気が強い所はあるものの

根は優しいし、素直な子だ。

だがこの『願い』を、『優しさ』よりも

顔色を伺い書いたような気がするのは、

はたして俺の杞憂なのだろうか。

とはいえ、本人が

『願って』いるのだと言う以上、

俺の憶測で否定するのもな…。

 

 

「…よし。その短冊飾ったら、

ちょっと、こっちにおいで」

数分後、人目につかない場所で

『ミツキノート』を渡す。

 

「もうひとつの短冊を挿んであるから」

「もうひとつ!?…いいの?」

「あれは、ケンジくんの短冊だからね。

今度は自分のための願いを

書いておいで」

 

 

 

そういった経緯で週明けの月曜日、

短冊が挟まれた

『ミツキノート』を受け取った。

自宅で開いてみると、

「…『父さんとキャンプに行きたい』か。

よっぽど前に行ったとき

楽しかったんだろうな…」

 

6日の夕方、約束どおり

誰にも見られないよう

一番高い場所に飾り付けた。

 

 

 

「そうかぁ…。息子は、キャンプに

行きたがってるんですね」

「……お父さん。

視力すごいですね」

「ええ。息子の事となると

身体能力が発達するらしくて。

あ、もう1枚あるなあ」

 

子どもセンターの吹き抜けのあるロビーに

自分の倍くらいの背丈はありそうな

笹をセッティングしていると、

この日最後の保護者が訪れた。

かなり高いため、

短冊があるという事くらいしか

わからない程だというのに

この人はすぐに気づいたようだ。

 

「――みんな、思い思いの願いを書くなか

あの子は、願いが叶う権利を

弟にあげるって言ったんです。

だから僕も、“弟”の願いが

届くといいなあと思って」

その視力を分けて欲しいと

思いながら説明する。

 

「ありがとうございます。

…ところで、ミツキ先生はいいんですか?」

「え?」

「先生の願い事も、

“みんなの笑顔が見れますように”

だけじゃないですか。

受験とか部活とか、恋愛とか。

高校生ならではな願い事が

色々あるでしょう」

「恋愛は、最近振られたばかりだから

もういいかなって」

「そうだったんですか!

嫌な話題を失礼しました」

「いいんです。そもそも僕が、

恋愛に向いてないんでしょうから」

 

この父親は顔が広く、

大学関係者の知り合いも多い事から

進路を決めるにあたり

色々な情報をもらった。

そういう経緯もあって、

近しい人間には言えない愚痴を

ぽろりと零してしまった。

 

「…別に、いいんじゃないですか?

ミツキ先生は恋愛以外の予定で

いっぱいだと思うし」

「でも、どんなに忙しくても

恋愛楽しんでる人もいるじゃないですか」

「その人は、それだけ

相手の事が好きっていう事でしょう?

…ミツキ先生は好きでした?

その、振られた相手の事を」

「好きになれたら…って思ったんです。

俺と付き合いたいって言ってくれる人、

この機会を逃したら

現れないんじゃないかって」

正直に答えると、父親は深々と

ため息をついた。

 

「…今後は、好きじゃない相手と

お付き合いするのはやめましょう。

互いの時間を、無意味に

消耗する事になりますから」

「……ごもっともです」

俺は進展出来ない自分に、

彼女はそんな俺に悶々としてきた。

的を射た指摘に、返す言葉もない。

「大丈夫!ミツキ先生はいい男だ、

今後いいご縁がきっとありますって。

自分から付き合いたいと

思えるような相手が現れるまでは

勉強や部活に集中するといい。」

 

 

父親がそこまで言ったとき、

既に帰り支度を済ませた2年生が

駆け寄る。

「父さん!おかえりッ」

「ただいま。

…疲れてるところ悪いけど、

帰りに本屋に寄ってもいいかな?」

「……なんで?」

「お店に行くまでヒミツだよ」

にこにこと答えたあと、

横目で俺を見て、含みのある笑顔を見せた。

 

 

「ご意見をありがとうございました。

第三者目線でハッキリ言ってもらえて

感謝しています」

「いえいえ!

オッサンの説教くさい話だと、

軽く聞き流してください」

バイト終了間際に

若干緊張感がなくなっていたのか、

この人との会話に没頭してしまった。

 

「ねー父さん!なんの話してんの?」

「うん。明るい未来の話だよ」

息子の頭を撫でながら、

親子が帰っていく。

きっとこのあと、

キャンプの情報誌を購入し

息子を喜ばせるつもりなのだろう。

あのとき、こっそりと

短冊を渡して良かった。

 

 

 

 

(でも、…俺のもうひとつの短冊は。

未来のためにとっておこう。)

笹を見上げたあと、

『ひだまりハウス』専用の部屋へと戻り

帰り支度をする。

 

自分の、心から願う事を見つけるまでは。

短冊に書いた願いを実現すべく、

子ども達の笑顔に繋がる事を

考えていこうと決めた。

 

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

3年前書きました

『ブレイクしよっ!』第三話四話にて

最後の彼女に振られた黄藤くんでしたが。

今年ついにその年齢に到達し、

成長したな~としみじみ(´▽`*)

 

…と、身体はすっかり大人になりましたが

内面は未熟なところが

10代という感じ???

とはいえ、次の話に繋げるためにも

モダモダから片足抜け出してもらおうと思い

某お父様との会話を入れた次第です(笑)

 

もっちーはどうしても

黄藤くんに肩入れしちゃうし、

家族を守るという意識が強い黄藤くんは

お母様の前で弱音を吐くとは

考えにくいんですよね~

 

そのうえ、

自分の恋愛に鈍いところがあるから

こうして、第三者な立場の年長者から

率直な意見をもらえて良かったと

思いました(*^^*)

 

 

 

余談ですが、

シハル先生こともっちーは

このお父様に壁ドンごっこ?で迫られ

焦っていましたが(^▽^;)、

黄藤くんはというと

自分の道を追求する姿に共感

&濃いムチュコタン愛を持つ彼に

好感(腐な意味じゃないのw)を

持っているもよう。

 

黄藤くんは利用者一家を

支える立場であるものの、

それ以上に利用する子ども達の幸せを

第一に願っているので、子どもが

親に愛されている事が嬉しいのです(*^^*)

 

 

 

次の黄藤くん視点では、

そんな子ども達を守るため

前に進む姿を書けたらいいなあ(願望w)

 

 

それではお付き合いいただき、

ありがとうございました(^^)