「ワタシのイチ押し」掲載300回突破記念・特別企画キラキラ

今回は、ずばり「異形」です。
個人的に一番惹かれるジャンルだったりしてピンクハート

これまでに登場した、
忘れがたい、愛すべきものたちをご紹介します!
(「怖い絵」ではありませんので、あしからず~)


チョコ『ドラクロワとフランス・ロマン主義展』(1989年)
チョコ『大エルミタージュ美術館展』(2012年)
オラース・ヴェルネ
《死の天使》
1851年 146×113
エルミタージュ美術館


チョコ『クノップフ展』(1990年)
フェルナン・クノップフ
《愛撫》
1896年 50.5×150


フェルナン・クノップフ
《眠れるメドゥーサ》
1896年 72×29


チョコ『ルドンとその周辺―夢見る世紀末』(2012年)
オディロン・ルドン
《翼のある横向きの胸像(スフィンクス)》
1898-1900年頃 71×54.8
岐阜県美術館


チョコ『イギリスの水彩 1750-1900展』(1991年)
エドワード・ロバート・ヒューズ
《夜が星を従えて》
1912年 76.2×127
バーミンガム美術館


チョコ『岡本太郎展』(2011年)
岡本太郎
《傷ましき腕》
1936/49年 
川崎市岡本太郎美術館


チョコ『シャガール展』(1990年)
マルク・シャガール
《軽業師》
1943年 100×79


チョコジェラール・ディマシオ(2010年)
ジェラール・ディマシオ
1988年 215×170
風景写真 カメラ1


チョコ『マグリット展』(2002年)
ルネ・マグリット
《幸福な前兆》
1944年 40×60


チョコ『ライオネル・ファイニンガー展』(2008年)
ライオネル・ファイニンガー
《魔狼フェンリル》
1954年 50.8×76.2
風景写真 レンズ2


そして、惜しくも次点で、

チョコ『中国 王朝の至宝』(2013年)
羽人(うじん)
戦国時代(楚)・前4世紀 高さ65.6
荊州博物館


おどろおどろしいというより、
うつくしい…ピンクハート

それでは、今後も
当ブログをよろしくお願いいたします!
「ワタシのイチ押し」が掲載300回を迎えました。


美術館「えき」KYOTOの『知られざるミュシャ展―故国モラヴィアと栄光のパリ』に行きました。

ミュシャの作品は、リトグラフ、凸版印刷、凹版印刷など、版画や印刷が多く、
肉筆の作品を見ることが少ないですね。
今回は、鉛筆デッサンなど人物を勉強している私にとって、勉強になりました。


雑誌の挿絵です。表情が柔和で、よく女性をとらえていますね。

風景写真 レンズ1
アルフォンス・ミュシャ
「読書する女、ベルト・ド・ラランドの肖像」
『ル・モンド・モデルヌ』誌
1897年 木版画/挿絵 25×18cm
チマル・コレクション


植物図鑑の挿絵です。細かい所まで、観察しています。
花を描くときは、丁寧に観察するように言われます。
キク科の植物のようです。花弁もとてもよく、観察されてます。

風景写真 レンズ2
『植物百科事典』
モーリス・ピラール・ヴェルヌイユ著
1904年 リトグラフ/挿絵 39×30cm
チマル・コレクション


ミュシャの鉛筆による素描です。ジャンヌ・ダルクのりりしさが、描かれていますね。
ジャンヌ・ダルクは、火あぶりにされている素描もありました。

風景写真 レンズ3
アルフォンス・ミュシャ
「オルレアンの乙女」
1889年~1890年 鉛筆/素描 53×28cm
チマル・コレクション


『知られざるミュシャ展』の、ポスターです。
女性の表情がとても、ステキに描かれています。
ミュシャの描く女性は、とても表情がいいですね。

風景写真 カメラ1
アルフォンス・ミュシャ
「スラヴィア銀行」
1907年 リトグラフ/ポスター
55×36cmのうちの部分
チマル・コレクション


「ヒヤシンス姫」は、ミュシャの中で、お気に入りの作品です。
今回は、絵が小さいので驚きました。
ミュシャは、本の挿絵やポスターなど、リトグラフで見ることが多いですね。
「ヒヤシンス姫」の原画が残っていたら、見てみたいと思いますが、水彩画は褪色しやすいので、美しい色が残っているか疑問です。

風景写真 レンズ4
アルフォンス・ミュシャ
「ヒヤシンス姫」
1911年 リトグラフ/冊子挿絵 31×23cm
チマル・コレクション


やはり、ミュシャはステキです(=⌒▽⌒=)


『知られざるミュシャ展―故国モラヴィアと栄光のパリ』
◆2013年3月1日(金)-31日(日)
 美術館「えき」KYOTO
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海の見える杜美術館(広島)、福井市美術館松坂屋美術館(名古屋)、そごう美術館(横浜)、岡山シティミュージアムパラミタミュージアム(三重)に回ります)

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美術館「えき」KYOTO →
(京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『知られざるミュシャ展』②(2013年)
・『知られざるミュシャ展』③(2013年)

・テーマ「アール・ヌーヴォー」の記事一覧 →
パルコギャラリー(名古屋パルコ)
『ケイト・バリー写真展―女の視点』(2000年)



『ELLE』や『VOGUE』など
パリのメディアを中心に活躍していた、
ケイト・バリー(1967-2013)の写真展キラキラ

ケイトは、歌手で女優のジェーン・バーキン(1946-)と
ジェーンの最初の夫で作曲家のジョン・バリー(1933-2011)との間に、ロンドンで生まれ、パリで育ちました。

母ジェーン、異父妹のシャルロット・ゲンズブール(1971-)とルー・ドワイヨン(1982-)のポートレイトなどが展示されてましたよカメラ


ケイト・バリー
《シャルロット・ゲンズブール》
1998年


ポートレイトというと、これまでにマン・レイとロバート・メイプルソープの個人展を見ましたが、
それぞれ異なる、強烈な個性があって面白いですね音符
(当たり前のことだけど…)


ケイト・バリー
《ジェーン・バーキン》
1996年


ケイト・バリー
《シャルロット・ゲンズブール》
1996年


ケイト・バリー
《エルザ・ジルベルスタイン》
1998年


ケイト・バリー
《ソフィア・コッポラ》
1999年


ケイト・バリーの作品も
有名スターのポートレイトということで華やかで美しい……
なんというか、女性の写真家は女性のモデルに対して、
良い意味で容赦ないような印象を受けましたニコニコ

それにしても、享年46歳だなんて……
あまりにも早すぎ!えーん


『ケイト・バリー写真展―女の視点』
◆2000年9月1日(金)-26日(火)
 PARCO GALLERY(名古屋PARCO)

ケイト・バリーの作品サイト →


PARCO GALLERY →
(名古屋市中区栄3-29-1 名古屋PARCO 西館)

【ジェーン・バーキンと娘たち】


ジェーン・バーキンと3人の娘(ケイト・バリー、シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨン)の画像集です。

・テーマ「写真」の記事一覧 →
『中国 王朝の至宝』 in 神戸市立博物館



 ポスターの阿育王塔にひとめ惚れ。しかし、そのためだけに出かけるのはちょっと……とためらっていた私の背中を押したのは、二枚の招待券だった。
 ちょうど旧友のねこさんと遊びに行く約束をした直後だったのも、何かの符合。あらかじめ話しあっていた予定を急遽変更して神戸市立博物館へ。
 入場制限までされるほどならあきらめていたかもしれないが、荒天のためか、すんなり入館できた。3階展示場まで来てみれば、けっこう盛況ではあった。

 まずお出迎えしてくれたのはポスターにもある殷~西周時代の金製仮面。


金製仮面(きんせいかめん)【一級文物】
金 殷-西周時代(蜀)・前12-前10世紀
幅4.9
成都金沙遺址博物館

 これちっちゃい、掌サイズ。肩すかし気分で会場を進むと……突目仮面に目を奪われる。


突目仮面(とつもくかめん)【一級文物】
青銅 殷時代(蜀)・前13-前11世紀
高さ85.4 幅78 奥行41.3
四川広漢三星堆博物館

 奇怪な鼻。異様に出っぱった目玉さえなければ、マヤの雨神チャクと見まがう造形である。これひとつだけでも来てよかった。と、にわかにテンション上昇。
 殷周時代の饕餮文青銅器はもとから好みなので、じっくり見てまわった。

「蜀と夏・殷」→「楚と斉・魯」→「秦と漢」→「北朝と南朝」→「唐」ときて最後の「遼と宋」でようやくお目当ての阿育王塔とご対面。インドのアショカ王の故事にちなんで奉納された北宋の仏塔で、新発見&日本初公開だそうだ。


阿育王塔(あいくおうとう)【一級文物】
木、水晶、瑪瑙、ガラス、銀に鍍金
北宋時代・大中祥符4年(1011年)
高さ119
南京市博物館

 これは圧巻だった。大きい。そして金ぴか。かなりはがれてはいるが、埋め込まれた貴石の飾りも豪華。(ねこさんの感想はポスターほどきんきらきんじゃない、だったけど、銀に鍍金なので地銀が出ている部分がかなりあるのはやむをえないと思う)
 惜しむらくは、展示台が高すぎて、身長の低い私などは、上部がしっかり見れなかったことだった。四つの側面は捨身飼虎図をはじめとする釈迦本生譚(ジャータカ)で飾られている。そのうちの、「飢えた鷹に追われる鳩を救うため、鳩の重さと同量の自分の肉を切りとって鷹に与える王様」の面が、私とねこさんのツボ。
 鳩を抱きかかえる王様の目前で、肉を計る家臣の図を見ながら。
私「ベニスの商人?」
ねこさん「ところで、どこの肉を切ったの?」
 そうなのだ、画面の王様は五体満足。切ったのはもしかして……衣に隠れた腹の贅肉?
 ああ、ごめんなさい仏さま。尊い自己犠牲を茶化しちゃって。

 一級文物を取りそろえた、中国四千年の歴史を一望する展示は、たいへん見ごたえがあったのでした。


『中国 王朝の至宝』
◆2013年2月2日(土)-4月7日(日)
 神戸市立博物館
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名古屋市博物館九州国立博物館に回ります)


神戸市立博物館 →
(神戸市中央区京町24)

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『中国 王朝の至宝』②(2013年)


【中国 王朝の至宝@神戸市立博物館】


・テーマ「海外の歴史・文明」の記事一覧 →
神戸市立博物館
『中国 王朝の至宝』(2013年)



芙蓉さん、前回はご協力ありがとうございましたピンクハート

補足という感じでワタシも書かせてもらいますね。


えー、この展覧会は、
紀元前2000年頃からの約3000年間に興った
中国各王朝の貴重な文化財を紹介するもの。

・第1章 王朝の曙 「蜀」と「夏・殷」
・第2章 群雄の輝き 「楚」と「斉・魯」
・第3章 初めての統一王朝 「秦」と「漢」
・第4章 南北の拮抗 「北朝」と「南朝」
・第5章 世界帝国の出現 「唐」―長安と洛陽
・第6章 近世の胎動 「遼」と「宋」
(展示総数168点)

同じ時代に栄えた2つの王朝(or2つの都市)の文物を対比させる、という内容になってます。
展示品の約6割が、日本では国宝にあたる「一級文物」目
あまりにすごい品々ばかりで、
見ているうちにだんだんと感覚が麻痺してくるわ…タラータラー


そのなかでのイチ押しは、こちらキラキラ


羽人(うじん)【一級文物】
木に漆塗
戦国時代(楚)・前4世紀 高さ65.6
荊州博物館

ガマガエルに似た尾羽のある動物の上に
尾羽の美しい鳥が乗っかり、
そのまた上に、尾羽とくちばしのある人物が立ってます。
戦国のカオスより生まれ出でし「尾羽3兄弟」。
ぱっと見は奇っ怪だけど、
細部までとても精巧につくられてますグッ
前・横・斜め・後ろ、
いろんなアングルから造作の妙を堪能しました。

解説によると、
一番上にいる羽人は仙人の姿を表現したものでは?
とのこと。
一人でも仙人……(しーん…)
でも、お尻に羽は笑えるし、脚は短いし、くちばしまで付いていて、まるで「カラスに変身しそこねた小天狗さん」みたいニヤリ
(すみません、この例えは芙蓉さんにしか通じません…)
意外と作品が大きいのにも注目ですよ!


あと、戦国時代では、同じく楚の編鐘が面白かった。


編鐘(へんしょう)
青銅 戦国時代(楚)・前4-前3世紀
湖北省博物館

木の枠につり下げて奏でる古代の打楽器。
大きいものから小さいものへと音階順に11個の鐘が並んでいるさまは、ロシアのマトリョーシカのよう。
どんな音色が出るのか叩いてみたいわ~音符


で、そのほかのお気に入りキラキラ


跪射俑(きしゃよう)【一級文物】
陶に彩色
秦時代・前3世紀 高さ122
秦始皇帝陵博物院

中国の展覧会には、やっぱ兵馬俑がないとねピンクハート


花鳥文鏡(かちょうもんきょう)【一級文物】
青銅に螺鈿
唐時代・開元24年(736年) 径24.8
陝西省考古研究院

正倉院の御物の八角鏡を思い出したひらめき電球


阿育王塔(あいくおうとう)【一級文物】
木、水晶、瑪瑙、ガラス、銀に鍍金
北宋時代・大中祥符4年(1011年)
高さ119
南京市博物館

芙蓉さんの記事と重複しますが、
実物はこんなにキンキラキンではありませぬタラー
ギンギラギンでございますよ。
金より銀が好きなワタシにはありがたいけど…チョキ

また、ショップではガチャポンで展示作品のカプセルフィギュアを買い求めることができます。
1回400円、フィギュアは羽人、跪射俑、金製仮面、突目仮面、犠尊、方鼎、人頭像、人形器の8種類~音符


そしてこの展覧会、
4月末からは名古屋市博物館にて開催されます。
興味のあるかたは、ぜひぜひご覧くださいキラキラ


『中国 王朝の至宝』
◆2013年2月2日(土)-4月7日(日)
 神戸市立博物館
◆2013年4月24日(水)-6月23日(日)
 名古屋市博物館
(そのあと九州国立博物館に回ります)


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(神戸市中央区京町24)

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『中国 王朝の至宝』①(2013年)


【中国 王朝の至宝@神戸市立博物館】


・テーマ「海外の歴史・文明」の記事一覧 →


2002年、元町の旧居留地近くに開館した
神戸ドールミュージアム(神戸市中央区)。
『中国 王朝の至宝』を見たあと行ってみましたよ音符

1階は、ドールショップとミュージアムショップ。
2階は、アンティークビスクドールの展示室。
3階は、オートマタ(機械仕掛け人形)の展示室と
ビデオコーナー&資料コーナー。

個人のコレクションを常設展示している
小さなかわいい博物館ですピンクハート


人形が動くメカニズムを解説した
オートマタの実演ビデオには感心しまくり~。
バーの上で逆立ちする「平行棒のピエロ」、
超リアルなお顔の「東洋の手品師」、
所作が細かい「字を書くピエロ」、
ユニークなお月様「タバコを吸うダンディー・ルネー」
(↑画像左)などなど……

なかでも「ハープを弾く少女」は素晴らしかったグッ
手の動き&上体の動きのリアルさに加え、
ときどき「まばたき」をするのがグッド!


それでは、コレクションのほんの一部を
ポストカードでどうぞキラキラ


ブリュ(フランス)
「ブリュ・ジュン」
1883年 高さ36
神戸ドールミュージアム


ブリュ(フランス)
「ブリュ・ジュン」
1885年 高さ37
神戸ドールミュージアム


ジュモー(フランス)
「ポートレイト」
1880年 高さ46
神戸ドールミュージアム


ジュモー(フランス)
「ロング・フェイス」
1885年 高さ52
神戸ドールミュージアム

ワタシの一番のお気に入りピンクハート


ジュモー(フランス)
1870年 高さ50
神戸ドールミュージアム


ヴィシィー(フランス)
「ぶどう摘みの少女」
1885年 高さ52
神戸ドールミュージアム


ほかに、
モトロー、スタイナー、F.ゴーチェ、シュミット、パニュー、L.ペロン(以上フランス)
ヘーテル&シュワッブ、ケストナー、シモン&ハルビック(以上ドイツ)などの人形たちが。

アンティークドールには詳しくないけれど、
どれもかなりの名品とお見受けしました!目


そして、
この場所で2013年6月25日(火)まで開かれている企画展が、こちらキラキラ

風景写真 カメラ1

『アルフォンス・ミュシャのグラフィック展』

後日、記事を載せますんでお楽しみに~音符


【2023年追記】
神戸ドールミュージアムは
2021年、垂水区に移転しました。


神戸ドールミュージアム →
・Instagram →
(神戸市垂水区歌敷山1-7-20 絵葉書資料館西口)


【19世紀のオートマタ】



おまけの画像……
花見に行ってきました桜

1


2


3

満開に間に合ってよかったぁ…照れ

・テーマ「人形」の記事一覧 →
名古屋 松坂屋美術館
『ルーベンスとその時代展』(2000年)



ぺーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)キラキラ

『フランダースの犬』でネロ少年とパトラッシュが最期に見た絵は、アントワープの聖母大聖堂の《キリスト昇架》と《キリスト降架》でしたね(実物を見たことはないですがタラー)。
ほかにどんな作品があるのか全然知らないので、
勉強を兼ねて出かけてみました音符
(展示総数73点。うちルーベンス作18点)

出展作のほとんどが日本初公開、
そして全作品クリーニング済みということで
色彩が生々しかったです。
まるで、たったいま完成したばかりの絵のよう!


まず、イチ押しは……


ぺーテル・パウル・ルーベンス
《三美神》
板に油彩 1620-24年頃 119×99
ウィーン造形美術アカデミー絵画館

「三美神」はギリシャ神話の神々ピンクハート
大神ゼウスとエウリュノメ(水の精の一人)との間に生まれた三姉妹だと言われてます。
彼女たちは愛と美の女神アフロディーテの従者で、
絵画では、

「三人が腕を組んで輪になる」
「真ん中の一人は後ろ向き」

という、お約束の構図で描かれます。
また、三人が並ぶ順番も決まっているようで、
左から、エウプロシュネ(喜び)、タレイア(花の盛り)、アグライア(輝き)なんだそうな。

が、が、今回の《三美神》は三人で花籠を掲げるという新(?)バージョン目
身体の向きも、前向き・横向き・後ろ向きと、さまざま。
なかなか斬新ですねー!グッ
(ルーベンスは花々の部分だけ、花や植物担当の助手に描かせたそうです)


ほかにも、聖書や神話の物語を題材にしたものが多数ありましたよキラキラ


ぺーテル・パウル・ルーベンス
《天使たちの崇敬を受ける聖母子の画像》
キャンバスに油彩 1608年 86×57
ウィーン造形美術アカデミー絵画館


ぺーテル・パウル・ルーベンス
《エステルとアハシュエロス》
板に油彩 1620年 49×56
ウィーン造形美術アカデミー絵画館


ぺーテル・パウル・ルーベンス
《パリスの審判》
銅板に油彩 1606年頃 32.5×43.5
ウィーン造形美術アカデミー絵画館


ぺーテル・パウル・ルーベンスおよび工房
《バッカスの響宴》
キャンバスに油彩 1611-15年頃 159×215.5
ウィーン造形美術アカデミー絵画館


そして、この作品↓もすごかった!


ぺーテル・パウル・ルーベンス
《ボレアスとオレイテュイア》
板に油彩 1615年頃 146×140
ウィーン造形美術アカデミー絵画館

アテナイの王女オレイテュイアの美しさに心を奪われた北風の神ボレアスが、抗うオレイテュイアをまさに攫おうとしている場面。
「略奪」という緊迫した雰囲気の中、
周りでは天使たちが無邪気に雪合戦をしております。
肉感&躍動感に満ち満ちた傑作ですねー。
筋肉フェチのひとに捧げまーすキラキラ


ルーベンス以外では、
こちらの「だまし絵」がGood!でしたグッ


サミュエル・ファン・ホーホストラーテン
《静物》
キャンバスに油彩 1655年 92.5×72.5
ウィーン造形美術アカデミー絵画館


『ルーベンスとその時代展』
◆2000年7月15日(土)-8月20日(日)
 松坂屋美術館(名古屋)
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松坂屋美術館 →
(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)

ウィーン造形美術アカデミー絵画館 →

【ぺーテル・パウル・ルーベンス作品集】


・テーマ「バロック・ロココ」の記事一覧 →
名古屋ボストン美術館
『母なる大地の声―アメリカ・サウスウェスト プエブロ・インディアンの美術』(2000年)

風景写真 カメラ1


ロッキー山脈、コロラド高原、リオグランデ河、コロラド河……
雄大で、厳しい大自然に包まれた
アメリカ・サウスウェスト。
(ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州一帯)

プエブロ・インディアンは2000年以上にわたり
この地で暮らしてきました。
「プエブロ」とは この地に最初にやって来たスペイン人が付けた呼び名で、「村」「集落」を意味する言葉だとか。

プエブロの人々にとって、土器は「母なる大地」の肉である土を使ってかたちづくる、まさに自然を体現したもの。
土器づくりは女性の仕事で、その技法は母から娘へ、娘から孫娘へと今日も受け継がれているそうです。

土だけでなく、絵の具、絵筆、燃料にいたる材料すべてを自然から調達し、ろくろも窯も使わずに創られるプエブロ土器。


貯蔵壺
彩色土器
1860-70年代 高さ45.7 直径52.7
サントドミンゴまたはコチティ・プエブロ ニューメキシコ州
ボストン美術館
風景写真 レンズ1


壺(種子入れ)
彩色土器
1904-10年 高さ16.5 直径32.4
ホピ ファースト・メサ ハノ村 アリゾナ州
ボストン美術館
風景写真 レンズ2



彩色土器
1890-93年 高さ15.2 直径34.6
ズニ ニューメキシコ州
ボストン美術館
風景写真 レンズ3



彩色土器 高さ15.24 直径20.95
アコマ・プエブロ ニューメキシコ州
ボストン美術館
風景写真 レンズ4


幾何学模様・抽象模様の土器は現代人の目から見ると奇抜でかっこいい感じがするけど、
これらの図柄は、「父なる天空」から雨がもたらされ、
「母なる大地」で種子が育ち、豊かな恵みが訪れることを願う、雨乞いの祈りを表しているのだそうな。
アーチ形の模様は「虹」、斜線と縦線は「雨」といった具合に……
(このあたりは半砂漠地帯だものね)

雨天には「鳥」が関係すると考えられていて、
雨を降らせるのは「レインバード」、
雷を呼ぶのは「サンダーバード」。
「サンダーバード」って想像上の鳥(ライチョウとはまったく別の生きもの)だったのかー…。
初めて知りましたタラー


ミンブレス文化 鉢
彩色土器
1000-1150年 高さ12.1 直径28.6
ニューメキシコ州南西部 ミンブレス河谷
ボストン美術館
風景写真 レンズ5


鳥形容器
彩色土器 1000-1175年
高さ25.4 幅19.05 奥行15.87
ニューメキシコ州西部中央 クェイマドとリザーブ地域
ボストン美術館
風景写真 レンズ6


現地の土器作家さんの作品も展示されていて、
これまたお見事!
ちょっと土器には見えないポーン
ツルツルで、石でできてるみたい!目


トニ・ローラー

研磨土器
1999年 高さ25.72 直径22.2
サンタクララ・プエブロ ニューメキシコ州
ボストン美術館
風景写真 レンズ7


現代の作品、こちらもどうぞキラキラ


ネックレス
骨、トルコ石、銀
1965-70年代 長さ84.5 直径5.4
ズニ ニューメキシコ州
ボストン美術館
風景写真 レンズ8


アーネスチン・アギラー/トニー・アギラー
ネックレス
トルコ石、真鍮
1990年頃 長さ76.2 直径3.8
サントドミンゴ・プエブロ ニューメキシコ州
ボストン美術館
風景写真 レンズ9


クラレンダ・ロマエステワ
プラーク(飾り板)
ユッカ、ソーホーあるいはガレッタ草
1985-95年 直径34.9
ホピ セカンド・メサ シュンゴーパヴィ村 アリゾナ州
個人蔵
風景写真 レンズ10


山が死ぬとき我々も死ぬ。
川の流れが逆行するとき、我々の魂もそれに従って旅立つ。
我々の世界ですべてはまわりめぐる。
死とは新たな誕生を意味し、誕生とは永遠を意味する。

(ティワ語プエブロ・インディアン 祈りの言葉)


「父なる天空」、そして「母なる大地」に深く根ざした暮らし。
そのなかで培われたプエブロ・インディアンの美術。
自然と共存する彼らの崇高なスピリッツ、
しかと胸に焼き付けましたぞ~キラキラ
(展示総数121点)


『母なる大地の声―アメリカ・サウスウェスト プエブロ・インディアンの美術』
◆2000年5月30日(火)-10月9日(月・祝)
 名古屋ボストン美術館
(2018年10月8日にて閉館しました)


ボストン美術館 →

【トニ・ローラー@グリーンリーブス・スタジオ】


・テーマ「海外の歴史・文明」の記事一覧 →
愛知県美術館
『クリムト 黄金の騎士をめぐる物語』(2012-13年)

1


ちわ~、クマ太郎ですくま

愛知県美術館の『クリムト 黄金の騎士をめぐる物語』に行ってきました。
久しぶりの本格的なクリムト展で、期待も高まろうというものです。

結果、全体的に満足のゆく展覧会でしてホッとしました。
展示品目の多さに合わせて会場を拡張していたのも良かったです。

その中でお気に入りを3点。


マクシミリアン・レンツ
《ひとつの世界(ひとつの人生)》
キャンバスに油彩 1899年
ブダペスト美術館
17

クリムトらとともにウィーン分離派で活躍したドイツの方だと聞いています。
一見、普通の人物画に見えるのですが、何となく破綻しているのが特徴です。
画面も明るく華やかですが、人物に生気が感じられず、少女たちの花を掲げる行為も、紳士の歩む姿も、全く整合性がないのに、画面に夢物語のように置き去りにされた感が何とも気持ち悪いというか、不安というか……
それでいて変な日常感があります。


グスタフ・クリムト
《第1回ウィーン分離派展ポスター》(検閲後)
紙にリトグラフ 1898年
サントリーポスターコレクション
18

デザインという一つの概念や方向がここにあります。
迷ったら、これを見るといろんなアイディアが湧いてきそうな。


グスタフ・クリムト
《人生は戦いなり(黄金の騎士)》
キャンバスに油彩、テンペラ、金箔 1903年
愛知県美術館
8

これは愛知県美術館の所蔵品です。
オイラがいろんなことを言うまでもない作品ですね。
平面という概念を拡張して、浮世絵や琳派にも似た境地に達しているのが凄いです。
日本の絵画の影響もあるかもしれませんね。

不思議だなと感じたのは、クノップフがクリムトに影響を与え、クリムトがエゴン・シーレに影響を与えた運命です。
全く個性の違う、技巧的な継承者ではない3人が、精神的な継承と言う一点のみで結ばれているということです。
芸術というのは実に数奇なものだと感じましたくま


グスタフ・クリムト
《ストックレー・フリーズ : 抱擁》(下絵)
紙にテンペラ、水彩、金、銀、ブロンズ、木炭、鉛筆、白のハイライト、金箔、銀箔
1908-11年
オーストリア工芸/現代美術館
20


グスタフ・クリムト
《ストックレー・フリーズ : 薔薇の茂み》(下絵)
紙にテンペラ、水彩、金、銀、ブロンズ、木炭、鉛筆、白のハイライト、金箔、銀箔
1908-11年
オーストリア工芸/現代美術館
21

【ストックレー・フリーズ(下絵)@オーストリア工芸/現代美術館】



2

『クリムト 黄金の騎士をめぐる物語』
◆2012年12月21日(金)-2013年1月20日(日)【前期】
 2013年1月22日(火)-2月11日(月・祝)【後期】
 愛知県美術館
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愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『クリムト 黄金の騎士をめぐる物語』①(2012-13年)

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2月22日は「猫の日」~三毛猫三毛猫三毛猫

というわけで、
2010年以降に掲載した「猫」の作品、
「猫」が登場する作品をまとめてみましたキラキラ


チョコ『遥かなるエジプト展』(1997年)

第26王朝(前7-前6世紀)


チョコ『大英博物館 古代エジプト展』(2000年)
猫の姿をとるバステト女神像
大英博物館


チョコ『ゴヤ 光と影』(2011-12年)
フランシスコ・デ・ゴヤ
《猫の喧嘩》
1786-87年 56.5×196.5
プラド美術館
風景写真 レンズ4


チョコ『アール・ヌーヴォーのポスター芸術展』(2010年)
テオフィル・アレクサンドル・スタンラン
《ヴァンジャンヌの殺菌牛乳》
1894年 136.5×97
モラヴィア・ギャラリー
6


チョコ『アール・デコ 光のエレガンス』(2012年)
アマルリック・ワルター
犬猫手付鉢
1920-35年 12.8×21.5×17.4
風景写真 レンズ2


チョコ『山種美術館名品展』(2001年)
竹内栖鳳
《班猫》
1924年 81.9×101.6
山種美術館


チョコ『アンディ・ウォーホル展』(2000年)
アンディ・ウォーホル
《Untitled(Cat from 25 CATS NAME SAM AND ONE BLUE PUSSY)》
1954年


チョコ『ポーラ美術館コレクション展』(2010-11年)
レオナール・フジタ(藤田嗣治)
《猫を抱く少女》
1962年 45.9×33.2
ポーラ美術館


チョコ『いわさきちひろ展』(2011年)
いわさきちひろ
《猫と子どもたち》
1969年


チョコ『絵本の世界へ旅しよう』(2012年)
酒井駒子


どいかや
「まなつのラズベリーシャーベット」


チョコ千葉 ホキ美術館(2011年)
藤原秀一
《萩と猫》
2009年
ホキ美術館

こちらは写真ではなく「絵」ですよ目

お気に入りのにゃんこはおりましたかニャ?


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