名古屋 松坂屋美術館
『アール・ヌーヴォーのポスター芸術展』(2010年)



不覚にも2005年の『ミュシャ展』(@松坂屋美術館)を見逃してしまったため、、、
アール・ヌーヴォーの展覧会へ行くのは21世紀初タラー
(展示総数132点)


1890年代から1920年代にかけ、
ヨーロッパの街角を飾ったさまざまなポスターたち。
大好きなミュシャと今回チラシ↑になってる《ヘルム・ココア》を目当てに出かけたところ、
個人的に、あっと驚く発見がありましたっ!

それが、イチ押しのこの作品キラキラ


アルフォンス・ミュシャ
《ジョブ》(ブロンド)
1896年 56.5×44
モラヴィア・ギャラリー

うきゃ~、ブロンドの《ジョブ》なんて初めて!ポーン
こんな別バージョンがあるとは知らんかった目
館内の照明の関係でここまでキラキラには見えないけれど、確かに黄金色の髪キラキラ
これはこれでセクシーですねー。
ゴージャスですねー。
金運UPのお守りとして部屋の西側に飾りたいですねー。

ちなみに、
こちらが これまでおなじみだった《ジョブ》。


アルフォンス・ミュシャ
《ジョブ》(参考作品)
1897年


ミュシャのリトグラフは、ほかに《ジスモンダ》《椿姫》《ロレンザッチオ》《サマリアの女》《メディア》が来てますよ。

女優サラ・ベルナールのためにデザインされた舞台ポスター。
このなかで一番好きなのは《メディア》かなぁピンクハート


アルフォンス・ミュシャ
《メディア》
1898年 207×76.5


展覧会の内容は、 前半がウィーン分離派とユーゲント・シュティール(ドイツ語圏の国々の世紀末芸術)、後半がアール・ヌーヴォー(+アール・デコが少々)といった感じですグッ


で、そのほかの展示作品~キラキラ


フランツ・フォン・シュトゥック
《第7回ミュンヘン分離派展》
1897年 39×52
モラヴィア・ギャラリー

当時の保守的な美術界に喝!パンチ!
芸術・学問の庇護者で戦いの女神でもあるパラス・アテナは、分離派の守護神なのです。


グスタフ・クリムト
《第1回ウィーン分離派展》(検閲後)
1898年 53×37
モラヴィア・ギャラリー

「(検閲前)」のポスターも一緒に展示されております。
何がイカンかったのか?は「裸の男性」(彼はギリシャ神話の英雄テセウス)からご想像ください……


コロマン・モーザー
《フロンメのカレンダー》(金色版)
1898年 95×62
プラハ美術工芸博物館


アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
書籍『快楽の女王』
1893年 134×91.5
モラヴィア・ギャラリー


テオフィル・アレクサンドル・スタンラン
《ヴァンジャンヌの殺菌牛乳》
1894年 136.5×97
モラヴィア・ギャラリー


アンリ・プリヴァ=リヴモン(本名 : アンリ・プリヴァ・アントワーヌ・テオドール・リヴモン)
《ヘルム・ココア》
1899年頃 153×66
プラハ美術工芸博物館
風景写真 レンズ9


ヤン・プレイスレル
《現代フランス美術展》
1902年 106.7×76
モラヴィア・ギャラリー


カッサンドル(本名 : アドルフ・ジャン=マリー・ムーロン)
《寝台特急「北極星号」》
1927年 105×76
プラハ美術工芸博物館

カッサンドルと言えば、
北大西洋航路の豪華客船《ノルマンディー号》のポスターが有名だけど、
鉄道のもあったのね目


アール・ヌーヴォーのドレスとロココ様式の扇、
アール・デコのドレスとバッグも展示されてますよ。

132点の作品を通してたどるポスター芸術の黄金時代キラキラ
特に「黒」と「黄(or金)」のコンビネーションに惹かれたワタシですグッ


『アール・ヌーヴォーのポスター芸術展』
◆2010年11月27日(土)-12月26日(日)
 松坂屋美術館(名古屋)
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(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)

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