愛知県陶磁美術館
『アール・デコ 光のエレガンス』(2012年)

風景写真 カメラ1


前々から名前は知っていた瀬戸市の愛知県陶磁美術館(旧・愛知県陶磁資料館)に、やっと!出かけてまいりました。
リニモに乗るのは初めて~音符
陶磁資料館南駅から徒歩スグなのかと思ったら、
会場の「本館」まで1キロ近く(?)歩きました。
いやいや、敷地面積がものすごいっす!目
時間があるときに広~い庭をのんびり散策したいわぁ…


で、特別展の『アール・デコ 光のエレガンス』。
1910-30年代の電気照明器具が展示のメインで、
ほかに家具、花瓶、テーブルウェア、ポスターなどを紹介するものです。

雨の平日の朝イチだったせいか、入場者はワタシと女性のかた二人、それに年配のご夫婦1組でしたタラー
まあ、その~、ものすごい大作が来てるわけじゃないので……
でも、珠玉の品々がそろっていますぞピンクハート
(全4章、展示総数114点。「特別出展」もアリ!)


まずは第1会場から、お気に入りの品々を~キラキラ


◆ 第1章 プロローグ―カラフル(カラフルな色彩の作品を展示)

フランソワ=エミール・デコルシュモン
花文飾鉢
ガラス 1926年 高さ10.3 径38.8
東京国立近代美術館
風景写真 レンズ1


アマルリック・ワルター
犬猫手付鉢
ガラス 1920-35年 12.8×21.5×17.4
個人蔵
風景写真 レンズ2


◆ 第2章 サロン―シック(当時の応接室を再現展示)

国立セーヴル製陶所
天井灯
磁器、金彩、金具
1927年 高さ14 径31.2
東京都庭園美術館
風景写真 レンズ3


エドガー・ブラント&ドーム
テーブルランプ《コブラ》
ブロンズ、被せガラス、エッチング、パチネ
1925年頃 51.5×19.5×14.8
伊豆ガラスと工芸美術館
風景写真 レンズ4


国立セーヴル製陶所
幾何学文花瓶
磁器、カラー・ペースト絵付、金彩
1933年 高さ18 径19.5
ロムドシン
風景写真 レンズ5


◆ 第3章 ダイニング・ルーム―モノトーン(ラリックの作品を中心に、当時のテーブル・セッティングを再現展示)

この章はルネ・ラリック(1860-1945)の独壇場キラキラ


ルネ・ラリック
天井灯《アルジェ Ⅱ》
透明ガラス、プレス成形、サチネ、金属にニッケル・メッキ
1930年 高さ103 径76.5
ギャルリー・オルフェ
風景写真 レンズ6


ルネ・ラリック
テーブル・センターピース《三羽の孔雀》
透明ガラス、プレス成形、サチネ、イバラ模様のブロンズ製照明台
1920年 26×91.5×10(台含む)
北澤美術館
風景写真 レンズ7


ルネ・ラリック
常夜灯《インコ》
透明ガラス、型吹き成形、装飾板はプレス成形、サチネ、ベークライト製台
1920年 47×35.2×17.5(台含む)
北澤美術館
風景写真 レンズ8


ルネ・ラリック
電気式パフュームランプ《バラ》
透明ガラス、型吹き成形、装飾板はプレス成形、サチネ、パチネ、木製台
1921年 18×14×9.5(台含む)
個人蔵
風景写真 レンズ9


ルネ・ラリック
花瓶《オラン》
プレス成形、オパルセント・ガラス、サチネ
1927年 高さ26 径27
東京都庭園美術館
風景写真 レンズ10


サチネ、パチネ、プレス成形、型吹き成形など技法の解説は
こちら →(ルネ・ラリックの技法解説)

そして第2会場へ……


◆ 第4章 エピローグ―レディエンス(光とスピードを主題にした作品を展示)

ここには「スピードとエレガンスの象徴」と謳われた、あの名車が!キラキラ


ブガッティ タイプ57C
1938年 フランス
トヨタ博物館
風景写真 レンズ1

★ 拡大画像はこちら →

トヨタ博物館提供、愛知展だけの特別出展になります。
で、この章でもラリック発見音符


ルネ・ラリック
カー・マスコット《勝利の女神》
透明ガラス、プレス成形、サチネ、金具
1928年 17×25.4×8(金具含む)
個人蔵
風景写真 レンズ2


それから、、、
アール・デコ様式の豪華な内装で「洋上の宮殿」との異名を取った、フランスの客船ノルマンディー号(1935年建造)。
この船をモチーフにした、
ラリックとカッサンドルの競演もGood!グッ


ルネ・ラリック
テーブルランプ《ノルマンディー号》
透明ガラス、プレス成形、ブロンズに金メッキ
1935年 高さ27.8 径12(台含む)
ギャルリー・グリシーヌ
風景写真 レンズ3


カッサンドル(本名 : アドルフ・ジャン=マリー・ムーロン)
ポスター《豪華客船ノルマンディー号》
リトグラフ 1935年 100×71
京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
風景写真 レンズ4


ほかにも乗客向けパンフレット、絵はがき、食器、船内の写真など、華麗なるノルマンディー号関連の品がたくさん並んで、なかなか興味深いですよキラキラ
あっ、カッサンドルのポスター《北極星号》も展示されてます。


装飾過多にならない
実用的なデザインの美に魅了されましたピンクハート
アール・デコ、ガラスアート、そして陶磁器がお好きな方も、ぜひぜひご来場ください!


『アール・デコ 光のエレガンス』
◆2012年10月6日(土)-12月24日(月・振休)
 愛知県陶磁美術館
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(愛知が最終会場です)


愛知県陶磁美術館 →
(愛知県瀬戸市南山口町234)

【アール・デコ 光のエレガンス(東京展)】


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