名古屋市美術館
『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』(2012年)
ワタシにとっては2007年に続き、
二度目の『大エルミタージュ美術館展』
今回は「西欧絵画の400年」ってことで、
16世紀から20世紀までの油彩画が並んでおります。
でも、なぜに「大」エルミタージュなんだ?
(全5章、81作家、展示総数89点)
ではでは、
さっそく印象に残った作品をご紹介~
◆ Ⅰ 16世紀 ルネサンス : 人間の世紀
バルトロメオ・スケドーニ
《風景の中のクピド》
キャンバスに油彩
16世紀末-17世紀初め 94×77
エルミタージュ美術館
バルトロメオ・スケドーニ
《聖家族と洗礼者ヨハネ》
キャンバスに油彩(板より移し替え)
16世紀末-17世紀初め 65.7×50
エルミタージュ美術館
スケドーニ作、愛らしさイチ押しの2枚
クピド(キューピッド)とイエスは同一人物?
顔も体つきもそっくり!
◆ Ⅱ 17世紀 バロック : 黄金の世紀
ニコラス・ファン・フェーレンダール
カスパー・ヤコプ・ファン・オプスタル(1世)
《ヴァニタス(はかなさの寓意)》
キャンバスに油彩 1660年代初め 93×102
エルミタージュ美術館
花々の生々しさにドッキリ
レンブラント・ファン・レイン
《老婦人の肖像》
キャンバスに油彩 1654年 89×76.5
エルミタージュ美術館
さすがは巨匠!
作品の放つオーラが全然違う!
◆ Ⅲ 18世紀 ロココと新古典派 : 革命の世紀
エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
《自画像》
キャンバスに油彩 1800年 78.5×68
エルミタージュ美術館
マリー・アントワネットお抱えの画家でもあった
ヴィジェ=ルブラン。
1800年の作ってことは、
このときすでにアントワネットは断頭台の露と消えてたわけですが、
王妃さまの肖像より自画像のほうが美人ですよね…?
明らかに
オラース・ヴェルネ
《死の天使》
キャンバスに油彩 1851年 146×113
エルミタージュ美術館
この作品とは23年ぶりの再会
前回、あまりの怖さにトラウマになったという
いわくつきの絵
(夜中にふと目が覚めると、
この黒い天使が上から覗き込んでいそうな気がして)
ほんと懐かしい~~!
そして今観るととても美しい~~!
◆ Ⅳ 19世紀 ロマン派からポスト印象派まで : 進化する世紀
ポール・セザンヌ
《カーテンのある静物》
キャンバスに油彩 1894-95年 55×74.5
エルミタージュ美術館
ゴーギャンっぽいフルーツが美味しそう
アンリ・ファンタン=ラトゥール
《水の妖精ナイアス》
キャンバスに油彩 1896年頃 41.5×55
エルミタージュ美術館
ファンタン=ラトゥールと言えば「花」の絵だけど、
彼の描く「妖精」にも心惹かれるわ
モーリス・ドニ
《母と子》
キャンバスに油彩 1897年 45×38.5
エルミタージュ美術館
この作品とは21年ぶりの再会
そういや、当時の『エルミタージュ美術館展』に
「大」は付いてなかったなぁ
ポール・シニャック
《マルセイユ港》
キャンバスに油彩 1906-07年 46×55.2
エルミタージュ美術館
まるでモザイク画のよう。
帆船大好き
◆ Ⅴ 20世紀 マティスとその周辺 : アヴァンギャルドの世紀
アンリ・マティス
《赤い部屋(赤のハーモニー)》
キャンバスに油彩 1908年 180×220
エルミタージュ美術館
今回の目玉、《赤い部屋》も21年ぶり!
大画面にまたもや圧倒されました~。
元々は「緑がかった青」を基調とした
《青のハーモニー》という作品だったそうだけど、
「青」の部分を「赤」に塗り替えて大正解っすね
《赤い部屋》以外はイマイチかな…と心配してたんですが、
なかなか楽しめましたよ。
あと、最近の展覧会にしては珍しくポストカードの種類が豊富
(49種類もあるそうな)
みなさんも、ぜひ実物をご堪能くださいね
ちなみに……
エルミタージュ美術館には、1764年の開館以来、
代々住みついている猫がいるそうです。
その数およそ70匹
所蔵品をネズミから守るために飼われたのが始まりで、
彼らは美術館の地下で暮らし、大切に世話をされ、
毎日パトロールに出かけるらしい。
【エルミタージュ美術館の猫】
キュートな警備員ですね
『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』
◆2012年7月28日(土)-9月30日(日)
名古屋市美術館
・Twitter →
(京都市美術館に回ります)
★ 名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)
★ エルミタージュ美術館 →
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・『大エルミタージュ美術館展』②(2012年)
・『大エルミタージュ美術館展』③(2012年)
・テーマ「海外のミュージアム」の記事一覧 →
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ワタシにとっては2007年に続き、
二度目の『大エルミタージュ美術館展』
今回は「西欧絵画の400年」ってことで、
16世紀から20世紀までの油彩画が並んでおります。
でも、なぜに「大」エルミタージュなんだ?
(全5章、81作家、展示総数89点)
ではでは、
さっそく印象に残った作品をご紹介~
◆ Ⅰ 16世紀 ルネサンス : 人間の世紀
バルトロメオ・スケドーニ
《風景の中のクピド》
キャンバスに油彩
16世紀末-17世紀初め 94×77
エルミタージュ美術館
バルトロメオ・スケドーニ
《聖家族と洗礼者ヨハネ》
キャンバスに油彩(板より移し替え)
16世紀末-17世紀初め 65.7×50
エルミタージュ美術館
スケドーニ作、愛らしさイチ押しの2枚
クピド(キューピッド)とイエスは同一人物?
顔も体つきもそっくり!
◆ Ⅱ 17世紀 バロック : 黄金の世紀
ニコラス・ファン・フェーレンダール
カスパー・ヤコプ・ファン・オプスタル(1世)
《ヴァニタス(はかなさの寓意)》
キャンバスに油彩 1660年代初め 93×102
エルミタージュ美術館
花々の生々しさにドッキリ
レンブラント・ファン・レイン
《老婦人の肖像》
キャンバスに油彩 1654年 89×76.5
エルミタージュ美術館
さすがは巨匠!
作品の放つオーラが全然違う!
◆ Ⅲ 18世紀 ロココと新古典派 : 革命の世紀
エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
《自画像》
キャンバスに油彩 1800年 78.5×68
エルミタージュ美術館
マリー・アントワネットお抱えの画家でもあった
ヴィジェ=ルブラン。
1800年の作ってことは、
このときすでにアントワネットは断頭台の露と消えてたわけですが、
王妃さまの肖像より自画像のほうが美人ですよね…?
明らかに
オラース・ヴェルネ
《死の天使》
キャンバスに油彩 1851年 146×113
エルミタージュ美術館
この作品とは23年ぶりの再会
前回、あまりの怖さにトラウマになったという
いわくつきの絵
(夜中にふと目が覚めると、
この黒い天使が上から覗き込んでいそうな気がして)
ほんと懐かしい~~!
そして今観るととても美しい~~!
◆ Ⅳ 19世紀 ロマン派からポスト印象派まで : 進化する世紀
ポール・セザンヌ
《カーテンのある静物》
キャンバスに油彩 1894-95年 55×74.5
エルミタージュ美術館
ゴーギャンっぽいフルーツが美味しそう
アンリ・ファンタン=ラトゥール
《水の妖精ナイアス》
キャンバスに油彩 1896年頃 41.5×55
エルミタージュ美術館
ファンタン=ラトゥールと言えば「花」の絵だけど、
彼の描く「妖精」にも心惹かれるわ
モーリス・ドニ
《母と子》
キャンバスに油彩 1897年 45×38.5
エルミタージュ美術館
この作品とは21年ぶりの再会
そういや、当時の『エルミタージュ美術館展』に
「大」は付いてなかったなぁ
ポール・シニャック
《マルセイユ港》
キャンバスに油彩 1906-07年 46×55.2
エルミタージュ美術館
まるでモザイク画のよう。
帆船大好き
◆ Ⅴ 20世紀 マティスとその周辺 : アヴァンギャルドの世紀
アンリ・マティス
《赤い部屋(赤のハーモニー)》
キャンバスに油彩 1908年 180×220
エルミタージュ美術館
今回の目玉、《赤い部屋》も21年ぶり!
大画面にまたもや圧倒されました~。
元々は「緑がかった青」を基調とした
《青のハーモニー》という作品だったそうだけど、
「青」の部分を「赤」に塗り替えて大正解っすね
《赤い部屋》以外はイマイチかな…と心配してたんですが、
なかなか楽しめましたよ。
あと、最近の展覧会にしては珍しくポストカードの種類が豊富
(49種類もあるそうな)
みなさんも、ぜひ実物をご堪能くださいね
ちなみに……
エルミタージュ美術館には、1764年の開館以来、
代々住みついている猫がいるそうです。
その数およそ70匹
所蔵品をネズミから守るために飼われたのが始まりで、
彼らは美術館の地下で暮らし、大切に世話をされ、
毎日パトロールに出かけるらしい。
【エルミタージュ美術館の猫】
キュートな警備員ですね
『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』
◆2012年7月28日(土)-9月30日(日)
名古屋市美術館
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