京都市美術館
『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』(2012年)



京都に『大エルミタージュ美術館展』がやって来ました。
名のある名画や巨匠の絵画がズラリ。
ですが、本展示は、もう! ピエール=ナルシス・ゲランの《モルフェウスとイリス》で決まりでしょう!


ピエール=ナルシス・ゲラン
《モルフェウスとイリス》
キャンバスに油彩 1811年 251×178
エルミタージュ美術館

オウィディウスの『変身物語』の一場面、
虹の神イリスが夢の神モルフェウスに女神から預かったことづてを伝える為に接触する場面です。
等身大程もありそうなモルフェウスの美貌に、どれだけの人が恋に落ちたでしょうね…。
神様なのにセクシーすぎます…。
心地良い睡眠から目覚める直前、これから大きな伸びをするかのように伸ばされた腕や、左足の配置に感服しました。
(そして私には、イリスはモルフェウスの引き立て役にしか見えなかった)
肉感的で華やか、官能的なこの作品は、私のイチ押し、ならぬ私のヒトメボレです。

他に印象的だったのは、ダニエル・セーヘルス/トマス・ウィレボルツ・ボスハールトの《花飾りに囲まれた幼子キリストと洗礼者ヨハネ》と、
クロード・モネの《霧のウォータールー橋》です。


ダニエル・セーヘルス/トマス・ウィレボルツ・ボスハールト
《花飾りに囲まれた幼子キリストと洗礼者ヨハネ》
キャンバスに油彩
1650年代前半 129×97.4
エルミタージュ美術館


クロード・モネ
《霧のウォータールー橋》
キャンバスに油彩 1903年 65.3×101
エルミタージュ美術館


『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』
◆2012年10月10日(水)-12月6日(木)
 京都市美術館(現・京都市京セラ美術館
(京都が最終会場です)


京都市京セラ美術館 →
(京都市左京区岡崎円勝寺町124)

エルミタージュ美術館 →

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・『大エルミタージュ美術館展』①(2012年)
・『大エルミタージュ美術館展』②(2012年)


【ピエール=ナルシス・ゲラン作品集】


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