徳川園・黒門
画面に映るのは、徳川園の黒門。
園の南南西に位置する入口で、門を入ると正面150m先に、徳川美術館の建物が見えます。
徳川園・黒門から入り、右手すぐの位置にある花壇に、シャクヤクがたくさん植えられています。
無料エリアにある花壇で、昨年、シャクヤクが植えられているのに気づきました。
ボタン(ボタン科 落葉小低木)は、園内に多く、この花壇にも多く植えられていますが、もうほとんどの株が花を終えています。ボタンは、ほぼ一斉に、同時期に咲くと言って良いものです。
シャクヤクは、それとは性質が異なるようです。
一斉に咲くことはないようで、2~3週間に渡り順々につぼみが開き、花姿を見せ続けてくれます。
徳川園の黒門口に続く路
街中にある、緑多き環境。
2023年4月29日、日本庭園・徳川園(名古屋市)も訪れました。
美しいシャクヤクの花を見ました。
昨年2022年、ここで(徳川園の黒門口前で徳川美術館前、無料エリアの花壇)、シャクヤクが多く植えられているのに気がづきました。
1週間前にもここを訪れましたが、まだ少数が咲いていただけでした。
この日の状況は7分咲き~満開でした。
多くのシャクヤクの花が咲いていました。
花色もさまざま、写真を撮りながら、長い間花を見ていました。
(入場無料のエリアに植えられています)
徳川園は、武家庭園(日本庭園)です。名古屋駅から車で15~20分程の距離にあります。
JRの最寄り駅は大曽根(大曽根/中央腺で、名古屋から4駅目の駅)で、下車後徒歩10分程で園に着きます。
(バスなら、大曽根発の栄行きで2区乗車)
平成16年に庭園として整備されました。尾張徳川家の宝物を展示する徳川美術館が、隣接しています。
自宅から20分程の場所に、徳川園があります(自宅から徒歩8分+JR1区3分+降車後徒歩10分)。
庭園の花たちを楽しむため、そして隣接する美術館(徳川美術館)の展示を見に、折々訪れています。
小学生の頃(50~45年程前)、家も近かったので、この場所で遊んでいました。
園内に大きな池はなく(小さな池はあった)、どこでも見られる公園でした。驚くほどの変わり様です。
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【徳川園について(公式サイト掲載文)】
徳川園は、徳川御三家筆頭である、尾張藩二代藩主光友が、元禄8年(1695年)に自らの造営による隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源としています。
当時の敷地は約13万坪(約44ha)の広大さで、庭園内の泉水には16挺立の舟を浮かべたと言われています。
光友の没後、この地は尾張藩家老職の成瀬、石河、渡邊三家に譲られましたが、明治22年(1889年)からは尾張徳川家の邸宅となりました。
昭和6年(1931年)、十九代当主義親から邸宅と庭園の寄付を受けた名古屋市は整備改修を行い、翌年「徳川園」が公開されました。
昭和20年(1945年)に大空襲により園内の大部分を焼失した後は一般的な公園として利用されてきましたが、平成16年秋に日本庭園としてリニューアルしました。
シャクヤク(芍薬/ボタン科 ボタン属 多年草)
生薬名:シャクヤク(芍薬) ※根を用いる
(外皮を除いたものをビャクシャク・白芍と、外皮をつけたままのものをセキシャク・赤芍として、使い分けます)
シャクヤク(多年草)は、私の住む名古屋では4月半ば頃から咲き始め、5月初旬まで花が見られます。
繊細さを感じさせる、美しい花が特徴です。
《ボタン(落葉小低木)の花に印象がそっくりですが、シャクヤクのほうが、やや小さい花として目に映ります》
徳川園のシャクヤクは満開に近い状況、たくさんの花が見られました。
花は、小学生の子どもが手のひらを広げたくらいの大きさです(10~15cm程)。
花言葉は「恥じらい」など、その美しさから「花の宰相(さいしょう)」と呼ばれます。
「ボタンの花に似ているね?」と感じます。
シャクヤクとボタンの違いは何でしょう。
シャクヤクは草(草本)なので、木のような茶色い枝(幹)がありません。
花も、一斉に咲かず順々につぼみが開いていくので、(一株の)花期が1か月程続きます。
(ひとつの花は、3~5日程の命です)
ボタンは木(木本)なので、大なり小なり、茶色い幹があります。
花は、「あっ、隣のツボミが開いた。負けたくない、わたしもすぐ開くわよ」という状況に見えるほど、短い期間につぼみがほぼ一斉に花開く印象があります。
(一株の)花期は7日~14日程です。
(ひとつの花は、3~5日程の命です)
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世の中、「それが当たり前」と思い物事に接すると、発見や感動がありません。
この植物は、なぜこんな奇妙な名前なのでしょう。
シャクヤクの原産地は中国北部、古い時代に「薬用植物」として日本に入って来たものです。
輸入当時は、エビスグスリと呼ばれました(エビスは外国の意)。
シャクヤクの根を、漢方の重要薬として多くの薬に用います。
それは今も、多くの漢方薬に用いられています。
血流を改善する、補血薬(ほけつやく)です。
《貧血改善ではなく、「血流を促す(改善する)」と捉えるべきものです》
温泉に入れば、短時間で血流が良くなります。
身体には、どんな変化がありますか?
そう、お肌が、つやつやになります。
血流を促すことで肌がつややかに保たれ、これ(血流悪化)は老化のルートに続いて行きます。
シャクヤクが持つ補血の働きは、これら「肌のくすみ」を抑え、「老化・機能低下」を防ぎます。
シャクヤクは微寒の性質を持つため、漢方の血流促進薬では主薬になることはありません。
しかし抗ストレス薬(イライラなどの感情不調抑える)において、サイコ(柴胡)とともに、主薬になります。
【シャクヤク(芍薬) 性味:酸・苦、微寒 帰経:肝 効能:補血、止痛】
【シャクヤクを用いた漢方薬: 四物湯(しもつとう)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) など】
薬草 取(やくそう とり) (小説/泉 鏡花)
月が出ると、余り容易い。
つい目の前の芍薬の花の中に花片の形が変って、真紅なのが唯一輪。
採って前髪に押頂いた時、私の頭を撫でながら、余の嬉しさ、娘ははらはらと落涙して、もう死ぬまで、この心を忘れてはなりませんと、私の頭に挿させようとしましたけれども、髪は結んでないのですから、そこで娘が、自分の黒髪に挿しました。
人の簪の花になっても、月影に色は真紅だったです。
母様の御大病、一刻も早くと、直に、美女ヶ原を後にしました。
シャクヤクの花 ①
濃い色調の、美しいシャクヤクの花。
この日は時折風が強く吹き、撮影が難しい日でした。
シャクヤクの花 ②
シャクヤクの花 ③
シャクヤクの花 ④
シャクヤクの花 ⑤
シャクヤクの花 ⑥
シャクヤクの花 ⑦
シャクヤク花 ⑧
シャクヤク花 ⑨
シャクヤク花 ⑩
⇒ ここで用いなかった シャクヤクの花画像をまとめ、もう1ページ作りました。
エゴノキ(/エゴノキ科 エゴノキ属 落葉小低木)
エゴノキが、白い花を数多く咲かせていました。
すべてが下向きに咲く花、青空とのコントラストが美しいものです。
日本原産の木で、山野でも見られますし、街路樹とされているのも目にします。
果実に「えぐみ」があるので、エゴノキと名づけられました。
果実には毒成分を含みます。
(そんなことはなさないでしょうが、口にしないようにしてください)。
※魚類にも毒となるもので、かっては、川や淵に投げ入れて、「魚を捕る漁」が、なされていました。
エゴノキの花 ①
⇒ 徳川園 ②(4月29日 ※シャクヤクの花のまとめ) に つづく
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【 徳川園、過去のブログ/花風景 】
(2023年の、徳川園)
⇒ 2月18日の徳川園(さようなら、冬ボタンの花)を みる
⇒ 1月22日の徳川園(美しく、そして哀しい花/冬ボタンの花)を みる
⇒ 1月8日の徳川園(美しき命、哀しき定め/冬ボタンの花)を みる
⇒ 1月2日の徳川園(美しき冬ボタンの花と、尾張万歳)を みる
(2022年の、徳川園)
⇒ 12月24日の徳川園(雪積もる風景)を みる
⇒ 12月18日の徳川園(まだ残る紅葉風景)を みる
⇒ 12月4日の徳川園(紅葉風景)を みる
⇒ 11月19日の徳川園(紅葉風景、赤い果実)を みる
⇒ 11月12日の徳川園(フジバカマ、源実朝も見た・詠んだ花)を みる
⇒ 11月8日の徳川園(カンボタン・寒牡丹)を みる
⇒ 10月29日の徳川園(カンボタン・寒牡丹)を みる
⇒ 10月23日の徳川園(カンボタン・寒牡丹) を みる
⇒ 10月16日の徳川園(キンモクセイ) をみる
⇒ 10月5日の徳川園(シモバシラの花) をみる
⇒ 9月25日の徳川園(ヒガンバナ、満開) をみる
⇒ 9月17日の徳川園(ヒガンバナ、3分咲き) をみる
⇒ 9月11日の徳川園(コムラサキ、キンミズヒキ) をみる
⇒ 9月4日の徳川園(クラッシック音楽会) をみる
⇒ 6月11日の徳川園(ハナショウブ) をみる
⇒ 5月4日の徳川園(美しきシャクヤク、子どもの日の軒菖蒲・のきしょうぶ) をみる
⇒ 4月24日の徳川園①(シャクヤクの花)を みる
⇒ 4月16日の徳川園①(ボタンの花)を みる
⇒ 3月27日の徳川園①(春空を目指して咲くアンズ)を みる
⇒ 3月5日の徳川園(開き始めた春の花 ウメ・マンサク・オウバイなど)を みる
⇒ 2月20日の徳川園(冬ボタン展示の最終日に) を みる
⇒ 2月11日の徳川園(開き始めた春花・フクジュソウなど) を みる
⇒ 1月29日の徳川園(冬ボタンのはな) を みる
⇒ 1月15日の徳川園(冬ボタンのはな) を みる
⇒ 1月11日の徳川園(園で見られた、3つの美しいもの) を みる
⇒ 1月4日の徳川園(冬ボタンの花、美しく哀しい花) を みる
(2021年の、徳川園)
⇒ 12月5日の徳川園(紅葉、この心高ぶるもの) を みる
⇒ 11月28日の徳川園(紅き野に思ふ) を みる
⇒ 11月13日の徳川園(紅葉の日本庭園は、自然の宝石箱) を みる
⇒ 11月6日の徳川園(千両・万両、両手に受けて) を みる
⇒ 10月23日の徳川園(美しく咲くツワブキ、つややかなサンシュユ果実) を みる
⇒ 10月17日の徳川園(ツリバナの果実の美しさ) を みる
⇒ 10月10日の徳川園(寒ボタンの美しい花姿) を みる
⇒ 10月2日の徳川園(シュウカイドウ・スイレンの美しさ、武家装束展) を みる
⇒ 9月18日 血潮の色のヒガンバナ(2021年徳川園) を みる
⇒ 8月21日 カブトムシの唄、秋の花咲く(2021年 徳川園) を みる
⇒ 8月1日 カノコユリ、そしてホトトギス(2021年 徳川園) を みる
⇒ 8月1日 タカサゴユリ、そしてシュウカイドウ(2021年 徳川園) を みる
⇒ 7月25日 刀剣乱舞の世界・徳川美術館(2021年 徳川園) を みる
⇒ 7月13日 夕刻に見た花たち(2021年 徳川園) を みる
⇒ 6月15日 ハナショウブと和傘の光景、そして刀剣乱舞 (2021年 徳川園) を みる
⇒ 5月8日 スイレンやショウブなど、水辺の花(2021年 徳川園) を みる
⇒ 4月26日 鯉のぼりと、ボタンなど、春の花(2021年 徳川園) を みる
⇒ 4月11日 咲き競うボタンの花に(2021年 徳川園)を みる
⇒ 3月28日 ツバキなどの花(2021年 徳川園) を みる
⇒ 2月21日 冬ボタンの花(2021年 徳川園) を みる
⇒ 2月9日 ウメやボケの花(2021年 徳川園) を みる
⇒ 1月9日 冬ボタンの花(2021年 徳川園) を みる
(2020年の、徳川園)
⇒ 12月19日 サザンカの花、赤い果実たち(2020年 徳川園) を みる
⇒ 11月2日 寒ボタンの花(2020年 徳川園) を みる
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6月16日(金) 午前1:30~3:00
※みなさんが思うよりも、早く改善します。
(今年の講演会は、新たに作成する資料で講演行います)