徳川園

徳川園、龍仙湖の風景

住宅地にある、日本庭園。武家庭園です。大きな湖は、龍仙湖。

夏の時期は、心地よい涼やかさを感じます。

 

 

 徳川園

徳川園 8月11~15日までのイベント告知

 

 

 徳川園

徳川美術館の 特別展

徳川美術館は、尾張徳川家の宝物を多く収蔵する美術館です。この徳川園(庭園)に隣接しています。

この日、7月13日は午後2時過ぎに家を出たため、美術館を見る時間がありませんでした。

しかし後日、この「家康から義直」展 を、見たいと思っています。

 

 

徳川園

暮れの陽射し、涼しげな水辺、集まるコイにえさを投げる子どもたち

 

 

 

 

 2021年7月13日(土)、午後2時頃に、日本庭園・徳川園(名古屋市 東区)に入場しました。

 

 徳川園は、武家庭園(日本庭園)です。名古屋駅から車で15~20分程の距離にあります。JRの最寄り駅は大曽根(大曽根/中央腺で、名古屋から4駅目の駅)で、下車後徒歩10分程で園に着きます(バスなら、大曽根発の栄行きで2区乗車)。

 平成16年に庭園として整備されました。尾張徳川家の宝物を展示する徳川美術館が、隣接しています。

 

 自宅から20分程の場所に、徳川園があります(自宅から徒歩8分+JR1区3分+降車後徒歩10分)。庭園の花たちを楽しむため、そして隣接する美術館(徳川美術館)の展示を見に、折々訪れています。

 

 小学生の頃(50~45年程前)、家も近かったので、この場所で遊んでいました。

園内に大きな池はなく(小さな池はあった)、どこでも見られる公園でした。驚くほどの変わり様です。

 

 

【徳川園について(公式サイト掲載文)】

 徳川園は、徳川御三家筆頭である、尾張藩二代藩主光友が、元禄8年(1695年)に自らの造営による隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源としています。当時の敷地は約13万坪(約44ha)の広大さで、庭園内の泉水には16挺立の舟を浮かべたと言われています。

 光友の没後、この地は尾張藩家老職の成瀬、石河、渡邊三家に譲られましたが、明治22年(1889年)からは尾張徳川家の邸宅となりました。

 昭和6年(1931年)、十九代当主義親から邸宅と庭園の寄付を受けた名古屋市は整備改修を行い、翌年「徳川園」が公開されました。昭和20年(1945年)に大空襲により園内の大部分を焼失した後は一般的な公園として利用されてきましたが、平成16年秋に日本庭園としてリニューアルしました。

 

 

 

 

 

 

ヤブカンゾウ (徳川園)

ヤブカンゾウ(藪萱草/ススキノキ科 ワスレグサ属 多年草)

 オレンジ色の花は、遠くからでも目立ちます。

 それは夏の太陽の色。

 湧きたつ熱量の色を思わせます。

 一日花と思っていました。2日、3日咲いているものもあるようです。

 

 ワスレグサ(忘れ草)とも言われますが、それはこの花を見ると、「美しさに時を忘れ、見入ってしまう」との意味でつけられています。

 

 八重の花びらを持つヤブカンゾウは、実を結ばない植物です(八重のものは、多くは実を結ばない)。

 

 中国では萱草と呼び、金針とも呼ばれます。金針菜(きんしんさい)は、このツボミを採ったものです。食材とされ、料理に使われます。

生で食べると、甘くて酸っぱみがあるものです。

 

 

ヤブカンゾウ (徳川園)

ヤブカンゾウの花

夏空ににじむ、暮れの陽射しの色

 

 

 

 

 

 

 ヤブラン (徳川園)

ヤブラン(藪蘭/キジカクシ科 ヤブラン属 多年草)  ※リりオペや、サマームスカリと呼ばれることがあります。

 

 ヤブランは、東アジアに見られる植物です。公園の植え込みにされるため(冬でも枯れないので、グランドカバーにされます)、植物に興味のないかたも、この花は目にしていることが多いです。

 

 葉はとがった長い剣のよう、花穂は20~40cmほどで、そこには淡紫色の小さな花が30以上も咲いています。

 秋に、それは多数の丸い果実になります。直径1cmほどで、秋には緑、冬には黒色(紫黒色)に、色づきます。

 

 根の途中が肥大化し、そこを肺の機能亢進に用いるバクモンドウ(麦門冬/ジャノヒゲの根の途中の肥大部)の、代用として用いることも出来ます。

 しかし代用だけに、本家(バクモンドウ)の薬効より、作用は落ちます。

 

 

 ヤブラン (徳川園)

ヤブランの花

 

 

 

 

 

 

 茶室 龍仙亭 (徳川園)

茶室・瑞龍亭(園の西側にある)

 

 

 茶室 龍仙亭 (徳川園)

茶室手前の風景(瑞龍亭)

 

 

 茶室 龍仙亭 (徳川園)

茶室・瑞龍亭からの風景

この場所はもともと平坦でした。造成工事で土を盛ったので、眺めが良い高台に変わりました。

 

 

 

 

 

 

 コマツナギ (徳川園)

コマツナギ(駒つなぎ/マメ科 コマツナギ属 多年草)

 

 野山で見られる野草(山野草)です。ひとつひとつの花は小さく、花の長さ8mmほどです。

 (花穂は15cmほど)

 

 馬が好んで食べるとされ、この植物がある場所から離れたがらないという意味から、「駒つなぎ(馬がつないだように動かない)」と名づけられたとされます。

 

 

 

 

 

 

 ヤマユリ (徳川園)

ヤマユリ(山百合/ユリ科 ユリ属 多年草)

生薬名:ビャクゴウ(百合)  ※ヤマユリなどユリ科植物の鱗茎

 

 私の記憶にあるヤマユリは、この画像の赤いラインではなく、花びら中央が黄色のラインのものです。

 それを見たのは、静岡県浜松市の山間部です。日本特産の、美しい花を咲かすユリです。

 これは、ヤマユリをもとにした、園芸品種でしょうか?

 《保護柵があって近寄れません、遠目からの写真になってしまいました》

 

 

 本州・東日本の山合いの地ではこれらヤマユリが見られ(花びらに黄色のライン)、西日本(近畿以西)では見られません。

 ※本州(東北より近畿まで)に自生する多年草で、北海道、九州、四国、北陸、中国地方などに自生しないものだとされます。

 

 西日本の山合いの地では、淡いピンク色の花が美しいササユリ(笹百合)が見られ、逆に東日本では見られません。

 

【ビャクゴウ(百合)  性味:甘・苦、微寒  帰経:心・肺  効能:潤肺・止咳・安神

【ビャクゴウが配合される漢方薬:  辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)など

 

 生薬とするときは、鱗茎を掘り取って水洗いし、鱗片をはいでばらばらにしたものに熱湯を注いだあと、日干しにします。

 (一定期間の保存を考え、その間の成分保持を考え、湯通ししてから、乾燥させます/虫の卵がある可能性もあるので、それを熱湯消毒するイメージ)

 

薬効と用い方

セキ止め、解熱に

ビャクゴウ4~10gを、水600ml煎じて(煮るようにして)、液量を半分にして、その液を服用します。

(1日分、3回に分けて用います。服用時は、液をあたためます。)

 

 

 

 

 

 

 ミソハギ (徳川園)

ミソハギ(禊萩/ミソハギ科 ミソハギ属 多年草)

 ハギに似た花の姿で、ミソギ(禊)に使ったので、ミソハギ(禊萩)の名がつけられたと思われます。

 和歌山県日高地方では、この草をミソギと呼んでいました。お盆に飾る花として、全国で広く用いられ、ボンバナ・ボングサと呼ばれることも多いものです。

 

下痢止めに

1日分として、乾燥した全草(千屈菜)10gを水400mlで、液量半量になるまで煎じ、3回に分けて服用します。

 

 

 

 

 

 

 

 イブキジャコウソウ (徳川園)

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草/シソ科 イブキジャコウソウ属 小低木)

 4月にたくさんのボタンが咲いていたボタン園も、いまは花期が終わり、振り返るひともありません。

 そのボタン園の横に(フジ棚前)、イブキジャコウソウの小花が咲いていました。

 これも長い花期を終え、残り花になっています。

 

 日本にある、ハーブの「タイム」に似た植物です。日当たりの良い山地に育ちます。

 

 滋養の多い土壌よりも、荒れた乾燥地に相性が合う植物です。

 私が20年間通っている伊吹山で、見る事が出来る植物(草ではなく木の分類です)です。

 

 葉を指で揉むようにして、その指の香りを鼻先で確かめれば、清涼感を持った、良い香りがします。

 この植物は、「百里香(ひゃくりこう)」の名で呼ばれる事もありますが、それほど香りは強くはありません。

 

 「香水原料にされる麝香(じゃこう/ムスク)の香りに似ている」と言われます。

 しかし本当のジャコウ(麝香)の分泌物は、濃いままのものは、生臭い香りがします。

 

 このイブキジャコウソウ(植物)は、漢方薬や、その他の医薬品に、(薬効成分として)用いられることはありません。

 

 それとは異なり、ジャコウ(動物/ジャコウジカのフェロモン)は香水原料になり、その場合、ムスクと呼ばれます。

 心臓や精神の負担を減らすための、医薬品になります。

 

 希少動物・ジャコウジカから取る成分であり、今はワシントン条約で国際取引が規制されているため、ほとんど使われる事がありません。

 

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 日本では古来、気つけ薬(開竅薬)としてジャコウを用いており、救心であるとか、六神丸などに、微量が配合されていました。

心臓の動き・循環を、適切に強化するものです。

 ワシントン条約で国際取引が規制されるため(希少動物保護を目的として)、今は用いられていません。

 

 

 

 

 

 

 龍仙湖 (徳川園)

龍仙湖の風景(南側を見る/大曽根駅 方面)

 

 

 観月楼 (徳川園)

観月楼(イベントスペース、展示会や、披露宴会場などに使われる)の横

松の木

 

 

 黒門口 (徳川園)

黒門口(南側の出入口です。徳川美術館に近い出入口です。)

 

 

 

 

 

 

 シモツケ (徳川園)

シモツケ(下野/バラ科 シモツケソウ属 落葉低木)

 葉が細長い形の樹木・シモツケ(シモツケソウは木ではなく草で、カエデを思わす葉の形をしています)。

 

 ピンクの花を野山では目にしますが、茶室の瑞龍亭入口で見たこの花は、ほぼ白色でした。

 

 シモツケは、下野国(しもつけのくに/栃木県)で見つけられたから、この名がついたとされています。

 日本全国で増えている日本ジカの食害で、この仲間が大きく数を減らしている県もあります(岡山。徳島。京都、奈良など)。

 

 

 

 

 

 

 ミズカンナ (徳川園)

ミズカンナ(水カンナ/クズウコン科 ミズカンナ属 水生湿性植物)

 初めて見ましたが、距離があるため、花部分だけの写真が撮れませんでした。近づいて、花を楽しみたいものです。

 

 葉が、他植物のカンナに似ていることから、ミズカンナと名づけられました。

 北アメリカ原産の植物です。

 

 

 

 

 

 

 ボケ (徳川園)

ボケ(木瓜/バラ科 ボケ属  落葉低木)

生薬名:モッカ(木瓜)   ※ボケの果実を用います。

 

 中国原産で、平安時代にはすでに日本に入っていたボケの木。春に咲く花を観賞するために、日本全国に広がって行きました。

 

 しかし花はもう4月には終わり、果実がついています。まだ青い未熟果です。

 その果実は、女性の手のこぶしサイズです。熟すと黄色になります。

 かじってみますと、とても酢っぱい味です。甘味はあまりありません。

 果実を生食するのは出来ませんが、お酒につけて薬酒として、用いることがあります。

 

 ただ日本で販売される薬としてのモッカは、このボケの果実と、カリンの果実、ともに用いて良いと規定とされています。

 

 薬効として、2つは異なっています。

 ボケの果実は、神経痛や関節痛の対応に適しています。

 カリンの果実は、ノドの痛みなどの対応に適しています。

 

 

【 モッカ(木瓜)  性味:酸、  帰経:肝・脾  効能:舒筋活絡・止瀉・利水 】

【 モッカが配合された漢方薬  舒筋丸(じょきんがん)、鶏鳴散(けいめいさん) など

 

 

 

 

 

 

 木の花 (徳川園)

木の花を見ました。

 

 

 

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