おはようございます
庭の草取りをしました。先週、抜くには抜いたけど、取り除き損ねてた草があって、根の大半が土の上に出てたのに、どっこい負けずに生きてました。すご~い。雑草の力強さ、見習いたいもんです。
災害時の養生法シリーズ、「その1 背中をほぐそう」 、「その2 腎の手当て」 、「その3 肺の手当て」 とお届けしました。今回は、ふだんのストレス対策としても役立つ、肝の手当てです。
驚愕や恐怖が過ぎ、悲しみに沈んでばかりはいられないと動き出したとき、私たちが感じるのは怒りでしょうか。「なぜ、こんな大災害が…」「なぜ、私たちが…」「原発は…」「政府は…」「東電は…」、あるいはもっと身近なことまで、怒りのもとはさまざま。
大きな怒りあるいは蓄積した怒りが影響をおよぼすのは、東洋医学講座のNo.10 やNo.30 にあるように、五臓 の肝の疏泄(そせつ)です。ところが、実はですね、肝の疏泄に影響するのは、怒りだけじゃないんです。
「東洋医学にみるストレスと健康の関係」 にあるように、大きな感情の動きはすべて、情志要因(ストレス)となって、肝の疏泄機能を停滞させちゃうんです。今回のような大災害では、ストレスの持続時間も長いので、ほとんどの人が、大なり小なり影響を受けてるはず。
肝の不調があると、
・背中(肩甲骨の下あたり)のコリや痛み
・目が疲れやすい、充血する、乾く
・のどや胸に何かがつまったような感覚(梅核気 )
・胃の動きが悪く、胃がはって苦しい
・わき腹がはって痛い
・ゲップやオナラが出やすい
・便秘、下痢、あるいは便秘と下痢を繰り返す
・足が冷えて顔がほてる
・立ちくらみ、めまい
・片頭痛
・こむらがえり
・筋肉痛を起こしやすい
・爪が割れやすい
・月経不順、月経痛
・ワケもなくイライラする、あるいは精神的抑うつ
などを生じます。「肝が不調になるとどうなるか?」 や東洋医学講座No.46 もご参考にどうぞ。
もともと気滞タイプ さんは、より顕著に出ます。日頃から血圧が高めの方は、脳卒中リスクが高まるので、要注意です。気虚タイプ さんなら脾胃の状態が悪くなり、血虚タイプ さんは貧血症状が悪化します。早め早めの手当てが肝腎ですよ。
肝を助ける食材
レバー、青背の魚、アサリ、シジミ、ホタテ、カキ、菜の花、春キャベツ、ニンジン、トマト、エンドウマメ、セリ、ウド、フキ、ワラビ、タラの芽、タケノコ、ミョウガ、かんきつ類、イチゴ、ゴマ、梅干し、ソバ、菊花茶など、
解毒作用のあるもの、血を補うもの、酸味のもの、苦味のものなどがよいとされていますが、「ストレス解消に甘いもの?辛いもの?」 で解説したように、イライラが強いときは辛味あるいは甘味を足すのも有効です。食養生の基本 を忘れずに。
肝をととのえるツボ
肝兪 、太衝、期門 、合谷 、内関 、だん中 、百会 など、「ツボの上手なみつけ方と刺激のしかた」 も参考にして、手当てしてくださいね。
肝をととのえる養生法
① 腹式呼吸 (丹田呼吸)
② 青竹踏み
③ 足湯
④ ウォーキング、軽い体操
⑤ 背中を緩める(うで振り体操 ・肩甲骨寄せ ・背中ほぐし など)、背中を温める、背中をさする
⑥ 肋骨の下(期門のあたり)や胸骨(だん中のあたり)を温めたスプーン でさする
⑧ 必要なら自律訓練法 やアロマケア の助けを借りて、睡眠を十分にとる
一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
マンサク
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