おはようございます
暖かくなった~と思ったら、また寒さが戻ってきました。日は確実に長くなってますが、春らしい陽気になるのは、まだしばらくおあずけでしょうか。冷えないように、温かくしてお出かけくださいね。
冷えの影響はいろんなところに出ますね。妊娠3ヶ月の姪っ子、なぜか自宅にいるとつわりがひどくて、夕飯もろくに食べられないと言います。海辺の古~い団地に住んでいるので、すきま風で冷えるらしいんです。
実家に帰ってくると、とくに具合悪そうでもなく、よく食べるし、どこがつわり?という風情だったので、話がおおげさなだけなんじゃないの?と、実は疑ってかかってたんですが…。
土曜のお昼にやってきたときの顔色で、決しておおげさな話じゃなかったことがわかりました。気持ち悪そうにもしてましたし。
実家では、夕飯の支度も後片付けもしなくていいから、つわりもラクなんじゃないの?姪っ子自身も、最初はそう思ってたようなんです。でも、最近、その夕飯の支度と後片付けを旦那がやってるのに、やっぱり気持ち悪くなるんだとか。
そうなると、環境の違いは、部屋の温かさなんですよね。片やサッシとは名ばかりのすきま風ヒューヒュー、片や新型サッシに床暖房付きですから。
今回、やって来てすぐ言い出したのが、胸の真ん中を指さしながら、「ここにさわるだけでも痛いの~、これってどうすればいいの?」ってことでした。
ちょうどお客様のいらっしゃらない時間帯だったので、店へと招き入れ、『養生訓』の病人に灸をすえるとき(巻八52) でご紹介している棒灸を使って、だん中にかざして温めてみました。
すると、痛みが消えただけじゃなく、なんと!つわりの気持ち悪さもなくなっちゃったんです。棒灸をかざしてた時間なんて、せいぜい1~2分かそこら。お灸効果に、姪っ子もビックリ! 昼食も夕食も、モリモリ食べてました~。
だん中のツボは、呼吸器や精神神経症状をラクにするツボ として紹介してますが、そこにも書いたとおり、気会穴(きえけつ)なので、気の病 に効くといわれています。また、女子胞(子宮)につながる任脈 のツボですから、女性の抱えるさまざまな症状緩和に効用があります。そう、つわりの緩和にも!
私は鍼灸師ですから、もちろん、そうしたツボの効用は信じてます。が、今回みたいに劇的な結果が出ると、さすがに私もうれしいやら、ビックリするやら。
さて、だん中の手当てがいいことはわかったし、その効果が1日半くらいは持つこともわかったけれど、私が毎日やってあげるワケにもいかない。何かセルフケアのしかたを考えなくては。
そこでふと思いついたのがティースプーンを使う方法。日曜の夕方にまた気持ち悪くなったようなので、姪っ子にやらせてみたら、これが棒灸に負けず劣らず良かったんですよ~。なので、ご紹介しますね。
① 湯のみに、やけどしない程度の熱さのお湯を注いで、その中にティースプーンを2本入れます。
② 温めたティースプーンの背(膨らんだところ)をだん中に当てて、軽くこすります。
③ スプーンの温かさを維持するために、2本を取りかえながら、1~2分だん中を温めます。
そう、1本を使っている間、もう1本はお湯の中に。だん中が温まってほんのりピンク色になったらOKです。ツボの位置は、呼吸器や精神神経症状をラクにするツボ で確認してくださいね。
この方法、つわりにいいなら、つわり以外の悪心や吐き気、梅核気 にもいいんじゃないかと思います。他の気虚 や気滞 の症状にもね。もしかしたら、逆流性食道炎とかも。
温めたティースプーン、他のツボにも使えるかどうか、試してみたいと思います。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
プリムラ
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