災害時の養生法 その3 肺の手当て | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


ソメイヨシノが満開になりました。木々や草花は、春爛漫。でも今日は、花冷えとの予報ですから、昨日より温かくしてお出かけくださいませ。


災害時の養生法シリーズ、「その1 背中をほぐそう」 では、大きな驚愕や恐怖、悲しみ、怒り、思い悩むことによって、五臓 が傷つき、それが背中のコリや痛みにつながることをお伝えしました。


私たちは、つらそうにしている人がいたら、その人の背中をさすってあげる。そうしたことは、とても自然に、ほとんど反射的にやってますよね? それは、そうすることで「ラクになる」ことを、「私たちのからだが知っている」からではないでしょうか?


昨日の「その2 腎の手当て」 は、驚愕や恐怖で傷ついた を元気にする養生法でした。このところ大きな余震が続いたため、おさまっていた恐怖がぶり返してるかもしれません。向こう数日は、しっかり養生してくださいね。


災害時、恐怖が去った後に感じるのは、大切な人や物を亡くした悲しみでしょうか。大きな悲嘆や憂いは、東洋医学講座のNo.12No.30 にあるように、肺を傷つけ、気を消耗してしまいます。気の消耗が続けば、元気 の不足となり、気虚 へとつながっていきます。


また、肺の不調は、東洋医学講座のNo.48 にあるように、免疫系の機能を果たす衛気 の状態や、からだの水分代謝にも影響してきます。


肺が弱ると出る不調は、

・背中の上部(肩甲骨の間)のコリや痛み

・呼吸がしづらい、呼吸が浅い

・息切れ

・カゼを引きやすい

・鼻水、鼻づまり

・咳、くしゃみ

・声がかすれる

・疲れやすい

・だるい

・立ちくらみを起こしやすい

・むくみ

・尿が出にくい

・暑くもないのに汗ばむ

・皮膚が乾燥してカサカサする

など。


意気消沈して元気が出ないようなら、ちょっとしたことでカゼを引きやすいなら、肺が弱っているかもしれません。肺の手当てをしましょう。


1 肺を元気にする食材

鴨肉、豚肉、卵、エビ、ウナギ、フカヒレ、アサリ、豆乳、ヤマイモ、サトイモ、レンコン、ユリネ、タマネギ、ネギ、ニンニク、ショウガ、ダイコン、ナシ、白ゴマ、ギンナン、松の実、落花生など、

潤いを与えてくれるもの、白いもの、辛味のものがよいとされています。食養生の基本 を忘れずに、肺にいいものをちょい足ししましょう。


2 肺を元気にするツボ

太淵、中府、肺兪足三里身柱だん中湧泉 など、「ツボの上手なみつけ方と刺激のしかた」 も参考にして、手当てしてくださいね。


3 肺を元気にする養生法

① 腹式呼吸 (丹田呼吸)

② 青竹踏み

③ 足湯、手湯、湯気の吸入

④ ウォーキング、軽い体操

⑤ 背中を緩める(うで振り体操肩甲骨寄せ背中ほぐし など)、背中を温める、背中をさする

⑥ 楽しいこと・愉快なことを考える、コメディ映画をみる、冗談を言い合って笑う


「被災者の皆さんと一緒に戦っていきたい」「ふだん応援してもらっている僕が、今度は応援する番」という石川遼くん。マスターズ最終日は、スコアを伸ばして、20位タイに上がりました。アマチュアの松山くんもですが、あっぱれな19歳ですね。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』
白姫椿

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