台湾総統に頼清徳氏 民進党政権が継続
立法委員選は与党過半数割れ 野党主導でねじれ現象に
先回選挙の民進党6割圧勝から4割支持に低迷
台湾版「三国志」スタート、混迷のアジア情勢に
▲1月13日投開票の台湾総統選挙は与党・民進党の頼清徳氏が当選した
1月13日に投開票された台湾の総統選で、与党・民進党の頼清徳副総統が最大野党・国民党の侯友宜新北市長らを破り、当選した。台湾版の三国志時代のような様相となり、立法院(国会=113議席)は与野党が伯仲し、第二野党の民衆党が法案通過のキャスティングボードを握る様相となっている。
台湾の総統選と同時に投票された立法院(一院制の国会に相当、定数113)選で中央選挙委員会は1月13日夜、選挙結果を発表した。与党・民進党の獲得議席は51(改選前62)にとどまり、過半数を失い、国民党を下回った。単独で過半数を得た政党はなく、連携交渉が本格化する。今後、民進党の政権運営がねじれ現象により不安定化する可能性がある。
中央選管の発表によると、国民党が52議席(同37)を得て第1党になった。第3勢力の民衆党は8議席(同5)で、キャスティングボートを握ることになる。残る2議席は無党派。民進党は政党名で選ぶ比例区の得票で国民党を上回ったが、選挙区の議席を大幅に減らした。
総統には、立法院で野党に予算案や法案を否決された場合、その決定を覆す権限がない。陳政権は当時、立法院で4割弱の議席しかなく、米国からの武器購入予算案などを否決され続けた。政権運営が滞って中国の揺さぶりを受けたうえ、米国からの不信を招く契機にもなった。
中国との統一を拒否する台湾与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が13日の総統選で当選したことを受け、中国外務省は同日夜「台湾が中国の一部であるという基本的事実は変わらない」と反発する談話を発表した。習近平指導部は外交や軍事、経済の分野で民進党政権に圧力をかけ続ける構えだ。
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