岩崎宏美(vo)・青柳誠(p)・古川昌義(g)のお三方による毎夏恒例のアコースティック・ライブツアー、真っ最中である。8/5〜6のビルボードライブ大阪(4ステージ)を皮切りに、8/12〜13は東京コットンクラブ(4ステージ)。そして今週末8/19〜20は八ヶ岳高原音楽堂(2ステージ)だ。合計10ステージのうち、今回私が参加できるのは8/13の2ステージと8/20の都合3ステージのみ😂である。ご存知の方も多いと思うが、宏美さんのこのアコースティック・ライブは、毎回微妙にセットリストが入れ替わる。今回も10回全て歌われる曲もあれば、1〜2回しか取り上げられないものもあると思われる。われわれの仲間たちは、そのサプライズ曲を聴けたかどうかで一喜一憂し、はたまた10回コンプリートする強者も出てくるのだ。

 

 また嬉しいことに、このツアーに合わせて(?)最新ベスト盤『岩崎宏美/ベスト・ヒット・セレクション〜聖母たちのララバイ』(MIVE-3151)が8月9日にリリースされた。ライブツアーは現在進行中であるので、ネタバレ報告は八ヶ岳終了後にさせていただくとして、今日はこの最新ベストをメインにお話ししよう。以下の画像は、8月13日のコットンクラブでのアンコール後の撮影OK写真と、そこでゲットしたCDのジャケ写である。😊

 

 

 さて、今回の最新ベスト盤は、特徴がいろいろある。「ここが今回のウリだ!」と思うところを、私なりにご紹介してみよう。

 

特徴1:ビクター時代の名曲がズラリ!

 発売元がビクターであるため、テイチク移籍前のシングルからセレクトされている。懐かしい名曲がたっぷり19曲聴けて、2,200円とコスパも抜群!

 

特徴2:生協限定発売!

 宏美さんのお言葉によれば、このCDは生協限定発売で、このライブツアー期間は会場で特別に販売しているとのこと。確かにAmazonやタワレコのホームページを見ても、カタログに載っていないようだ。

 

特徴3:DMV(深層振動 Deep Micro Vibrotactile)音源を採用!

 野口五郎さんとのコラボアルバム『Eternal Voices』や、近年の宏美さんのライブ等の動画を収めたカードでも採用されているDMV音源。認知症治療に効果があると期待され、医療機関の研究が進んでいて、人には聴こえない低周波のDMVを音に挿入している、とのこと。宏美さんも、コットンクラブの初日後、疲れを癒すためにDMV音源のこのご自分のCDをヘビロテしていらしたとのこと。詳しくは以下をご参照願いたい。

 

 

特徴4:レア写真のジャケット!

 ご本人曰く、「可愛いでしょ?こんな可愛い写真が見つかったんだから使わない手はない」とこのCDが企画されたとか⁉︎ 裏の写真は「聖母〜」の頃の写真とのことだが、私は見た記憶がない。オマケに言うと、歌詞ブックレットの裏表紙の写真も初見のような気がする。敢えてこの写真は載せないので、皆さん是非ご購入の上、お手にとってご覧ください!😜

 

特徴5:選曲・監修が宏美さんご本人!

 私としてイチオシなのが、これである。買ってすぐに見たのが、収録曲である。ムム、一風変わった選曲だ…。ナニ?『選曲・監修:岩崎宏美』だと⁉︎ 写真では見にくいかも知れないので、再掲しておこう。

 

M-1 ロマンス

M-2 熱帯魚

M-3 思秋期

M-4 さよならの挽歌

M-5 万華鏡

M-6 銀河伝説

M-7 小さな旅

M-8 女優

M-9 れんげ草の恋

M-10 すみれ色の涙

M-11 檸檬

M-12 真珠のピリオド

M-13 20の恋

M-14

M-15 愛という名の勇気

M-16 決心

M-17 シンデレラ・ハネムーン

M-18 家路

M-19 聖母たちのララバイ

 

 いかがだろうか。いくつか「おや?」と思われたのではないだろうか。ライナーノーツの巻頭に、「私の代表曲を中心に、いまお届けしたい曲を悩みながら選びました」と書かれている。その想いがひしひしと伝わってくる選曲ではないか。

 

 まずもって、「岩崎宏美」の名を世に知らしめた、デビューから8曲続いた阿久・筒美作品からは「ロマンス」のみの収録である。過去のビクターのベストでは、セールスや認知度から、どうしても「センチメンタル」「ファンタジー」「未来」「想い出の樹の下で」辺りが入ることが多かった。またデビュー曲「二重唱」のカットは驚きを禁じ得ない。ここは「悩みながら」の大英断であろう。

 

 「さよならの挽歌」は1978年の作品だが、私個人は生で聴いたのは80年が最後である。コンサートやライブではかなり長いご無沙汰なのではないだろうか。これは封印が解ける日も近い? 「銀河伝説」も、今世紀に入って一度阿久悠メドレーの中で取り上げられたが、レア度は高く嬉しい選曲だ。

 

 「小さな旅」は、今年に入ってNHKの番組で歌われたり、ツアーのメドレー入りしたりと頷ける選曲。「女優」は、今までは一枚モノのベスト盤では選に漏れることが多かったが、近年はライブの定番曲化しており、順当。ぶったまげたのは「れんげ草の恋」だ。シングル発表当時以降、これもほとんど歌われていないのではないか。「檸檬」「真珠のピリオド」も、今世紀のツアーでそれぞれ一度ずつメドレー入りしただけ。この辺り、一番時間があった学生時代に数え切れぬほど聴いた思い入れの強い曲ばかりで、嬉しい驚きだ。

 

 「20の恋」は、それほどメジャーな作品ではないが、宏美さんのお気に入りの曲であることは確か。今世紀に入ってからも、何度かセットリスト入りしており、フルコーラスでも披露されている。「橋」「愛という名の勇気」は、今年のツアーで『火曜サスペンス劇場主題歌メドレー』の中で歌われており、これらも納得の選曲だ。

 

 

 いかがでしたでしょうか。欲しい!買おう!と思っていただければ、ご紹介した甲斐があります。皆さん、是非生協でお求めくださいね。😉