イヴァンくんは、マッチングアプリの戦友である。
マッチングアプリは、実際に住んでいる場所とは別に、GPSで現在地をピックアップして、相手とマッチングしてくれる亊がある。たまたま、イヴァンくんが出張で私のいる都市の近くにいたころに、マッチングしてしまった。イヴァンくんのプロフィールの書き方が面白すぎて、そして、二人で話していたら、話が合いすぎて、済んでいるところは国・海をまたいでいるので、全然近くないのに、友達になってしまった。
それ以来、時々「どう?元気?」とお互いに連絡をしする。「会えないけど、君とは友達でいたい」とイヴァンくんから言われ、私も「そうやな。住んでいるところが違うから、本当の意味ではマッチングせぇへんけど。でも、友達でいたい。いつか、どこかで、会える機会があったら、飲みに行きたいわ」という仲である。
イヴァンくんのデート相手の話も聞いているし、私のデート相手の話もしており。それぞれ、男女の視点から、意見を言うたり、慰め合ったりしている。今回の進捗報告はこんな話題だった。
私:ってなわけで、Bさん、また出てきてん。会ってへんけど。
イヴァン: そいつがものすっごい大ウソつきではないと仮定すると、よっぽどSangoに惚れたんだな。最初に。
私: それはどうかな。
そもそも、私のプロフィールを見ても、一目ぼれ要素はまるでない。ヨーロッパ、そして、8月にマッチングアプリを始めたので、世の女性たちはみんな水着や肌を出したサンドレスなど、セクシーなプロフィール写真だったと思う。私は、そういう写真は一切載せてない。
イヴァン:そもそもだけど。アジア人は、全体の5%もいないぐらい。そして、その中でも日本人女性はかなりレア。
私: 私、年齢結構上やけど。
イヴァン: 男からすると、年齢なんてストライクゾーン内ならどうでもいい。
私: そうなんや・・・。でも、まったくセクシーさのかけらもない普通のプロフィールやで。
イヴァン: 確かに、それはない(笑)。
私: せやろ。
イヴァン: でも、君はgood lookingだし、スタイリッシュだし、プロフィールの文章からは、知的さが伺える。
私: ありがとう。自分では、さっぱりわからんけどな。
私: そもそも、Bさん、もう会う前から、なんか押しがすごかってん。マッチングしたとたんに、本当に、数えるほどのやり取りで。「カクテルは好き?カクテル飲みに行かない?どっか良く行くバーある?」って聞かれたから、「カクテル好きやけど、私この街まだ、あんまり知らん。でも、私も友達に聞いてみる」って言って、3分後に、Bさんの方が、そもそも持ってたんか、誰かに聞いたんかしらんけど、カクテルバー5つメモした紙の写真送ってきてん。そんで「えー?どこやろう」と思って、ググったら、街を見渡せる5つ星ホテルの最上階の有名カクテルバーみたいなところやったりして。うっへぇ。って思った。
イヴァン: 「うっへぇ」ってなんだよ、おい(笑)。
私: いや、なんか、5つ星ホテルのラウンジ指定してくるタイプかぁ。スノッブかぁ、面倒やなあって。
イヴァン: 絶対違うよ。
私: なんで。
イヴァン: そういうスノッブは、そんなメモ、見せないし(笑)。普通に、いつも行き慣れてる場所を言うよ(笑)。
私: ・・・は!・・・そうか・・・。
イヴァン: 君には、めっちゃ格好つけたかったんじゃないの。
私: ええ・・・言うてしもたで。「あー。あなたそういうタイプなん?5つ星ホテルの最上階のバーに連れていくスノッブタイプなん?笑」って。あ、(笑)はいれたで。
イヴァン: ひどい。Sango、君、本当にひどい(笑)。で?行ったの?カクテル。
私: ううん、行かなかった。その後のデートプランが、「ディナー」に変更になってん。で、そこらで適当なレストランかと思ったら、提案されたレストランが、なんかビーチ沿いのシーフードとサンセットの有名なレストランで。ぅわぁ、まだ知らん人と、そんながっつりデートプラン、ようせんわ・・・と思って、引いた。しかも、この街じゃなくて、隣街で。まぁ、タクシーで行ったら20分ぐらいやけど、面倒くさいなぁ・・・って。そんな遠い場所で、知らん人と待ち合わせ面倒くさぁ・・・って。
イヴァン:それ、すんごい惚れてる本気の相手にしかオファーしないデートプランだけど・・・。それで、そのディナーに行ったの?
私: 行かなかった。
イヴァン: どういう亊!(笑)断ったの?!
私: いや、向こうが、なんか仕事が思ったより忙しいって言うてきて。隙間時間言うてきてん。「木曜日なら夜22時には終わるから、飲みに。金曜日なら遅めの朝ごはんで10時頃。あるいは、金曜日の遅い夜なら、多分、ディナーに行けるはず」みたいな。
イヴァン: で、行ったの?
私: 断ったん。
イヴァン: はぁ?!
私: そんな隙間時間みたいな、相手の予定待ちみたいな、そんな面倒くさい亊、嫌や・・・って思って。
イヴァン: ・・・落ち込んだでしょう、そいつ。
私: 「え?・・・少しでも早く会えた方がいいかと思って提案したんだけど」って言うから。あー、それなら、まぁいっかと思って。「X曜日になったらもう少し予定がはっきりする」っていうから。じゃあ、「X曜日まで待って、その後に決めよう」って亊にした。
イヴァン: おお。行ったのか。
私: 行かなかった(笑)。でも、X曜日には連絡がなくて。なんやねん!って思って、「もうナシで」って言うたら。「金曜日の遅いディナー」って言うから。じゃあ、それで・・・って言うたんやけど。
イヴァン: おお。で、ディナーに行ったん?
私: 流れてん(笑)。
イヴァン: 何だよ!いつ行くんだよ!(笑)
私: 金曜日、連絡来るの待ってたけど。連絡なかってん。で、ないんや・・・って思って。まぁ、いっかと思いつつ、次の日、一応連絡したんやんか。そしたら、「仕事ですっごく疲れてたのと、なんか君が乗り気じゃないみたいだったから」って。
イヴァン: 折れたんだな・・・。
私: 「お仕事お疲れ様です。疲れてたのはわかるけど。一言、やっぱり無理って連絡ほしかったわ。待ってたし」って言うたら、「ごめん」って。そんで、その日の数時間後のお昼に会う亊になった。
イヴァン: ようやく!!!!!
で、この後のお昼のぐだぐだ感をイヴァンに伝えたところ・・・。
イヴァン: そいつ、慣れてるわけじゃないね。全然、慣れてないよ、マッチングアプリもデートも。
私: え?そう?
イヴァン: お昼に提案した場所が混んでた時の対応も決めてないし。だからと言って、そういう場合には、女性に任せようみたいな流れもない。全然慣れてないよ。だから、君が「じゃあ、代替案はこれで」ってリードした時に、さらにめっちゃ惚れたんじゃない?
私: ・・・普通の亊すぎて、気が付かんかった・・・。
確かに・・・。そういわれると、パイロット氏との明らかな違い。パイロット氏は、かなり慣れていた。マッチングアプリや、デートや、その流れに。確かに、慣れてないわ・・・Bさん・・・。
私: 私自身がイレギュラーすぎて、Bさんが戸惑ってるのかと思ってたけど。
イヴァン: まぁ、それもあるだろうけれど。でも、明らかに、もう出会う前に、君に舞い上がってるし。会った直後にも、もう、君に勝手に恋に落ちた感があるよ。
私: ・・・ぜーんぜん、そんな感じせんかった。ってか、いや、してたわ。なんか、めっちゃ向こうの熱が強くて。「距離感近いねん・・・」って、私が引いてた。だって、惚れられる要素を何一つ出した覚えないのに、向こうからめっちゃ距離詰めてくるから。あ、でも、向こうが距離詰めたから、こっちも詰めたら、めっちゃ攻撃して逃げて行ったで(笑)。
そして、3か月前のぐだぐだを話したところ。
イヴァン: Avoidantか(笑)。
私: やっぱり、そうよな!(爆笑)
イヴァン: ものすんごいAvoidantだな(笑)。
私: 引きずられるねん。Avoidantっぷりに、私がAnxiousみたいな気にさせられるねん。
イヴァン: まぁ、そうだよな。Avoidantだと知らずに、急激に相手が引いたら、「え?」って思って、追いかけたくなるもんな。
私: でしょーーーー!!!!よかったぁ!私、「クレイジー」って言われて、結構凹んだんやけど。
イヴァン: 普通そうなるでしょ!僕もあったよ。そういう亊。マッチングした女性がすっごい距離詰めてきて、いろいろ心開いてくれてるみたいだったから、これは・・・と思って、こっちもその距離感で詰めたら。めっちゃ逃げて行った。そんで、ブロックされた。
私: ブロックーーーーーー!!!!!何したん?
イヴァン: いや、デートに誘っただけだよ!でも、なんかごにょごにょいうから。飲みに行くっていう、デートプランが嫌なのかと思ってさ。じゃあ、ディナーにする?映画にする?それとも、ドライブデートする?って。そしたら、ブロックされた。
似てるな・・・私のケースと。私も「次いつにする?」って聞いただけが、めっちゃ反応されて、こっちもつられて反応して、言い合いになった。イヴァンくんの場合も、次のデートプラン決めようとしてただけで、デートプランをいろいろ提案してたら、ブロック・・・。
私: ひどいー!!!!!何が嫌かしらんけど、言うたらいいのに。普通に。「ごめん、なんかペースが合わないみたい。Good luck」でええやん。
イヴァン: そういう話をきちんとできる人って、ほとんどいないと思うよ。まぁ、男は断られ慣れてるからね。僕は、落ち込むのは24時間って決めてる。
私: おお。
イヴァン: There is no point using time for such person. (そういう人に対して、僕の時間をそれ以上使うのは惜しいから)
私: ・・・おお。なんかいう亊言うたで。
イヴァン: My valued time cannot be used for such person. So I move on. (そんな人に僕の価値ある時間を使うのは、惜しいからね。だから、次に行くんだ)
私: 参考にさせていただきます。
ちなみに、イヴァンくんの方は・・・。
習い事で見かけた笑顔がキレイな女性を、飲みに誘ったらしい。でも、その彼女はそのバーには現れなかったと。
私: え?来るって言うたのに?!
イヴァン: いや、来るとは言わなかった。
私: どんな誘い方したん。もしかしたら「XXで待ってるから、よければ」って言ったん?
イヴァン: うん。その方がプレッシャーじゃないかな、と思って。
私: ・・・都合良すぎやで、そんなん。普通に「飲みに行かへん?」でよかったと思う。
イヴァン: 気を使いすぎたか・・・。
私: 私、ひとりで来るかわからん相手を待つなんて、そんなん耐えられへん・・・。
イヴァン: もう、ああいうのはしない。
私: うん。普通に「君を飲みに誘いたいんだけど」でいいよ。
イヴァン: でも、ちょっとキザじゃない?
私: 少しぐらいキザじゃないと、「ただの友達飲み」かと思ってしまうよ。
イヴァン: でも、友達ぐらいのライトなお誘いの方が気軽じゃない?
私: 飲み友達になりたいなら、それでいいけど。ちゃうんやろ?ほんのちょっとでも、恋愛に発展する何かがないと、そっからの発展は難しいと思うねんけど。私はそう思う。
イヴァン: なるほどー。
私: 私も結構な人数、デートしたんやけど。やっぱり、ほんの少しでも「デート」感を出してくれた人には、全然タイプじゃなくても、もう一度会ってもいいかな、と思えるねん。コーヒー一杯もええねんけど。割り勘ではなく、奢ってくれた人には、「じゃあ、次は私が」って言える。でも、「割り勘」になった人は、次はないなって思える。
割り勘、あるいは、数百円で割り勘というてきたのでもう私が払う亊にした人々は・・・ナポリさん、名前なんて付けたか忘れたけとローマのイタリア人、南アフリカの人、自称天才カメラマンの人・・・。自称カメラマンの人は、面倒くさくて、もう私が払った。
私: あと、コーヒーデートもあんまりやな。全然気分が盛り上がらない。やっぱり、ちょっとデート感出してくれると嬉しいな。コーヒーデートだとしても「ケーキ頼む」とか、何かデート感があれば、違うけど。ただ、ただ、コーヒー一杯飲んで終わるとか、面接やないねんって思うし。ビールも、ホンマに、一杯飲んで終わり・・・みたいなのは、次には続かない。
イヴァン: なるほどね!!!!わかった。デート感を少し・・・ね。
私: そうそう。やりすぎではなく、ほんの少しやで。
イヴァン: わかった!
やっぱり、男性目線。面白いですね。
Bさんの記事、すごーい。めっちゃネタになるやん・・・。やっぱり、群を抜いて、何かが違うんやな、この人。一般的にそうなのか、私の中で何か執着があるのか、わからんけど。でも、やっぱり、謎が多すぎるから、ネタにはなる。
Anxious attachment vs Avoidant attachment style
Emotionally unavailable or emotionally turned of