一人っ子Bさん ④ 消化エピソード | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

もう、自ら「ほんじゃ!」と、ご本人に宣言したので、一人っ子Bさんのグダグダに付き合う亊はないのですけれど。この人との1日が強烈に面白く、楽しかったので、それをシェア。

 

 

Bさんとの会話で、多分、お互いに「この人、なんでわかるん」と思った瞬間がいくつかあった。いや、多分、お互いの脳の傾向が似ているからと思われるねんけど。

 

私: あ、あっちの道路に渡った方が、あそこに行きやすいから・・・あっ。 ←何もないところで、急に躓く人。

B: (私の腕をキャッチ)・・・。

私: はっ・・・ありがとう。何もないところなのに、こけた・・・。←初対面の人の前では、恥ずかしい人。

B: なんか、今、やるな・・・と思ったんだよ(笑)。だから、何となく注意して見てたんだ。

私: なんでや。

 

私: (急に私の前を歩きだすBさん)・・・何?急に。

B: 君、僕の歩いたところを歩きなさいね。

私: ・・・なんで。

B: 君、前みないで歩いてるから、いろんなところにぶつかりそうになるんだよ。絶妙に避けてるけど(笑)。

私: すみません・・・。 ←超絶恥ずかしい。

 

 

私: 前に同僚に連れて行ってもらったところは、ちょっと遠いしなぁ。

B: なんていう通りのなんていうお店?

私: ・・・ええと・・・うーん・・・場所はわかるねん、地図上でも指させるねん・・・。

B: 君、多分、通り名も、店の名前も、全然覚えてないよね?(笑)どんだけ苦手なの。

私: ・・・。

B: 多分、僕の名前もうろ覚えでしょう(笑)。

私: ・・・。←図星。短いけれど、初耳なお名前で、結構長い間覚えられへんかった人。

 

 

というわけで、私のやらかし部分を数時間で全部言い当てた人です・・・。これは、数年前の彼氏、マッチョくん以来の速さでのツッコミで、恥ずかしかったです。マッチョくんにも、良く、「頭気をつけなさいね」とか言われたわ・・・。さて、逆に、私の諸々がツボだったらしい亊もいくつか。

 

次のお店を探している時。

 

私: そっち行ったら、めっちゃ観光客多いところに出るで。

B: いや、絶対、そんな亊はない。ホラ、見て。地図で見ても、今ここにいるから、こっちに行こう。絶対、大丈夫。←根拠なき自信。

私: そう?

 

しばらく歩く。が、私の言った通り、観光客の多い通りに出てしまう。

 

B: ・・・。←スマホを出して、また地図を見る

私: ・・・。←気にしてない雰囲気でその辺を眺める。

B: ・・・。 ←めっちゃスマホ見てる。

私: ・・・ここ、人通り多いし、ここでスマホ見てたらひったくりとかあるかもやし、そこの隙間まで行く?←実は、このあたりを熟知してる人なので、Bさんがわかりそうなランドマークまで誘導。

B: ・・・ああ、うん・・・。あっ・・・あそこか!

私: ・・・あ、ウン。

B: ・・・えっ。知ってた?

私: ウン。この国に来て、最初このあたりに住んでたから。

B: えーーー!なんで言わなかったの。

私: 言うたやん?でも、Bさん、多分、自分の目で確かめるまで人の言う亊聞かへんのやろな・・・と思ったから、まぁ、このぐらいいいか・・・と好きにしていただいた(笑)。

B: ・・・。

 

 

バーで、それぞれのカクテルを頼んだ後。

 

 

 

B: じゃあ、僕はXをもらおうかな。新メニューだし。へえ!あの国のリキュール使ってるんだ!僕はX。

私: じゃあ、私はYにする。

 

で、飲み物がやってきて、カンパーイと飲んだところ、Bさんが微妙な顔に。普通を装っているけれど、一瞬目が宙を泳いだのがウケた。

 

私: こっち飲んでみて。

B: ・・・おいしい!

私: せやろ(笑)。取り替えてあげるわ。

B: でも、君もYが良かったんじゃ。

私: いや、私は、どっちでもいいし、何ならXでよかったんだけど。多分、Bさん、飲まれへんやろうなぁと思ってたので、私はY頼んでん(笑)。お昼ごはんの時に、あの味苦手って言うてたやん?だから、Xは苦手ちゃうかなぁと思ったから。

B: まいりました。いただきます。なんで、僕がX頼んだ時止めなかったの?

私: 多分、Bさんは、新しいもの試したい人で、私が言うても、聞かないと思って(笑)。

B: ・・・。

 

 

と、まぁ、私の不注意と記憶力の弱さを速攻で見つけられてカバーされ。逆に、Bさんの、猪突猛進で新しもの好き・頑固を察知したので、まぁそんなに気にならない亊は適当に泳がせる・・・をしたので、お互いに「なんでや・・・バレてる」と笑えたのでした。脳の機能が似てると、まぁ、お互いに苦手な亊もわかるよね・・・という感じだったわけです。

 

 

他にも、Bさんがした話でびっくりだった亊、かつ、爆笑だった亊もかなりありました。

 

B: 僕が前に住んでたアパートさ、すごくいい眺めなんだよ。で、僕が知り合った女性から連絡があって「女友達に話したら、その眺めを見たいっていうから、今から行っていい?」って聞かれて。まぁ、その日は特に用事もなかったし、いいよって言って、来てもらったわけ。で、お酒も置いてなかったから、二人が来たところで目の前のコンビニに行って、お酒やおつまみ買い込んできてさ。あ、そういえば、お酒なんだけど・・・ ←脱線したまま、しばらくお酒の話で終わりそうになる。

 

(しばらく聞いた後で)

 

私: いや、アパートに女性二人来た話よ。←ツッコミ。

B: あっ、そうだった。でさ、結構な量お酒飲んで。で、僕は眠くなって、途中で寝てしまったわけ。

私: いや、ほぼ知らん人家にあげて寝たら、あかん!←ツッコミ。

 

B: まぁ、その通りなんだけど。そしたら、その内一人の子が、どうやら僕とどうにかなりたかったらしくて。あ、もともと知り合いじゃなかった方ね。で、僕は、実は、知り合いの子の方をちょっといいなと思ってたから、もちろん、そんな雰囲気になる気もなかったんだけど。僕がうとうとしてる間に、もう一人の子が知り合いを返しちゃったんだよね。

 

私: いや、やっぱり、うとうとするからや。←ツッコミ。

B: そうなんだけど。で、目が覚めて、びっくりして、知り合いの子に連絡取ったら、家の外に出たところだったから、その子を呼び戻して、もう、二人とも帰ってもらったわけ。

私: まぁ、ようやく正解。

B: そんで、寝てたらさ・・・1時間後ぐらいに、急にドアベルが鳴って。出たら、「警察だ。女性にドラッグを無理やり飲ませた容疑で逮捕する」って言われて。どうやら、僕に興味があった子に、僕が応じなかったから、その腹いせで警察に行ったらしいんだよ・・・。

 

私: えーーーーーーーーーー!!!

B: そんで「え?何のこと?」って思ってるうちに、留置場に入れられて。で、それから家の中をかってに捜索されて。もちろん、何も出ないんだけれど。書類とか、なんか、もういろいろな亊があって、結局、留置場に3週間入る羽目になって。

私: えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!3週間ーーーーー?!!?!?!?!?!

 

B: あれは、本当に、人生のなかでもひどい出来事だった。もちろん、結果、僕に何の非もない亊は証明できたけれど。友達に言ったら、「もう、それは興味があってもなくても、応じておけばよかったって話では」って言われてさぁ。

 

私: ・・・いや、違うやろ。それは、「興味があったもともとの知り合いの子も、そんなアホ女とつるんでるし、Bさんが3週間も留置場にいるような事に加担する時点で、Bさんに見る目がない」って話でないの。

 

B: ・・・そ、その通りだけど、誰もそれを僕に言った亊はなかったよ(爆笑)。みんな、「もう、やっておけばよかったんじゃないの、その子を」っていうだけで。

私: え。やるやらないで言えば、「もう、いっそ二人ともとうまい亊やっておけばよかったんじゃないの」やろ。もちろん、良い雰囲気作って・・・やけど。

B: 爆笑。マジでそんな亊いう?

私: それでも、割に合わんやろ、3週間、留置場って。

B: 爆笑。 いや、そんな風に言われたのは初めてだ。その通りだし(爆笑)。

 

 

という、強烈な話を聞きましたです。そのほかにも、「人を信じすぎでしょう」という話がたくさんあって、その辺は、疑り深さ100万点の私からすると正反対だなぁと。だから、だまされるのよ・・・とも思った次第。なんやら詐欺に2回ぐらいあってはったし。

 

 

それを考えると、この人、人を信じすぎで、私にも、速攻でパーソナルスペース詰めてきたのは、多分、そういう人なんやな、と想像できる。私は超絶疑り深い人なので、詰められたパーソナルスペースを広げるために、一度お断りしているので、多分、それはこの人にとっては、強烈なダメージだったのかもなぁと思う。

 

 

色々うまく言ったら、すごく楽しい人やったけれど。

 

 

もう、疲れるので、私からは、もう何のアクションもしない亊にします。