共感力選手権。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

女性の他愛ない、意味のないメッセージに、どこまで共感し、返信を返してくれるのか選手権を開催しました。勝手に。

 

ちなみに、他愛ないメッセージの内容は、私が実際に経験した亊です。

 

道を歩いていたら、電動車椅子に乗ったおじさんが周囲を見渡して障害物をよけるように、ちょっと急いでる風にやってきた。片手で運転しながら、もう一方の手で膝の上に置いたホールケーキの箱を大事そうに抑えながらの運転だった。おじさんは、ちょっと高揚した感じでニコニコしていた。ケーキの箱は、私が見覚えのあるもので、その先の日本パティスリーのものだった。ほんの5秒だったけれど、私にとっては、ちょっといい映画を見た気分になる出来事でした。

 

これを、英語で、もう少し短く、でもちゃんと伝わる、WhatsAppのメッセージにして、選択した人に一斉送信。「私がちょっと笑顔にした瞬間をシェア」と前置きして、この街の写真付きで送ってみました。さて、どうなるでしょうか(笑)。

 

 

 

な、なんと・・・最初に返事が来たのはBさんからです。ちょっとした人数に送信したので、Bさんも入ってしまった・・・。

 

Bさん: It's the little things that make and keep happy. (小さな出来事が、人を幸せにするんだ)

 

あら。伝わったわ。伝わらないかと思った。いや、てか、誤送信だったので返事が来た時に「ひぃ!」と構えてしまった。ごめんよ、Bさん・・・。そして、こういうの無視する人かと思ってたけど、ちゃんと返すんや・・・。フーン。

 

 

 

今ジロさん: (頬を染めた絵文字でリアクション)Thanks my lovely Sango, I love everything that you want to share with me. Buongiorno. (ありがとう、素敵なSango。君が僕とシェアしてくれるものは、全部愛しいよ。おはよう)

 

・・・適当感がでてるの気のせいでっか?チャラさ満開です。なんか、どんなメッセージにも返事できるテンプレートみたいやな・・・。なんか伝わってない気がするの気のせいかな。

 

 

 

 

Cちゃん: You are so poetic. I could depicture the sweet moment in my head! (詩的だね!その情景が頭に浮かんだわ!) 

オーラ: That's a good idea! (いいアイディアだ!)

 

 

Cちゃん、いいですね。 私が意図した亊をくみ取って、自分でも思い浮かんだよと相手を褒める。上手いです。てか、オーラ・・・意味がわかんないんだけど。何がいいアイディアなの?日本のパティスリーのケーキの亊?それとも、私が写真と出来事をシェアした亊?やっぱり、むずいわ、オーラちゃん。

 

 

 

 

老眼の友くん: (スマイリーとイイねのスタンプのみ)

 

あっ。老眼の友くんには、一斉送信内容だとバレた模様です(爆笑)。さすが。そうよなぁ、私も、一斉送信のやつ、返さへんもん。リアクションのみで。速攻バレたわー。

 

 

 

シロクマくん: はははは!なかなかいい週末のスタートだね。でも、それが、もし朝だとしたら、その彼はそれほど急いではいなかったはずだ。パーティーの時間には早すぎるからね。彼は、ただのスピード狂だったのでは?(電動車椅子でケーキをもって急いでいるディズニーアニメっぽいGIF 付)

 

 

何やら、ディズニーアニメっぽいポスターを作れるアプリがあるらしく、それで、電動車椅子に乗ったおじいさんが片手にケーキを持ってるアニメポスターみたいなのを作って送ってくれました。

 

いや・・・そういう意図じゃない上に、そんな意味不明な分析いらねぇし。てか、私が書いた内容で、わざわざディズニーのアニメっぽいポスター作るアプリに「車いす」「おじいさん」「ケーキ」とでもキーワードを入れて作ったのか。そんな労力を使って、ずれたメッセージにずれた解説を、渾身の努力で送ってくれたのか・・・。

 

シロクマくん、濃いめの「寄り」って亊でいいですかね(笑)。何をどう突っ込んでいいのかわからなかったので、スマイリー一つで反応しておきました。

 

 

 

アビ: Nice. (スマイリー) I am waiting for Sango-san to arrive at San Francisco.  (いいね。 Sangoさんが、サンフランシスコに来るのを待ってるよ)

 

 

HSP上級者がここに居ました。老眼の友くんと同じく、一斉送信メッセージという内容はバレているようです。「いいね(スマイリー)」という反応のみ。でも、そこに、今度行く出張についての一言が添えられてます。しかも「Sango-san」となぜか、「さん付け」。上手いですねぇ。さすが、どの部署に行っても女性部下のファンが多いだけあります(笑)。

 

 

あと、もう一人。忘れてたけど。絶対にあの人HSPやな・・・と思う人がおった。私が前の国に住んでいながら、しょっちゅう日本に出張している時に、日本で出会った人。私が滞在していたホテルで、数日間イベントをしていたらしく、しょっちゅうカフェで出会って声をかけられた。

 

「急に話しかけてスミマセン。どうしても、あなたに声を掛けたくて。えー・・・一緒にコーヒーをいかがですか」と、ちょっと片言の日本語で話しかけられた。

 

私: え?あ、ハイ。どうぞ。 (向かいの席を指した)

マーク: ありがとう。えーと、こちらは、仕事デスか?あ、僕、日本語を勉強していますが、僕の日本語、わかりますか?

私: わかります。でも、英語が良ければ、英語でどうぞ。(←途中から英語に切り替えた)

マーク: え!英語話せたの?(←英語に切り替えた)

 

と、まぁ、出張中にナンパされたっていう。他愛のない話をして、2・3回あったと思う。どうやら、マーク、日本語を勉強したくて、英語教師をしながら日本語の学校通っているらしい。家族はアメリカにいるらしく、特に母親が「帰ってこないの?」とマークに聞くとの亊。私も、海外在住で、おかんに「帰ってこないの?」と聞かれていたので、「よくある話なんやな」と思った。

 

マーク: 僕としては、日本語をもっとちゃんと学びたい。そのために日本に来たからね。

私: じゃあ、そうしたらええんちゃう?

マーク: でも、両親・・・特に母は僕に帰ってこいと良く言うから。

私: どうしたいか、伝えた?「日本語を学ぶために日本に住みたいって思った。僕の夢なんだ。まだそれを成し遂げてない。それに日本が好きなんだ。今、アメリカに帰ったら、きっと後悔する。だから、応援してほしい」って。

マーク: ・・・言ってないな。

私: 言ったら?「そうか」ってわかってくれるかもよ。それで「はぁ?あなたの夢なんか知らないわよ」っていうおかんやったら、それはそれで、「そんな親の言う亊聞く必要ない」って、自分でもすっきりするんちゃう?親って、子の夢応援するものなんちゃう?

マーク: ・・・。

 

と、私は思いっきり、自分の願望を語ったのである(笑)。当時、ASDもADHDも全く分からず。うちのおかんは、私がちょっと不幸な方が嬉しいみたい・・・と思っていたころなので、あれは明らかに自分の願望であった。マーク、私のタイプでも理想でもなかったので、私はその数回のカフェ時間で終わったんやけど。

 

マーク: お願いだから、もう一度君に会いたい。

 

と連絡があった。私はすでに滞在先のホテルを退去して、別の場所に移動していたのだけれど。「僕が会いに行くから」と言って、マークが会いに来た。会いに来たのに、私はやっぱり、好みでもなく。タイプでもないので、軽くあしらった。

 

マーク: 君のような人に会いたかった。君にああいってもらって、本当に心がすっとした。君が運命の人だと思う。

私: ・・・いや、一般常識を口にしただけで。別に特に意味はないし。それに、私日本に住んでないし。

マーク: わかってる・・・帰ってくる気はないの?

私: 全然ない。あなたが、日本からアメリカに帰らないのと同じで。私も日本に帰る気はない。

マーク: ・・・そっか・・・。

 

 

今もマークは日本に住んでいる。日本人女性と結婚したようである。インスタでつながってるので、写真を見たところ・・・。なんか・・・私とタイプ同じやんな・・・てか、めっちゃ同じ・・・てか、一瞬遠目に見たら「え?私かな」と思うぐらい似てる気がする・・・。こういうタイプが好きだったのか・・・。と思える女性であった。お幸せそうで何よりでした。

 

 

そのマーク。

 

マーク: 情景が目に浮かぶよ。中のケーキはどんなだろう。日本のパティスリーという亊は、ショートケーキかもしれないね。電動車いすの衝撃をケーキに与えないように抑えているのが、想像できる。元気?

 

 

 

 

 

あーーー。失敗したかなぁー。あの時に、「この人かも」ってときめくべきやったんやないかなー(笑)。