香港ディズニーランドの想い出 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

さて、マッチングアプリで出会ったBさんは、私が強制終了しました。

 

 

 

いやー、初回にお互いに隙間時間にちょっとカフェでとか、早めの朝ごはんやお昼ごはんで終わらせる予定が、お互いに話が止まらず、場所移動をして夜まで・・・という、イレギュラーだったので、次もあるかなと思ったけれど、終了しました。

 

昔の彼女たちに別れた後ブロックされたというトラウマがありそうな話をしていたので、ブロックはせずに、私のコンタクトからデリートする・・・という方法で、終了しました。もう私からは連絡しない宣言とともに。ただ1回あっただけなのに、もはや付き合ってるかのようなしょうもないやり取りで、2回目にも続かないという生産性のなさに疲れました(笑)。

 

別に告げなくてもよかったんだけれど、こちらが「わかった。じゃあね、ありがとう」と終了感を出すと、「でも、本当に忙しいんだ」とか「時間が変則的なんだ」とか。そして、逆に次に会う予定を提案すると、はぐらかすし、で、はぐらかす亊を指摘すると、「それは君が~だから」みたいな揚げ足取りで・・・。こんなやり取りを数回する間にも、時々はWhatsAppで二人でげらげら笑う盛り上がり方をする・・・という、なんとも意味がわからん状態で。

 

いや、私、別にバーチャル彼氏とか、バーチャル友達とかいらんねん・・・という亊で、「こちらからはもう、連絡せぇへんから。ありがとう!1日だったけど、ほんのちょっとの予定がめっちゃ延びるぐらいすごく楽しかった!ホンマにありがとう!じゃあね~!」というて、おしまいに。

 

で、この感じどっかで・・・と考えて、思い出した。昔の彼氏との別れ。

 

 

もともと同じ国に住んでいた彼だったのですが、彼が会社のリロケーションで遠距離になったのです。それでも、お互いに仕事で2・3か月に一回、がっつり数週間から1か月、お互いの国に行き合う感じだったので、続いていたのだけれど。

 

ある時、ちょっと会社で彼の国に行くのに間が空いてしまって。祝日が間に入って眺めの週末があったので、その期間に自費で彼のいる香港に行く亊にしたのです。もちろん、彼もそれを承知した上で。

 

で、到着して彼が車で迎えに来てくれた。

 

彼: この後ごはん食べに行こうかと思うんだけど。一回、家に寄ろう。

私: うん、わかった。

 

で、彼の家に到着して、彼が玄関の鍵を開けると。

 

彼: ・・・あー・・・。

私: ん?

 

メラニー:ハーイ。

 

そこには、若い女の子が居て、テレビ前のテーブルの前に座って、まつげビューラーでまつげを上げてました。

 

彼: まだ居たんだね・・・。出るって言ってなかった?

メラニー: あー、うん。友達のところに行く予定だったんだけど、断られちゃって。今、もう一人当ってる。

彼: ・・・そう。あ、メラニー、こちらSango。Sango、こちらメラニー。

メラニー: ハロー。

彼: ・・・あ、メラニー、家出るとき、クイックルワイパーかけて行ってね。髪の毛とかあるだろうから。

メラニー: うーん、わかったー。

 

で、彼は玄関の鍵をかけ、私と再び駐車場に。その間、終始、沈黙。

 

彼: なんか、泊まるところないっていうから。

私: ・・・。

 

私はこの時、脳フリーズ。この日、晩御飯を食べましたが、もはや味せず。で、晩御飯を終えて、彼が何やら電話をしていたのですが。

 

彼: ごめん、ホテル取るわ。

 

どうやら、メラニー、家を出なかったようで。しかも、それで私だけがホテルに・・・。もはや能面のまま、ホテルにチェックインし、私はその場で、帰りのフライトを翌日の夜に変更。そして、翌朝ホテルに車で迎えに来た彼との会話がこれ。

 

彼: おはよう、眠れた?え?その荷物どうするの?このホテル嫌いだった?

私: チェックアウトしてきた。今日の夜の便で帰る。今日1日、一緒に過ごして、その後空港まで送ってくれる?

彼: ・・・(めっちゃ怒った顔)。

私: 私、あんまり今までわがままとか言うた亊ないと思うねんけど。これ、最後のわがままやわ。今日は、予定通り、私と一緒に過ごして、それで、その後、どうしても空港まで送ってくれない?

彼: ・・・空港までなら、地下鉄の方が早いよ。

私: うん。そうだね。でも、あなたに送ってほしいんだよね。お願い。お願いします。

彼: ・・・わかった。

 

 

で、彼はめちゃくちゃ憮然とした表情だったけれど、私は何事もなかったかのように、普通のデートのように話し続けたのであった。で、夕方、空港に送ってくれる亊に。

 

彼: 実は、僕も全然眠れてなくて、猛烈に眠いから、ちょっと車止めて仮眠取っていい?

 

まぁ、そうよな。出て行ってもらって証拠を消すはずだったあの女の子が家に居座る亊になり、彼女であるはずの私がホテルに泊まる亊になったら、そりゃぐっすりも寝てられへんんよな・・・(笑)。という亊で、「もちろん」と、空港に向かう途中で、彼はある道端に止めて、仮眠を取り始めた。

 

その道端が、まったく人通りも、車通りもない、場所。それは、香港ディズニーの横。

 

垣根とフェンスの隙間から、ちょっと日が暮れかけている、ディズニーの明りと音楽と人の声が漏れてきて、オープンカーでそれを聞きながら、30分ほど、仮眠をとる彼をぼへーっと見て過ごした。

 

で、30分後に起きた彼は、そのまま空港に向かい、空港のドロップオフレーンで、荷物を下ろした。

 

 

私: ありがとうね!

彼: ・・・。

私: 予定、短くしてごめんね。でも、わかるよね。

彼: ・・・。

私: 楽しかった。今まで、ありがとうね。もう、私からは連絡取らないね。本当にありがとう。今まで、すっごーく楽しかった!ホンマやで!一緒に死ぬほど笑ったもんね。ありがとう!ほんなら!元気でね!ばいばーい。

彼: ・・・。

 

 

 

Bさんに「もうこちらからは連絡取らへん亊にする。ありがとう!めっちゃ楽しかった!ばいばーい」というボイスメッセージを入れたのだけれど、その後思い出したのが、これであった。これというか・・・あの時の、香港ディズニーランドから漏れ出る音と、夕暮れの光と、水色のユーロスターのボンネット。ただ、彼に浮気されて振られた話やねんけど(笑)。

 

 

私は、脳が忘れっぽいので。浮気された彼氏でも、もっと深くいろいろあった彼氏でも、大概、最終的には、私の中では良き思い出になります。私の脳内録画で、あのメラニーちゃんが座ってた緑色のカーペットも、白い丸鏡も全部鮮明に思い出せるねんけど。それは、フラッシュバックではなく、ドラマのワンシーンのような感じ。

 

そんなわけで、Bさん。ホンマに、ちょろっと飲み友達・茶しばき友達としてどうやろ・・・最初やし、1-2時間やな・・・と思ってたのが、夜まで話止まらん・・・というぐらいだったので、「これは!」と思ったけど。なんかるんやろうなぁ。彼の中の何か。まぁ、私をキープにしておきたかったのかもしらんし、あるいは、彼の中の消化できてない何か精神的なものかもしれないし。残念やけど!ホンマに、残念やけどーーーー!!!(Bさん、めっちゃ見た目もかっこよかってん・・・笑)。

 

 

 

さて、ユーロスターの彼ですが。別れた後も、数回、私に連絡してきてました。間を開けて。最終的に、私が彼のアカウントブロックしました(笑)。