皆さま、おはようございます!
寒い日が続きますけど、体調管理はしっかり出来ていたでしょうか?
自分はというと、昨日から風邪っぴき~!なのですよ。
今日は仕事をオフにしてカラダを休めておりましたの。
こんな日は熱い温泉にでも浸かって、
思いっきり汗を掻きたい気分なのですが…
そんな思いを込めて、今朝はこちらの駅のことを書かせていただきます。
陸羽東線・鳴子御殿湯(なるこごてんゆ)駅です!
陸羽東線といえば、奥の細道湯けむりラインの愛称でも知られる通り、
沿線には数多くの温泉地があります。
川渡温泉駅、鳴子御殿湯駅、鳴子温泉駅、
中山平温泉駅、赤倉温泉駅、瀬見温泉駅と、
「温泉」が駅名にある駅が6つもあるんですからすごいっすね。
各温泉駅は、陸羽東線の開通に併せた大正4‐6年に開業しましたけど、
鳴子御殿湯駅が位置する東鳴子地区には当時、
駅がなかったのですよ。
おのずと列車を利用する温泉客は、
駅が間近の川渡温泉や鳴子温泉に流れてしまうし。
そこで、東鳴子地区の旅館組合さんの請願によって
昭和27年に開業したのが東鳴子駅でした。
平成9年に現在の鳴子御殿湯駅に改称されております。
ところが東鳴子駅の開業も一筋縄ではいかなかったようで。
もともとカーブや勾配が多い陸羽東線。
東鳴子地区も13,3パーミルの勾配が連続し、
蒸気機関車が牽く客車列車では発車が困難とみられていたのでした。
そこで出来る限り平坦な土地を探したのですが…
ありましたよ!
鳴子御殿湯駅の東側(小牛田駅寄り)はなんと、
鉄橋の真上にあるのです。
そんな鳴子御殿湯駅の現在の様子、とくとご覧あれ。
まずはこちらから。
町道の脇にある道を登っていくと、鳴子御殿湯駅に到着します。
いかに無理くりな場所に駅があるか、わかりますよね。
陸羽東線がこの地に開通したのは大正4年のこと。
手前にある鉄橋の橋脚を見ると、
鳴子御殿湯駅は単式ホーム1面だけの棒線駅で、
ホーム中ほどの母屋根が架けられている辺りが鉄橋でした。
道路が真下にあるんですけど…わかるかな?
「鉄橋上にある駅」なんていう駅スタンプがあったようですけど、
こちらは現在でも残っているんでしょうかね?
そんな経緯で開業した鳴子御殿湯駅ですが、
平成16年に完成した2代目駅舎が、実ににいい味出しているのです。
駅舎が建て替えられた…と聞くと、
無機質な簡易駅舎ばかり想像しちゃうんですけど、
鳴子御殿湯駅はその逆ですの。
鳴子御殿湯旅館組合の方々が管理する委託駅のためか、
お客様に対してのおもてなし感がハンパない!
真冬だっていうのに、駅舎の中はストーブがついて暖かいし、
畳敷きのスペースがある駅舎なんて、他では見かけませんよね。
旧駅舎を解体して現在の駅舎に建て替える様子が、
駅を愛する鳴子御殿湯旅館組合の皆さまの心意気もステキですけど、
そもそもこの辺りの温泉、
泉質も他とは違っていて高い温泉効果が人気のよう。
湯治のために連泊できる自炊室付の旅館も多いんだそうです。
そういえば、鳴子御殿湯駅も硫黄臭がすごかったなぁ。
風邪が速攻で治る温泉なんてのがあれば、
これからでもすぐに向かうのですが、
辺りに迷惑にならぬよう、今日は家でじっとしておきます。
陸羽東線
↑(小牛田駅)
鳴子御殿湯駅(平成26年1月4日)
↓(新庄駅)