皆さま、おばんです!
東北本線の小牛田駅と奥羽本線の新庄駅を結ぶ陸羽東線。
「奥の細道湯けむりライン」の愛称がある通り、
沿線には数多くの温泉地が連なっております。
ちなみに陸羽東線には
駅名に「温泉」が付く駅が6つもあるっていうんですからすごい!
沿線を歩くと硫黄の匂いが漂ってくるんですけど、
列車は窓が開かなくて、それが感じられないのが寂しい限りです。
沿線の温泉地でもっとも新庄寄りにあるのが瀬見温泉で、
陸羽東線・瀬見温泉(せみおんせん)駅です!
大正4年、陸羽東線の開通とともに開業した駅でした。
開業当時は瀬見駅を名乗ってましたけど、
平成11年に現在の駅名に改称されたんですって。
ちなみに、陸羽東線の他の「温泉」駅5駅も
JRに移行されてから改称されたモノでした。
路線の愛称といい、温泉地アピールがすごい!
春には駅前の桜が振るい咲くとのことで、
瀬見温泉駅はいつ行ってもイイところです。
そんな瀬見温泉駅ですが、長らく使用されていた木造駅舎は
昭和58年の夢人駅化に併せて取り壊され、現在の駅舎に代わりました。
簡易委託駅時代の事務スペースは観光案内のブースに改められたようです。
こちらが瀬見温泉駅のホーム、単式ホーム1本だけの構内でした。
見て分かる通り、ここは元は島式ホームだったわけですが、
昭和58年のCTC導入、昭和62年の貨物列車廃止により
構内配線は簡略化された模様。
余談ですが、CTCが導入される以前、鳴子温泉駅-新庄駅間には
列車の行き違いが可能な駅が合計で6つありましたが、
現在は最上駅 だけでしたの。
急行「千秋」や迂回ブルトレ「あけぼの」が走っていた賑やかな時代が
本当に懐かしいですね。
さてさて、駅名にもなった瀬見温泉ですが、
先にも書きました通り、その起源、温泉街までの案内が
説明によると、瀬見温泉は武蔵坊弁慶が発見したらしい。
小国川沿いの、この地の岩を長刀で切り割ったところ泉が吹きい出て…
こうして瀬見温泉が開泉したそうです。
弁慶の生涯には様々な諸説があるようですけど、
和歌山県の田辺市で生まれ、
岩手県・平泉で絶命したというのが大筋のようで。
ここはその道中にある地域ですし、この話は結構アリなのかも。
なお、駅名にもなった瀬見温泉ですが、
駅から歩いて15分ほど西に進んだ位置に温泉街がありました。
こちらは大正時代に建てられた、瀬見温泉を代表する温泉宿の喜至楼。
前々から、一度は喜至楼の温泉に浸かりたくてやって来たのですが、
この日は黄金週間の真っ只中で混雑がひどく、
温泉は宿泊客優先でやんわりと断られてしまったのですよ。
毎度のことですけど、タイミングが悪すきました。
明日から連休なので瀬見温泉に足を運んでみたいんですけど、
前回と同じ思いをするんだろうな、きっと。
機会さえあれば、入泉料の500円を握りしめて
瀬見温泉に再訪してみたいと思います。
それと新鮮なアユの塩焼き も食べないとね。う~ん、じっとしていられなくなってきた!
陸羽東線
↑(小牛田駅)
瀬見温泉駅(平成26年5月25日)
↓(新庄駅)