皆さま、おばんです!
陸羽東線から蒸気機関車が姿を消したのは昭和49年のこと。
(その後にSL湯けむり号が走ってるべ、というツッコミはなしで)
とき既に43年が経過しておりますが、
今でも当時の面影を残している駅があるのですよ。
陸羽東線・川渡温泉(かわたびおんせん)駅です!
川渡駅(平成9年に改称される以前の駅名)と聞いて、
「中山平越えのシゴハチ重連!」
と思い浮かべるのはベテランの鉄道ファンさんですよね。
ちなみに自分が幼稚園に通う前の話です。
大正3年に開業した川渡温泉駅ですが、
大正6年に陸羽東線が全通するまでは
当駅が陸羽東線(当時は陸羽線)の終着駅でして、
その後も中山平越えのための補助機関車の滞泊施設があったことから、
今でも大きな構内が見渡せる駅なのです。
駅舎は昭和50年代半ばに建て替えられた2代目のもので、
岩出山駅 にも似たコンパクトなものですが、
平成3年に無人駅化されたことから、
自分が川渡温泉駅を訪れた昨年は開業100周年目の年でして、
待合室には川渡温泉駅の懐かしい写真がたくさん飾られてましたよ。
この頃の川渡駅に立ち寄りたかった…
ドラえもん、助けて~
川渡温泉駅は島式ホーム1面2線構造で、
列車の交換も行われているようです。
交換のチャンスは日にわずか2回ですが、
2つ隣りには陸羽東線の主要駅である鳴子温泉駅がありますので、
さーて、川渡温泉駅の広い構内ですが、
蒸機が活躍していた頃から使用されている詰所です!
安全第一の看板が泣かせるわ…
現在は無人駅になってしまった川渡温泉駅ですけど、
かつては大勢の職員さんが常駐し、賑わっていた駅なんですって。
その他にも駅構内では木材の出荷も盛んだったようです。
そしてもうひとつ、蒸機時代の煙突付の木造車庫が
この建物、絶対に文化財的価値がありますよね!
煙突とかって…喫煙の際の排煙設備じゃありませんし、
ましてやサンタクロースの入り口でもありません。
蒸気機関車が煙を吐いていた頃の名残ですから。
そしてそして…
川渡温泉駅には個人的に気になっていたのがありましたの。
駅構内の外れですが、やはり蒸機時代の遺構である
こちらは昭和51年に撮影された航空写真ですが、
駅の北西の外れ、樹木の奥に転車台の姿が確認できます。
その手前には給水塔も写っているんですけど、
こちらはちょっとわかりずらいですね。
下は、この写真が撮影されてから40年後の現在の航空写真ですが、
ひょっとして今でも転車台の遺構がある?
とっても気になっておりましたので、
昨日、再び川渡温泉駅に立ち寄ってみました。
相変わらず存在感がハンパないっす。
去年訪れた5月とは違い、今は雑草が枯れきってる3月です。
遺構探しにはもってこいの時期、期待が出来そうですよ。
なーんも確認出来ませんでした。
この土の中に埋もれているのかしら?
雰囲気的には完全に撤去された感じなのですが。
唯一確認出来たのが、
転車台まで続いていた線路に沿って延びていたと思われる
上の赤丸が転車台の跡地ですので、これは間違いないかと。
若桜鉄道・若桜駅の転車台は、
土で埋まっていたモノをファンが1人で掘り起こしたと聞きましたが、
ここも掘り起こしたら何か出てくるのかしら?
なんとなーくですが、
随時、川渡温泉駅の雪解け情報を教えてくれた日本海ファクトリーの社長 、
本当にありがとうございました!
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川渡温泉駅(平成26年5月25日)
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