学生時代友人と京都に行ったときにランチしたお店が今も隆々として店を構えていると知り、
今回いそいそと予約をしました。
当時から手おけ弁当が売りの「六盛」です。
確か学生当時「non-no」か「anan」の京都特集で見つけたと記憶します。
手おけ弁当のグラビアが美しく、わくわくしながら店に行ったものです。
偶然ながら学生時代の京都旅行で同行した友人は、今回の京都旅行を薦めてくれた人。
いまだにコンスタントに連絡を取り合う仲です。
その後社会人になり、ボーイング社の副社長夫妻を京都接待する機会がありました。
そのときも、昼に六盛を予約したのを覚えています。
夜は下鴨茶寮で接待、ということだけ決まっていて、昼間は好きなように観光＆ランチを組むことができたので、自分の好きな場所尽くしに。
ただ、修学院離宮だけは、おふたりにはちょっと地味だったかなぁ。
当時はいまのようにお腹のトラブルもなかった私。
下鴨茶寮のフルコースをほとんどたいらげて（確か最後の抹茶についていた和菓子以外はほぼ完食）、VIPご夫妻を驚かせたものです。
「こんなにでっかい自分と同じ量が、いったい君の体のどこに入るんだね？」と。
学生時代から新米社会人にかけて、あれこれの思い出がつまった六盛。
なつかしいなぁ。
とはいえ店はリノベしていて、昔の面影はなく（というかあまり内装までは覚えてないけど。）
飲食店が軒を連ねる京都で、たくましくサバイバルしてきた様子、なによりです。
この日のごはんは松茸ご飯。
昭和３０年当時の六盛の写真がありました。
地道に年月を重ねてきたのですね。
平安神宮の古瓦の展示など。
下の瓦はこの敷地から出てきた、由緒正しいお寺の瓦のようです。
瓦の脇に説明がありましたので、抜き書きします：
「千年ほど前、この岡崎一帯に６つの大きな寺があったと伝えられる。
白河天皇の御願寺だった「法勝寺」をはじめ「尊勝寺」「最勝寺」「円勝寺」「成勝寺」「延勝寺」で、これらを総称して「六勝寺」と呼んでいる。
このうち尊勝寺のものと思われる”瓦留め”が５１年８月に六盛の建設現場から発見された。工事を一時中断して調査。コンテナ１箱約２５０箱分の瓦が出土。
唐草紋や剣頭紋の軒平瓦をはじめ、巴紋や蓮華紋の軒丸瓦、各種の鬼瓦など約１０種類、１４０点。中には窯元や生産地を示す刻印が押されたものもあった。
当時は六勝寺以外にも多くの建物が並び、院政時代を誇っていたが、保元の乱や文治の大地震により壊滅。”幻の寺”と呼ばれている。
この場所は堀河天皇により康和４年（１１０２年）造営された尊勝寺の推定地となっており、同寺が廃絶した室町時代初期以降に瓦を集めて一か所に捨てたものとみられている。」
学生時代と今では環境もがらりと変わったけれど、
手おけ弁当は今も昔も変わらず。
目と舌を楽しませてくれました💛
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